今年は、寅年、タイガーだ!

 

トラだ、タイガーだ、

 

オニツカタイガーだ!

 

 

 

 

頑張れ、アシックス!

 

アシックスタイガー

アシックス

 

 

 

オニツカタイガー/アシックス/アシックスタイガーの違い【リンク更新】 | スニーカーの噺 (ameblo.jp)

 

 

 

 

 

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箱根駅伝でアシックスが大逆襲」ナイキ厚底から履き替える選手続出の納得の理由

 

 

 

「本気ならアシックス」というキャッチフレーズが示していた通り、箱根駅伝ランナーたちが着用するシューズはアシックスがダントツに多かった。  ナイキ厚底シューズ登場前の2017年の箱根駅伝に出場した選手210人の使用シューズは次の通りだ。

 

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アシックス67人(31.9%) 

 

ミズノ54人(25.7%) 

 

アディダス49人(23.3%) 

 

ナイキ36人(17.1%) 

 

ニューバランス4人(1.9%)

 

 

 

 ----------  その後、厚底シューズが年々シェアを拡大していき、前回(2021年大会)では、こうなる。

 

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ナイキ201人(95.7%) 

 

ナイキ以外9人(4.3%) 

 

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2017年大会までシェアナンバー1だったアシックスは2019年大会で首位から陥落すると、その2年後、箱根路から完全に姿を消した。  これはアシックスとして衝撃的どころか、屈辱的な結果だったはずだ。同社は前回大会で、早稲田大、帝京大、山梨学院大、専修大にウエア提供をしていた。シューズに関しては、選手各自の判断に委ねられるとはいえ自社製品をプッシュできる立場にあっただろう。しかし、誰にも履いてもらえなかった。開発担当者のひとりはこう言った。  「2021年箱根駅伝の結果はアシックスの商品が評価されていなかったという現実として真摯に受けとめております」  短い言葉ながら悔しい気持ちが伝わってくる。何しろ、アシックスにとってランニング部門は売上高の約半分を占めるのだ。トップ選手の動向は後々、市場に大きく影響することを考えると、早急に立て直しが必要であることは誰の目にも明らかだ。  実はアシックスは巻き返しを図るべく、2年前から動いていた。それは「C-Project」。  2019年11月、ナイキ厚底シューズに負けない新モデルを開発すべく、社長直轄で研究開発、選手サポート、生産、マーケティングなどの若手スタッフを集めたグループを発足。トップランナーのシューズ作りをターゲットにした開発チームは「C-Project」と名付けられた。Cは「頂上(ちょうじょう)」の頭文字からとっている

 

 

 

 

■川内優輝がプロトタイプを履いて8年ぶりの自己ベスト  2021年箱根駅伝でアシックスを履く選手0人という“惨敗”から約2カ月後、同社に“希望の光”が差し込む。アドバイザリースタッフ契約をしている川内勇輝(あいおいニッセイ同和損保)が、2021年3月のびわ湖毎日マラソンで快走を見せたのだ。  同レースは、ナイキ厚底シューズを着用していた鈴木健吾(富士通)が2時間4分56秒の日本記録を打ち立てると、ナイキ勢が好タイムで続いた。そのなかでアシックスを履く33歳の川内が2時間7分27秒の10位でフィニッシュ。ソウル国際でマークした2時間8分14秒の自己ベストを8年ぶりに更新したのだ。  川内は長年アシックスの薄底タイプを愛用してきた。レース後には、「こんなことを言うのはあれなんですが、(アシックスの)厚底に変えたのが大きいのかなと思います」と口にしている。このときに履いていたのが、後に発売されることになる『METASPEED(メタスピード)』シリーズのプロトタイプだった。前出の開発担当者は言う。  「川内選手の長きにわたる努力の成果が花開いたことと、その足元にMETASPEEDがあったことをうれしく思いました。マラソンで結果を出せたことは当社にとっても自信になりましたし、シューズに対する興味関心がびわ湖を境に増えたことを肌で感じました」  そのびわ湖毎日マラソンの後、アシックスは「METASPEEDシリーズ発表会」を行い、ストライド型のランナーに対応した『METASPEED Sky』とピッチ型のランナーに対応した『METASPEED Edge』の発売をアピールした。価格はどちらも2万7500円(税込)だ。  記者発表に出席した川内は、「練習でも履くことでフォームがよくなり呼吸が楽になったのを感じています。今後もトレーニングを継続するなかで2時間6分、5分を目指したい。アシックスにはよりよいシューズ、走っていて楽しくなるシューズを開発してほしいと思います」とコメントした

 

 

 

 

ランナーのタイプに合わせてモデルを開発  では、社長直轄のC-Projectで開発されたMETASPEEDはどのように誕生したのか。  日本人ランナーだけでなく、東アフリカの有力ランナー30人のデータなども解析。ランナーがシューズに合わせるのではなく、ランナーの走り方にシューズを合わせるという新たなコンセプトでシューズ作りが始まった。  「ランナーのなかで『厚底=高速化』というイメージが高まりつつあると感じています。一方で、ランナーの走力、目的によって靴を選んでもらうことが大切です。アシックススポーツ工学研究所で、キロ3分ペースの走りを何度も計測した結果、歩幅がランナーによって異なることがわかったんです。1つの靴でランナーの走りを合わせるのではなく、ランナーの走りに靴を選んでもらうために2つのタイプのシューズを開発しました。『一番早く走れる靴を作る=史上最速のシューズ』という想いで挑みました」(前同)  2つのタイプというのが「ストライド型」と「ピッチ型」だ。ランニングフォームは歩幅を広げることでスピードを上げるストライド型と、脚の回転数によってスピードを上げるピッチ型に分けられる。  ストライド型に対応した『METASPEED Sky』はストライドがより伸びるように、ピッチ型に対応した『METASPEED Edge』ではストライドを伸ばしながらもピッチを上げやすい仕様になっているのだ。  ともに優れた反発性を発揮する特殊素材をミッドソール全面に採用し、着地と同時に素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚がある。さらに軽量のカーボンプレートをミッドソール内部に搭載し、その反発力で効果的に身体を前方向へ推進させる。またランナーの走りにマッチしたシューズを選択できるため、脚への負担が小さくなり、ケガの予防にもつながるという。  アシックスのスポーツ工学研究所が実施した実験では従来品と比較してフルマラソンでMETASPEED Skyが約350歩、METASPEED Edgeは約750歩少ない歩数でゴールできるという。それだけストライド(歩幅)が伸びれば、当然タイムも変わってくる。シューズの進化が川内に8年ぶりの自己ベストをもたらしたといってもいいだろう。  METASPEEDはアシックス従来のレースシューズと比べるとかなり厚底だ。しかし、社内では「厚底」とは表現していないという。そこには、他社の厚底シューズとは違うんだというプライドがひしひしと感じられる

 

 

 

 

トップ選手が続々とアシックスに履き替えている  ビジュアルも特徴的なMETASPEEDは今秋、トップ選手の足元を飾っている。11月の全日本大学駅伝では1区で区間賞を獲得した駒澤大・佐藤条二と優勝ゴールに飛び込んだ同大・花尾恭輔がアシックスを着用。10月の箱根駅伝予選会でも2年連続通過を決めた専大の選手12人中5人がMETASPEED Skyを履いていたのだ。  2月のびわ湖毎日マラソンでナイキ厚底シューズを着用して日本歴代6位の2時間6分35秒をマークした細谷恭平(黒崎藩磨)もアシックスに履き替えている。そして12月5日の福岡国際マラソンで2時間8分16秒をマークして日本人トップ(2位)で、MGC出場権獲得第一号になった。細谷は学生時代にアシックスを履いており、ナイキからもとのメーカーに戻ったかたちだ。好結果を出したシューズではなく、新たなモデルを選んだのは、それだけMETASPEEDに“可能性”を感じたからだろう。  シェア的にはナイキが圧倒的だが、2021年の箱根駅伝で着用者が0人だったアシックスが反撃体制に入ったといえる。  さらに今年7月に発売された長距離用のピンなしスパイク『METASPEED LD 0』も注目を浴びている。同モデルを着用していた太田智樹(トヨタ自動車)が11月27日の八王子ロングディスタンス10000mで日本歴代7位となる27分33秒13をマーク。ナイキ勢が大半を占めるなか、日本歴代上位に割って入ったのだ。  アシックスのシューズを長年愛用してきた日本人選手は多い。グローバル規格のナイキと国内メーカーのアシックスではサイズ感が異なる。そのため足に合わないと感じながらも厚底シューズを履かないと戦えないという理由でナイキを選んでいた選手もいた。今後はアシックスがナイキに奪われたパイを取り戻していくのではないだろうか。  「個別選手に関する詳細はお答えできませんが、全日本大学駅伝や福岡国際マラソンで上位選手が着用していたことは承知しています。選手にご好評いただいて着用いただけたものだと感じております。社長直轄プロジェクト(C-Project)は今後も箱根駅伝だけではなく、オリンピック、世界陸上、ワールドマラソンメジャーズのような世界トップの大会で着用いただけることを目指しつつ、シェア挽回に取り組んでいきます」  2022年の箱根駅伝ではアシックスのシューズを履いた選手たちがどんな活躍を見せるのか。国内メーカーの逆襲で、シューズをめぐる戦いは新たなフェーズに入ったようだ。 ---------- 酒井 政人(さかい・まさと) スポーツライター 1977年、愛知県生まれ。箱根駅伝に出場した経験を生かして、陸上競技・ランニングを中心に取材。現在は、『月刊陸上競技』をはじめ様々なメディアに執筆中。著書に『新・箱根駅伝 5区短縮で変わる勢力図』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。最新刊に『箱根駅伝ノート』(ベストセラーズ) ----------

スポーツライター 酒井 政人

 

 

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