ラジオの元祖「鉱石ラジオ」 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

現在ではパソコンでもラジオ放送を聞くことが出来ます。電波の放送と同じ内容です。

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らじる★らじる NHKネットラジオ


しかし、ラジオは災害時の情報支援の機能も背負っていますから、風水害とか地震等々の災害の多い昨今、従来の箱型ポケットラジオも益々重要性が増して来ています。


ところで、現在のラジオの先祖は鉱石ラジオです。鉱石ラジオと言われる由縁は電波を検波する素子に黄銅鉱とか黄鉄鉱を使用することからそう呼ばれています。

金正

この鉱石は黄銅鉱です。銅と鉄と硫黄から出来ている鉱石です。この黄銅鉱は電波の検波作用があります。実際に検波器として使用するには2本の針を鉱石の2か所に立てます。一番感度のいい場所に固定します。

  (注)検波作用は黄鉄鉱にもあります。

鉱石検波器

鉱石ラジオ用に作られた鉱石検波器です。中に黄鉄鉱が2本の針で固定されています。現在はゲルマニュームダイオードが使用されています。

鉱石ラジオ

鉱石ラジオの結線図です。この回路にアンテナとアースを接続すると現在でもラジオ放送を聞く事が出来ます。ラジオ放送は感度のいいヘッドホンで聞きます。通称、このヘッドフォンは「レシーバー」と呼ばれています。

集積回路とかICの発達した時代に時代錯誤のような鉱石ラジオで放送を聞くのも乙なものではないでしょうか?



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