◆エジソンの電力戦争 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

私達の家庭とか工場に配電されている電気は交流です。

電圧は、交流100ボルトか200ボルトです。


周波数は、富士川から西は、50ヘルツ、東は50ヘルツ。

家電品は、周波数が指定されている時期が合った。しかし、現在は、共通に使用できる。

  ★富士川 → 長野・山梨・静岡にまたがる川


この交流式送電は世界の標準に成っているが、米ニューヨークには、両方式の発電所が有った。(1882年代)


電球とか蓄音機の発明王のエジソンは、直流論者だった。

実際に大規模なエジソン直流発電所を作った。(1882)


エジソン(1847~1931)は、自分の発電事業の利権を守る為に、交流論者のテスラ(1857~1943)派と汚い争いを行なった。しかし、結局エジソンは敗北、テスラの作った交流発電所に取って変わられた。


エジソンレコード

エジソンの蓄音機のろう菅(音楽)

私のコレクション


この争いを「エジソンの電力戦争」(電流戦争とも)と、後生まで語り継がれている。


もし、このエジソンの直流発電所が世界の標準になっていたら、随分面倒な事が起こったに違いない。


★直流電力だと、


 ・電圧を簡単に、昇圧したり降圧が出来ない。


 ・送電線が太く重くなる→送電線の価格が高くなる。


 ・直流から交流に変換が困難。また変換効率が悪い。


 ・送電線の電力ロスを見込んだ昇圧が困難。


しかし、現在では、半導体の進歩により直流から交流に変換は、それほど困難では無くなって来ている。


交流の問題としては、テレビとかラジオにノイズを発生しやすい。また、交流に感電すると、心臓の拍動に影響を与えて危険度は高い。


今回は、気楽に電気談義をさせて頂きました。


ちぅーりっぷ若葉チューリップ
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