特攻精神的想い
言葉にならない涙がスコールのように突然、落雷のように激しく流れた。
彼女は結婚している。
彼女にとっては、僕はもう終わったことなのかもしれない。
そう思ってしまってからは、声を出して泣いた。
吐くような姿勢で、ひざをついて声を出して泣いた。
*
それでも、本気でこう思う。
彼女はおれにとって100%の女で、たとえ結婚していたとしても
そう思える女性と出会えた自分は幸せ者なんだろうな、と。
*
彼女と出会うまで、何もかもうまくいかなかったわけでもないし
何もかもがうまくいっていたわけでもない。
あらゆるシーンでの僕を評価すべき人から、普通の人よりも評価される
人生を生きてきたし、スポーツも勉強も、仕事もそれなりにできる方だったし、今もそうだ。
恋愛もそれなりにしてきたし、得るべきものは多く得てきた人生だと思う。
しかし、ほとんどの人がそうであるように、後悔の方が圧倒的に多い人生でもあった。
何にも満足していなかったし、不安でしかなかった。
ある日、彼女と出会って一瞬で恋におちた。
僕の人生に欠けていたものを全て彼女が埋めてくれた。
それは、これまでの恋愛経験では絶対に経験することが出来なかった奇跡のようなものだった。
一瞬で、完全に好きになった。
彼女を好きになってから日々を考えると、幸せと言うしかない。
確かに他の男と結婚したし、それに絶望も感じている。
でも、総論で幸せだ。ある場合を思い出せば、各論すら天国のように幸せだ。
いつも、そう、いつだって彼女の笑顔は僕を深い井戸のような気持ちから救ってくれるし
その笑顔を見るために、彼女を本気で守りたいと思うし、彼女のためにがんばろう、と思える。
彼女のために。
*
愛する彼女を守るために、本気で命もかけたいと思う。
* * *
おれは日本男児だから当然だ。
なあ、じいちゃん。おれは今初めて、特攻だってできるぜって本気で思えたよ。
どうせ、Fucking world だもんな。
誰かのためにそう思えることすら素敵なことだよな。