LIVE後そう言い切った彼らの顔は、自分たちのやり方を信じて突き進む、そんな決意に満ち満ちた表情、そのように僕には見受けられました。
バンドとしてアイドルを目指したい…そんな他のロックバンドとは少し違ったビジョン、コンセプトを掲げ、というか、そもそもバンドだからどうといったカテゴライズされることなどに疑問を持ち、異を唱え、自分たちにしかできない新たなバンド像、在り方といったものを構築すべく、衣装やヴィジュアル面にもこだわり、映像も駆使し、二部構成的な演出で趣向を凝らしたLIVEは、そんな彼らの思う形をLIVEに盛り込んだ、ある種実験的ともとれる形態でもあり、自分たちが目指す新たなロックバンドの可能性、方向を模索しつつ挑んだメジャーデビュー後初のLIVEで、彼らが狙い定めているであろう世代、若い女性たちの姿が数多く見られ、黄色い声援も飛ぶ中、数多くの関係者も姿を見せていて、注目度の高さも伺えました。
そして、LIVEで初めて聞いた「MONSTER WORLD」の破壊力たるや半端なく、あらためてこの楽曲が持つパワーというのを感じ、今までの彼らの代名詞的でもある泣ける楽曲ももちろん披露されましたが、それだけじゃない、いい意味でのそのイメージからの脱却に十分すぎるほどの威力を放つ曲を生み出し、HOWL BE QUIETというバンドが持つもう1つの魅力であるキラキラさがより溢れる名曲だなと思いました。
それはあたかもピアノという楽器が持つ繊細さと、ジェリー・リー・ルイスに代表される叩きつけるようなロッキンピアノの力強さ、その両面を併せ持ったバンド、それがHOWL BE QUIETではないかと思う、そんなLIVEを見せてもらいました。
今後、益々彼らの動向、新しい試み、挑戦に注目ではないかと思います。