僕は、中学生の時、THE BLUE HEARTS パンクロックと出会うまでは、リアルタイムな80年代の洋楽ばかりを聴いていたんだ。それも10才ぐらいから。何故そんなませたガキだったかはまた別の機会にでもこのブログででもUPするとして、当時のいわゆる80'sの煌びやかなPOPSを好んで聴いていた。聴いていたといってもお金がないので、もっぱらラジオから録音。セーラがやってた洋楽のカウントダウン番組だったように思う。ラジオとの出会いについてもいつかしたためることにして、今回は、そう、夜中に眠い目を擦りながら見ていたMTV(当時は地上波でもやっていた。確かこれもセーラと、マイケル富岡だったと思う。)だとかベストヒットUSAで出会ったMJの話。
詳しいことは、なんだかよくわからないけど小学生にも凄さと格好よさが鮮烈に伝わった。何度も見たく、聴きたくなった。そして真似したくなった。靴の底にツルツルしたタイプのガムテープを貼って、学校の滑りやすい廊下なんかで「ムーンウォーク」の真似を、何のことかよくわかってない同級生の前で自慢げにしていたもんさ。
そして少し月日は流れ、中学2年になった僕が、生まれて初めてコンサートなるものに行ったのが、マイケルのソロとしては初来日公演となった「BAD Tour」だったんだよ。その頃僕の家は、ジーコジーコと廻すタイプの黒電話で、チケットを取るために必死で何度も何度もダイヤルしたんだ。そして、ようやく繋がってチケットが取れた時には、それはもう天にも昇る思いだったんだけど、取れた席が大阪球場(当時)のかなりステージから遠いスタンド席で、大型スクリーンなんてものもなく、豆粒ほどにしか見えないマイケルがちょこまかと動くぐらいにしか見えなかったんだけど、その姿と生歌を聴けてるんだというだけで大興奮だった。さすがに失神まではしなかったけどね。いや、当時のファンは、生で見れて興奮し過ぎて失神やひきつけを起こす人達も少なくなかったんだよ。もちろんマイケルだけじゃなく、プレスリーやビートルズといったスーパースターの時もそうだったようにね。
少し話が脱線したけど、とにかく物凄く胸が高鳴ったんだ。そう、余談だけど、当時坊主頭だった中坊の僕の周りの友達には、洋楽を聴いてそうな子があまりいなくて、一緒に行く友達がいないから、仕方なく小5の弟と行ったんだ。それも半ば強引な上に、弟のチケット代は、お年玉まで下ろさせて。
そんな思い入れの深い「MJ」の映画についてだけど、かなり長くなってしまったので、次回に分けて書き綴ることにします。
あっ、あとこれも余談なんだけど、「BAD」のビデオクリップでマイケルの後ろで踊ってる日章旗のバンダナを巻いた日系人ぽいダンサーの人が、当時やたらに気にならなかった?昔はネットなんて便利な物がないから、何も調べれず、気になったままのこととか結構あったよね。あとはナイトスクープに頼んで解決してもらうしかなかったもんね。
更に長くなったので今回はこのへんで。
後日に続く。