★うら悲しい「平家伝説」 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

「祇園精舎の鐘の声、

諸行無常の響きあり」


で始る平家物語は、儚くうら悲しい響きがあります。


平家は、山口県下関の海峡・壇ノ浦に源氏の源義経と闘い、海の藻屑(1185)となりましたが、その落人達は密かに山間(やまあい)の村に隠れ住んだと言う伝説が有ります。


落人の里は、日本全国に百数十箇所ほども有ると言われています。


その伝説の村は、四国と九州に多く分布しています。


★良く知られた箇所は


 1.熊本の五家荘

 2.宮崎の椎葉村

 3.徳島の祖谷山(いやさん)

 4.岐阜の白川郷

 5.栃木の湯西川

 6.etc.


私が、実際に旅した平家落人伝説の里は、白川郷、湯西川、祖谷渓の3箇所です。


祖谷渓
徳島の祖谷渓(蔓の吊り橋がユラユラ)


湯西川では、「家庭で鶏を飼わない」とか、「五月の節句でも鯉幟は立てない」ことをおきてにして来たそうです。


源氏側の落人狩りが厳しい中、鶏がコケコッコーと鳴けばすぐに、人が住むことを悟られます。鯉幟が泳げば、遠くからでも目立ち、落人狩りに見つかることでしょう。


現在では、このような心得は必要ありませんが、村人の心の奥底には今でも、先祖代々言い伝えられきた、その影が棲み付いているように、私には思えました。


徳島の祖谷山には、谷底の渓流の遥か高い所に、蔓で編んだ蔓橋(つり橋・かづら橋)が架けられています。


下を見ると、ちょっと足がすくむ気持に成ります。吊り橋が、とても高い所に有るのと、吊り橋がユラユラと揺れる為です。


平家の落人達は、追手から深く逃れる為に、奥深い山間(やまあい)を選んだことがはっきり伺えます。


こんな話も有ります。米をとぐときは、川ではとがない。何故なら、米の白いとぎ汁は下流で発見され易いからです。


こんなことを念頭に、落人の里を旅の旅は、益々味わい深いものになることでしょう。



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