本日は、平安、室町、鎌倉、江戸時代を通して武人の信仰が篤かった日本の神社に付いて語りましょう。
その筆頭格の神社は鎌倉の鶴岡八幡宮でしょう。同神社は源頼義公が京都の石清水八幡宮から分祀し、源頼朝公が現在の地に移しました。源氏の氏神です。そのほか、東京都杉並の大宮八幡宮は奥州征討の源頼義公が京都の石清水八幡宮から分祀し大宮の地に勧請しました。
鶴岡八幡宮
東京都杉並 大宮八幡宮
東京都杉並の大宮八幡宮。950有余年の歴史を刻みます。
相模大野の鹿島神宮
鹿島神宮は本社が茨城県鹿嶋市にあり、各地に分社が有ります。軍神として武人に信仰が厚かった神社です。
とりわけ、鹿島神宮の祇官の家に生まれた室町後期の剣客、塚原卜伝(1489-1571)が剣の道・新当流を創始しました。塚原卜伝の武勇により益々武人の篤い信仰を得ました。塚原卜伝は講談などの武芸物で大いに人気を博しました。