札幌芸術の森美術館に、「芸森の名品」展を観にいってきた。

札幌徒然日記


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 ようやくやってきた春の陽気に誘われて、久しぶりに芸森へ。芸術の森美術館は、2010年で開館から20周年を迎える。このため、現在、「芸森の名品」と題した記念展を開催中。しかも、「20年分の感謝をこめて」観覧無料である。すごい!!

 さて、肝心の中味の方だが、上の写真にある舟越桂雪の上の影 」をはじめ、なかなか魅力的な作品が堪能できた。いくつかをご紹介。

 まず、田村佳津子 の「降るふる」。ピンク色の背景に、雪か花のような淡い模様が描かれているが、それが天上からゆっくりと降り落ちてきているような錯覚に陥る。さらに、すこしずつ後ずさりしながら観ると、雪が空中で溶けるように、模様が画面に吸い込まれて消えてしまう。気がつくと、何度か行ったり来たりしながら、観ていた。この感動は、是非、実物を観て!!

 次に気になったのが、小山昇の「摩周湖」 。1934年の古い作品だが、湖の深く鮮烈な青と鋭角的な構図が、ずばっと目に飛び込んでくる。その後、タイトルに摩周湖とあるのを見て、納得。

 高橋靖子 の「淵」は、一瞬、茶色い粘土板の上に、整然と楔形文字が刻まれた作品のように見える。が、実際には、よく観ると、粘土板ではなく、絵である。文字の色を、部分的に変えることで、その部分がより深く刻まれているように錯覚させるなど、見事に立体感を出している。思わず、表面をなでて「凹み具合」を確かめたくなるような、触覚に訴える作品。

 羽生輝の「海霧(北岬Ⅱ)」 は、海に突き出した岬の絵。絵の大きさもしっかりと考えられているようで、正にその場にいるような錯覚に陥る作品。ほら、風と波の音が聞こえてきます・・・・・少し、寒い?・・・

 絵画だけでなく、彫刻も充実しており、大満足。これで、無料なんて・・・

 4月18日まで。是非、お見逃しなく!!

蛇足:この前の金曜日に、例のバーに行ってウイスキーを飲んだ。いくつか写真を撮ったが、携帯電話を最近変えたせいか、うまく撮れない。このペースで飲んでいれば、ウイスキー100種は達成可能かもしれないが、問題は、何を飲んだか、やはり、良く分からなくなることのようだ・・・・・

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 (何の解説もないまま、おしまい)