大好きなアーティストの新譜は、発売日前日にいち早くCDショップに並ぶ物をほぼ購入しに行く。もちろんこの、ザ・クロマニヨンズのニューアルバムもご多分にもれず、喜び勇んで発売日前日にCDショップを訪れた。そして、家に帰り最低2回以上はじっくり聴く。その日時間が許す限り聴き続けるのが常だ。聴くというより向き合うと言う表現のほうが近いのかもしれない。それほど、次の曲はどんなだろう、そう来たかぁ、んっこのフレーズは?なんていったように楽しみ尽くして聴く。
この「モンド ロッチャ」というアルバムは、とにかく生々しい。こだわりのあえてのモノラル録音によって、ロックンロールの瑞々しさをより体感できるアルバムだと思う。ヒロトとマーシー6曲ずつ作詞作曲の全12曲。冒頭の#01.ジャングル・ジャミンから一気にロックンロールに引き込まれる。個人的には#05.炭酸、#06.ジョニークール、#08.アウトなどが特にお気に入りだ。シンプルでユーモアに富んだ歌詞が多く、{あのね}だけで綴られる曲や、ほぼ全編{エロ}だけの曲もあったりして、非常にあの2人らしいなぁ~と思う反面、個人的にではあるが、THE HIGH-LOWS以降は、ほぼ影を潜めたストレートな歌詞で表現される楽曲も聴けたらなぁ、なんてことも思ったりするが、多くを語らないことで何かを伝えようとしてるのか、いや、多分本人たちは(別に意味なんてないよ)とか言うんだろうな。
そうロックンロールに意味なんていらないんだ。単純にカッコイイと魂を揺さぶられるものなんだ、と純粋に思わせてくれる、そんなアルバムだ。
聴くべし!!!