週中競馬記事(2024年9月9日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

ブログ

ブログ

先週に引き続き中京・中山の2場で今週は3日間開催
G2ローズS、G2セントライト記念、G3阪神ジャンプSの3重賞実施週

ブログを今までのペースで更新できずサイアーランクの現状を把握し切れないところもありますが、今回はその間の動向なども踏まえつつ。

 

●1位(1位)キズナ(29億4354万4000円)(136勝)
(29億1434万4000円)(135勝)
展望・回顧記事を投稿できなかった間もキズナの首位は変わらず2位ロードカナロアとの獲得賞金差は2億7000万ほど。勝利回数は136まで伸びており先週時点で23年に記録した134勝を上回るキャリアハイ。これまで勝利回数・獲得賞金ともに前年度を常に上回る成績ですが今週は3日間開催ということもあり獲得賞金は次回で30億円をクリアして来るでしょう。昨年の32億2000万円台が年間獲得賞金キャリアハイなのでこちらも更新は確定的。

セントライト記念にはスティンガーグラスが登録。
前走は新潟芝2400mの1勝クラスを勝利。左回りの平坦・内回りでそのようなコースの勝ち馬にここでは飛び付き難いのですが3歳新馬戦は中山芝2000mで勝利。2戦目でG2スプリングSに出走し6着、このレースに出走した他馬もセントライト記念に数頭登録されていますが勝ち馬以外はここまでのレースぶりから強いといった印象はなく春のクラシック戦線で好走した組を相手にどこまで頑張れるか。想定は武豊。武豊が木村厩舎に乗る印象はあまりありませんが主戦のクリストフ・ルメールは3勝クラス日本海S勝利のへデントール、セントライト記念ではアーバンシック想定なのでそのような差配でしょうか。武豊も次週のG2神戸新聞杯に出走予定シュガークンがいるので優先出走権を獲得しても継続騎乗とは思えず今回のみ騎乗かと。

ローズSにはクイーンズウォーク、タガノエルピーダが登録。
クイーンズウォークはG1オークス4着から。G3クイーンC勝ち馬で賞金も足りていますがどちらかといえば左回り向きということから中京芝2000m実施の本年はチャンス。右回りも2歳新馬0秒1差2着と内枠で捌き切れなかったようなG1桜花賞0秒6差8着なのでそれほど悪いとも思えませんが。今回のメンバーではオークス最先着で他の登録馬は2桁着順。中京は初出走ですが回りの関係や鞍上からも上位人気でしょう。ポイントとなりそうのは関東に輸送したオークスで8キロ増の馬体重522キロという大型牝馬が休み明けのプレップで数字面を含めどのような馬体で出て来るか。想定はデビュー戦から全て騎乗の川田将雅で中内田厩舎とのコンビでは19年ダノンファンタジー、20年リアアメリア、22年アートハウスで勝利し、08年マイネレーツェルも含めローズS4勝。20~22年の中京芝2000m実施を含む近5年では3勝3着1回。
タガノエルピーダはG1オークス16着から。2歳G1阪神ジュベナイルフィリーズを非当選馬となって翌週のG1朝日杯フューチュリティステークスに出走すると牡馬を相手に3着。昨年の2歳G1は阪神ジュベナイルフィリーズの方が朝日杯フューチュリティステークスよりもレベルが高くG1ホープフルSも牝馬レガレイラの勝利といったことでレベルは懐疑的でしたが勝ち馬ジャンタルマンタルがG1皐月賞3着・G1NHKマイルカップ1着となって評価を下げることもないでしょう。前走に関してはミルコ・デムーロがデタラメに仕掛けたのもありますが初の関東エリアへの輸送が堪えた面も。内回りの阪神芝2000mOP(L)忘れな草を勝利しているので賞金は足りているでしょうし実績のない左回りよりは本番の内回り京都芝2000mで狙いたいタイプ。想定は2歳新馬・G1朝日杯フューチュリティステークス・G2チューリップ賞まで3度騎乗の団野大成へ戻る形。

阪神ジャンプSにはテイエムタツマキ、ネビーイームが登録。
障害リーディングでも2位オルフェーヴルに6100万ほどリードの獲得賞金1億8000万円台で現在首位。

 

●2位(2位)ロードカナロア(26億7156万2000円)(114勝)
(26億512万1000円)(112勝)
先週はダートOP(L)エニフSでワン・ツーなど2勝。G3京成杯オータムハンデキャップでは14番人気タイムトゥヘヴンが2着。
G3キーンランドCでも産駒ワン・ツーなどはありましたがキズナもG3札幌2歳S勝利などで凌ぎ獲得賞金差はそれほど詰まらずといった現状。

セントライト記念には産駒登録なし。

ローズSにはハワイアンティアレが登録。
G2チューリップ賞を15番人気で3着し優先出走権を得て出走したG1桜花賞では0秒7差10着。オークスTRのスイートピーSでは8着と春の牝馬クラシックではもう一息といった印象でしたが4ヶ月ぶり8キロ増の馬体重428キロで出走した自己条件の前走1勝クラスは中京芝1600mで勝利。想定はG1桜花賞以来2度目の騎乗となる池添謙一で同一馬主メイケイエールの主戦でもありましたが、オーナーサイドの地元でどこまで。


●3位(3位)エピファネイア(25億695万8000円)(73勝)
(24億8665万8000円)(73勝)
先週は未勝利でしたが2週前は4勝など好調。エフフォーリアなどの活躍による21年の獲得賞金24億2751万5000円がキャリアハイでしたがこれを既に更新し先週で初の獲得賞金25億円も突破。本年は上半期でG1レース4勝などとにかくビッグレースに強く獲得賞金30億円突破も十分に狙える状況。秋G1も春シーズン同様の活躍ならば高額賞金レースも多く逆転リーディング獲得の可能性も残すでしょう。2歳リーディングもこのところ見ていませんでしたが2位キズナ、3位モーリスを抑え現在トップ。

先週のG2セントウルSテンハッピーローズ7着は本来のカテゴリーではないスプリントで米G1BCマイルのプレップということではこれで良かったのでしょう。

セントライト記念にはアスクハッピーモアが登録。
3歳1月のデビュー、これまで全て中山ダート1800mに出走し2-2-1着の6ヶ月ぶり。登録馬で唯一の連対率100%ですが初芝、ローテ、1勝クラスからの格上挑戦で休養明けと狙い難く半姉デリカダの成績などからもエピファネイア産駒とはいえダート馬でしょう。

ローズSにはカニキュル、ラビットアイが登録。
カニキュルは1勝クラス三浦特別1着以来3ヶ月ぶり。G3フラワーC0秒6差6着、G2フローラS0秒3差3着など3歳牝馬重賞で上位もあり前走の勝ち振りから相当な決め手も、中京は初出走ですが全2勝は左回りで東京のG2フローラSも3着。想定は戸崎圭太の継続。
ラビットアイは前走G3フラワーC4着以来4ヶ月ぶり。収得賞金400万の1勝馬ということで優先出走権を獲得しないことにはG1秋華賞出走はフルゲート割れにでもならない限り出走は無理でしょうから秋華賞出走にはここでなんとか権利を。通算成績は[1-0-0-5]となってしまいますが1勝4着5回。ここでも4着では優先出走権には届きませんが前走G3フラワーCの勝ち馬ミアネーロがG2紫苑Sで僅差の2着したことから格的に劣っても実力差はそれほどでも?想定は横山典弘の継続。翌日の中京芝2200m1勝クラス長良川特別にも登録。


●4位(5位)ドゥラメンテ(14億7839万2000円)(78勝)
(14億2280万4000円)(76勝)
昨年のリーディングサイアーもラストクロップ2歳が出走の本年は苦戦。上位3強どころか昨年トップ10内復帰を果たしたハービンジャーにもリードを許していましたが先週4位に浮上。

セントライト記念には産駒登録なし。

ローズSにはザブライド、サンセットビューが登録。
ザブライドは3歳5月新潟の牝馬限定芝1800m未勝利1着以来4ヶ月ぶり、想定は和田竜二。
サンセットビューは中京芝2200mの1勝クラス揖斐川特別2着から。収得賞金400万の1勝馬ながらG1オークスにも出走し7着。2歳11月京都芝1800m未勝利1着時の4着は上記ザブライド。

阪神ジャンプSにはファルヴォーレが登録。


●5位(4位)ハービンジャー(14億6815万9000円)(52勝)
(14億5652万8000円)(52勝)
先週は未勝利で5位に後退。

セントライト記念には産駒登録なし。

ローズSにはチェレスタが登録。
前走7月の小倉芝2000m1勝クラス1着から。想定は西村淳也の継続。


●6位(6位)モーリス(14億1139万円)(66勝)
(13億5714万6000円)(63勝)
先週は2勝クラス特別など3勝で獲得賞金14億円突破。G2札幌記念ノースブリッジの勝利などもあり順位は6位まで上がっていますがもう少し上げても良い種牡馬なので。21年スプリンターズステークス ピクシーナイト、22年エリザベス女王杯ジェラルディーナ、23年大阪杯ジャックドールと産駒デビュー2年目からG1勝ち馬を出しているように本年もそのような大きいレースで勝利する産駒を待ちたいところ。

セントライト記念にはログラールが登録
G3ラジオNIKKEI賞6着から。重賞ではもう1つ足りないといった現状で前走のハンデ54キロから57キロ。一夏越しての成長があればとなるでしょうか。想定は北村友一の継続。

ローズSには産駒登録なし。


●7位(7位)ルーラーシップ(13億5795万7000円)(58勝)
(13億5283万7000円)(58勝)
先週は未勝利で500万ほどの加算でしたがルーラーシップ近年の傾向としては大体この程度の順位に落ち着くでしょう。春のG1特にマイルG1でもう少し獲れた気もしますがディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライなどの落ち込みもあってトップ10内確保は問題ないでしょう。

今週の重賞登録馬は阪神ジャンプSのザメイダン。
昨年はG2ローズSを産駒マスクトディーヴァが日本レコードで勝利。


●8位(8位)ドレフォン(13億4221万1000円)(57勝)
(13億2086万円)(57勝)
先週は未勝利で順位は8位まで落ちていますが初の年間トップ10入りに向け堅調な推移と言えるでしょう。

今週の重賞に産駒登録なし。

・ダートランキング
1位ドレフォン 9億6583万6000円
2位ヘニーヒューズ 8億1707万5000円
3位ロードカナロア 7億3980万4000円

ドレフォン首位は変わらず。


●9位(9位)ハーツクライ(11億5606万8000円)(42勝)
(11億3337万1000円)(42勝)
11位以下の時期もありましたが現在9位でトップ10入り。
エピファネイア、キズナ、モーリスの2歳リーディング上位3頭が今シーズン既に獲得賞金1億円を突破しているのに対しハーツクライは本年以降2歳戦出走馬がない状況などを鑑みても良くやっているでしょう、これほどの大種牡馬に対しておかしな表現ですが。

セントライト記念には産駒登録なし。
最終世代の登録がなくセントライト記念は未勝利で確定。

ローズSにはサフィラ、フレミングフープが登録。
サフィラはG1オークス13着以来4ヶ月ぶり。2歳重賞の成績から3歳になって物足りなく思えますがG1阪神ジュベナイルフィリーズ4着以来のG3クイーンCは12キロ減で9着。この結果もあってかG1桜花賞をスキップして出走したG1オークスは東京に輸送して16キロ増と馬体を戻したというより増減の激しいタイプ、早くから走りましたがこの辺りも含め基本的には晩成寄りということで良くなるのはまだ先でしょう。想定は北村友一のテン乗り。
フレミングフープは中京芝2000mの1勝クラス御在所特別1着から。ここまでは1走置きに好走と凡走を繰り返していますが、2走前で昇級初戦となった1勝クラス木屋町特別8頭立て5着は重馬場の影響もあったようで過去2勝時は最速上りを計時と良馬場の決め手勝負向き。想定は3歳未勝利1着時のミルコ・デムーロ。
ローズSは14年ヌーヴォレコルトで過去1勝。本年産駒最終出走の予定。


●10位(12位)キタサンブラック(11億1887万6000円)(53勝)
(10億4763万8000円)(50勝)
このところ3週勝ち馬が出ず11位以下に落ちていましたが先週はG2紫苑Sクリスマスパレードなど3勝し獲得賞金11億円突破のトップ10内復帰。

G2紫苑Sは秋の中山開幕週で超高速馬場でしたが本年のG1皐月賞でジャスティンミラノが記録した1分57秒1を0秒5更新する1分56秒6でレコード勝ち、芝の超高速で結果が出たのも前走の交流重賞関東オークスはダートが全く合わなかっただけで改めて参考外の一戦となるでしょうか。

今週の重賞に産駒登録なし。


・11位以下種牡馬
スワーヴリチャードは現在27位と産駒デビュー2年目のトップ10入りが順位的には絶望的と思えますが10位との獲得賞金差は6億円弱とG1レースで勝ち馬を出して行けば。

セントライト記念にはアーバンシックが登録。
G1日本ダービー11着以来ですが中山では未勝利ながらG3京成杯2着、G1皐月賞4着と重賞で好走歴もありコース適性を生かせば。想定はテン乗りのクリストフ・ルメール。

ローズSにはレガレイラが登録。
2歳G1ホープフルSで牡馬を相手に勝利し牝馬クラシックには向かわずG1皐月賞6着、G1日本ダービー5着。皐月賞・日本ダービーでも最速上りというよりはこれまで全てのレースで最速上りを計時している後方からの瞬発型。それゆえに取りこぼす可能性もありますが牝馬限定戦初出走(これまで牝馬との対戦はG1ホープフルステークス15着アンモシエラのみ)で春2冠程度走れば。想定はこちらもクリストフ・ルメール。

セントライト記念ではG1皐月賞5着・G1日本ダービー8着エコロヴァルツ。G1皐月賞2着・G1日本ダービー6着コスモキュランダ。
G3ラジオNIKKEI賞3着ヤマニンアドホック。
G1皐月賞8着ルカランフィーストなど。
ヤマニンアドホックのキャリア5戦、G3ラジオNIKKEI賞3着からというのは昨年の勝ち馬レーベンスティールと同様。