★劇作家木下順二さん逝く | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

年賀状を書く時節に成りますと、どうしたことか決まって訃報が届くようになります。


戦後を代表する劇作家の木下順二さんが、肺炎のため亡くなっていた事がこのほど分かりました。亡くなったのは10/30午後9時35分です。享年92歳。


尚、このニュースは11/30のホットニュースです。告別式などは故人の遺志で行なわれないそうです。


木下順二さんの代表作と言えば、やはり「夕鶴」でしょうね。ある日、羽を射られた鶴を助けた愚直な百姓、与ひょうと一羽の鶴のご恩返しの物語でした。木下順二さんは民話に関心を持たれており、この「夕鶴」も民話劇です。


百姓の与ひょうは美しい女つうと一緒になり、仲良く暮らしていました。つうが織るうつくしい布が評判で、生活も楽になりました。与ひょうはこれ以上の幸せは望みませんでしたが村人の入れ知恵で、この布を都で売るともっと儲かるとそそのかされ、与ひょうはつうに無理やり布を織らせました。その時、つうは機屋を絶対見ないでくれと頼みますが、与ひょうは好奇心にかられ覗いてしまいます。


それは以前、与ひょうが助けたことのある、その鶴だったのです。その鶴は自分の羽を抜いて布を織っていました。


その結末は皆さんご承知の通りです。人間の欲に絡んだ世界と命を助けられた鶴の一途な献身がこの物語を美しくしています。異世界との対比が何か教訓的なものが有ります。


このほか、ウルトラマン特撮映画のテレビ版の演出家兼監督の実相寺昭雄さんの訃報も報道されています。


いつのまにやら、新年まで一月と少しになりました。時節柄とはいえ寒気も厳しくなってきました。身体には十分気をつけたいものです。


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