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乱読家ぽちんの独り言

 

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乱読家ぽちんの独り言

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「世界「民族」全史」宇山卓栄(日本実業出版社)

 

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【『はじめに』より引用】

最近の流行りのポリティカル・コレクトネスやキャンセル・カルチャーの影響で、どの書籍も出版社も、「民族」の問題に正面から斬り込もうとしません。「民族」を扱うことがタブーとなってしまっている風潮があります。

しかし、世界を見渡すとウクライナ紛争、アメリカやヨーロッパの移民問題、BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動、中華民族統一を掲げ台湾併合を狙う中国など、「民族」に起因する問題ばかりです。われわれは本当に「民族」について触れなくてよいのでしょうか。タブーのまま、口を閉ざしていればよいのでしょうか。

「民族」、彼らの祖先はどこからやって来て、どのように暮らし、どんな子孫を残し、いま、われわれの目の前にいるのか。われわれが「民族」のルーツを知れば、われわれの彼らに対する見方や付き合い方も大きく変わります。

最新の遺伝子解析の研究成果などにより、従来の通説とされた多くの学説が覆されており、「民族」の新しい事実や史実に迫ることができるようになっています。語られざる「民族」の血統・血脈が明らかになっているのです。

【引用終わり】

 

 

 

《言語による民族の分類》

◎西ユーラシアの主な語派(人種:コーカソイド)

[インド・ヨーロッパ諸派]

ヨーロッパ人、小アジア入、イラン人、インド人

[セム語派]

アラブ人、イラク人、エジプト人、北アフリカ人、ユダヤ人

◎東ユーラシアの主な語派(人種:モンゴロイド)

[アルタイ語派]

モンゴル人、満州人、トルコ人

(日本人をアルタイ語派に入れるかどうかは諸説あり)

[シナ・チベット語派]

中国人、チベット人、ミャンマー人

[オーストロネシア語派]

台湾人、東南アジアの島嶼部

[オーストロアジア語派]

東南アジアのインドシナ半島

◎その他

[アフリカ諸語派](人種:ネグロイド)]

[オーストラリア諸語派](人種:オーストラロイド)

[アメリカ諸語派](人種:アメリカ大陸先住民族=モンゴロイド)

 

 

《主要なY染色体ハプログループと民族の関係(モンゴロイド)》

[Y染色体ハブログループO]

中国人、朝鮮人

オーストロアジア語派

オーストロネシア語派

[Y染色体ハブログループ C2]

アルタイ語派

[Y染色体ハプログループD]

チベット人、日本人

[Y染色体ハブログループN]

ウラル語派

[染色体ハブログループQ]

アメリカ先住民族

 

 

《主要なY染色体ハプログループと民族の関係(モンゴロイド以外)》

[Y染色体ハプログループR]

R1a)東ヨーロッパ人、イラン人、インド人、中央アジア人

R1b)西ヨーロッパ人、ケルト人、バスク人

[Y染色体ハプログループ]

北欧人、バルカン半島人

[Y染色体ハプログループE]

E1b1a)西南アフリカ人

E1b1b)北東アフリカ人(アフロ・アジア語派)

[Y染色体ハプログループG]

コーカサス人

[Y染色体ハブログループH]

インドのドラウイタ人

[Y染色体ハプログループ J]

アラブ人

[Y染色体ハプログループC1b2、MS、K]

オーストラロイト

 

 

●日本の縄文期から弥生期への移行は、長期に及ぶ緩やかで静的なもの。争いごとはほとんど起こっておらず、渡来人による社会の変化もゆっくりとしたもの。

 

●アイヌ民族が縄文人より先に北海道に住んでいたことを示す人骨や遺跡は一切ない。アイヌ民族は先住民族ではない。アイヌ民族が北海道にやってきて日本人と混血同化していったので、現在、アイヌ民族といえるような人はいない。「アイヌ新法」で定めた「アイヌ民族は先住民族」は誤りであり、法律で保護すべきアイヌ民族はすでにいない。

 

●稲作は朝鮮半島から来たのではなく、長江流域から直接、日本に伝来した。「弥生の渡来人」が朝鮮半島経由で日本に稲作を伝えたとする従来の説には何の根拠もない。

 

●台湾は14世紀から17世紀まで、琉球の一部として認識されていた。台湾の先住民族は、フィリピン、インドネシア、マレーシアの民族と同系。

 

●チベット人は少数民族ではない。中国、モンゴル、ウイグル、など広範囲に広がる大民族。

 

●朝鮮人は、満州のツングース系民族と混血同化した民族。

 

●インドシナ半島のうち、タイとベトナムは中国人化された民族で、ミャンマーはチベット人と中国人の混血民族で、カンボジア人(クメール人)だけが比較的純粋な血統を維持している。

 

●イランは「アーリア人の国」の意味。アーリア人は、黒海やカスピ海の北方地域を原住地としてきた民族で、東はイラン、西はゲルマン人、ラテン人などとしてヨーロッパ全域に広がった。イランが少数派のシーア派なのは、イラン人が反体制者としてアラブ人など多数派のスンナ派勢力に対抗せねばならなかったから。

 

●メソポタミア文明を作ったのはアラブ人ではなく、シュメール人という民族系統不明の民族。アラブ人は、1200年以上、イラン人(ペルシャ人)に従属してきた。

 

●ユダヤ人に優秀な人が多いのは、宗教的な理由で同族結婚を続けてきたからと言われている。遺伝子的には、アラブ人、北アフリカ人、白人の血統を全て併せ持つ。

 

●インド・ヨーロッパ系民族(白人)は、彼らの言語系統により「ゲルマン人(ドイツ、北欧、イギリス)」「ラテン人(フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル)」「スラブ人(ロシア、東欧)」に分けられる。

 

 

民族から見た世界史の本です。めちゃめちゃいい本ですが、700ページを超す太い本なので、乱読には向いていません(涙)。

民族の辞書的に家に置いておいたら、世界で紛争が起きた時に理解が早いと思います。

僕はさっそく購入することにしました。

 

強く購入をオススメします!

 

 

「世界「民族」全史」宇山卓栄(日本実業出版社)

【4月15日読了】

【オススメ度★★★★★】

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