東京都八王子市の八王子城跡を訪ねてみましょう。八王子城は戦国時代に築かれた標高445mの山城です。この城は戦国の山城としての状態をよく残していることで、日本100名城に選定(日本城郭協会 平成18年4月)されています。 世界遺産の姫路城とか彦根城と肩を並べる堂々の100名城の仲間です。
永禄12年(1569年)に甲斐の武田信玄が滝山の城下町に迫り、落城寸前までに成ったので、北条氏政の弟の氏照(1540-1590)が、小田原城の出城として、新規に八王子城を築きました。
氏照は城の守護神として八王子権現を祀り、この城を八王子城と呼びましたので、八王子の地名にも成っています。氏照は同じ八王子市に在る滝山城の城主でしたが、頑丈な八王子城に移りました。
豊臣秀吉の小田原攻めでは、この城に味方武将の妻子を人質にとり、兵糧も蓄え戦に備えましたが、秀吉方の前田利家と上杉景勝の猛攻に、一日で落城。時に、1590年6月のことでした。城主北条氏照はその時、小田原城に詰めていましたが小田原城開場後、兄の氏政とともに自刃して果てました。
この八王子城は小田原城の支城ですが八王子市の手でよく整備されています。麓には観光案内のボランティアの人が詰めていて親切な案内をしてくれます。ハイキングにはとてもいい場所と思いました。