映画監督の市川崑さんが、13日、都内病院で亡くなりました。92歳でした。
監督が手がけられた作品は、70本以上に及ぶそうですが、
リメーク作品も有ります。
★「ビルマの竪琴」 (56年 → 85年に)
★「犬神家の一族」(76年 → 06年に)
ほぼ、30年ごとにリメークされていることが分かります。
監督の芸術追求の執念の様なものを感じます。
私は、大分前ですが、監督の代表作 「ビルマの竪琴」を
DVDで鑑賞しました。
水島上等兵役を中井貴一が演じていましたので、
リメーク作品でした。
ビルマ戦線で、連合軍の猛攻の合間を縫って
日本軍は音楽を楽しんでいた。
その中に、特に音楽に優れた兵隊がいた。
その兵隊が水島上等兵。
やがて、太平洋戦争は日本の惨敗に。
同胞は、日本に帰還して行く。
しかし、水島上等兵は、竪琴を抱き、
ジャングルの中に消えていく。
多数の日本軍の霊を慰める為に・・・・。
その場面で、「仰げば尊し」と「埴生の宿」が流れる。
何んとも、叙情的で、目頭が熱くなる場面でした。
日本人の心に響く鎮魂の名画でした。
市川崑監督・・・
心安らかにお休み下さい。