このほど一枚のカードがあれば、首都圏のJRや私鉄、さらにバスにも乗れる新しい ICカード「PASMO」のサービスを開始すると私鉄やバス会社が発表しました。サービスは来年3月18日から始めるそうです。
このカードは非接触型 ICカードと称されるものですが、「PASMO」のネーミングの由来についても調べてみました。
それは株式会社 パスモの旧社名、パスネット・バスICカード(株)のパス(PAS)と、「もっと」の意味の「MORE」をつなげて「PASMO」と成ったそうです。また、「パスモ」の「モ」は、パスネットとバス共通カードが合体した「&」を意味するそうです。
ここで、現在使用されている ICカードの種類について整理しておきます。この世界での老舗は、なんと言っても、JRの「Suica」(スイカ)でしょう。このスイカは、電車の出改札用に、2001/11にJRが開発しました。この経緯は、NHKのプロジェクトXでも紹介されたように記憶します。
このスイカは、現在進化して、おさいふ代わりに使用できます。キヨスクとか提携されている店舗で使用可能です。また、電子決済サービスを共通の端末化にすることで、NTT ドコモ、JCB、ビットワレットの4社は、来年1月からは、1台の端末で共用出来るようになります。4社の利用者合計は約、3,600万人と予想されています。
そこへこの「PASMO」の出現で、この種サービス業界の競争の激化が予想されます。「PASMO」の利用者予想は発表されていませんから、不明ですが、スイカの3、600万人に近い数値だろうと予想されます。
このスイカとか、PASMOの動作原理は、非接触型 ICカードですから、相手の端末から磁力線を発信してICカードの内臓アンテナで受信、その整流電源で内部 ICを駆動させ、端末と ICカード間の信号のやりとりを行います。正式には、電磁誘導結合といいます。
この原理は、家庭用電気歯ブラシで接触端子なしで、充電器台に置くだけで、本体が充電できる原理と同じです。
将来、これらカードが、完全に1枚のカードに」統一される事が、利用者にとって大変利便性が向上することに成りますが、現在の動きはその方向に有りません。
しかし、私の予想では、将来は結局、ICカード会社の大連合の時代が来るかもしれません。