先週に引き続き京都・東京・新潟の3場開催
G1ヴィクトリアマイル、G2京王杯スプリングC、G2京都ハイジャンプの3重賞実施週
●1位(1位)キズナ(17億6472万1000円)(69勝)
(16億2176万円)(64勝)
先週はG2京都新聞杯ワン・ツー、3勝クラス特別などでも勝ち馬を出し週間5勝。前回から1億4300万ほど加算し獲得賞金17億円突破。
・皐月賞実施週の4月14日終了時
1位キズナ(14億7563万3000円)
2位ロードカナロア(13億4297万2000円)
・首位と2位の獲得賞金差
4月14日終了時 1億3266万1000円
5月5日終了時 1億3889万9000円
皐月賞実施週に首位逆転、その後2週でロードカナロアが差を詰めましたが先週再び突き放し皐月賞実施週とNHKマイルカップ実施週の比較でもリードは僅かながら開いたことに。
・2024年3歳戦獲得賞金
キズナ 9億4700万9000円
ロードカナロア 3億2536万8000円
3歳戦の成績だけで決まるというものでもありませんが、これだけの差が付いてしまいオークス、日本ダービーでその差は更に広がることも容易に想定されますので。
京都新聞杯のジューンテイクはコーナリングに課題ありと見ていましたが最内枠から発走し最後もインに突っ込ませ勝利。弱点を完全に克服したとも思えませんが回り自体は左回りの方が良いはずなので日本ダービーの東京はその点ではプラス。あとは皐月賞を中心とした別路線組との比較、G1朝日杯フューチュリティステークスでもジャンタルマンタルの4着などもありましたが次走で年明け4戦目のキャリア10戦目となるので上積みは大きいとも思えませんが。
2着ウエストナウは桜花賞同日のデビューからキャリア2戦でここまで来たのは立派ですが、今回の事象による平地調教再審査の関係で日本ダービー出走は不可能。今秋以降の楽しみは増したという評価が現段階では妥当なのかも知れません。
ヴィクトリアマイルには前走G3中山牝馬Sで重賞1勝コンクシェルが出走予定。
前走で重賞初勝利となっての出走ですが、前走1着馬苦戦というのがヴィクトリアマイルの傾向で連勝したのはG2阪神牝馬Sから連勝となった08年エイジアンウインズのみ。過去10年で前走1着馬は2着3回、中山牝馬Sからは中山牝馬S7着19年ノームコア⇒1着、中山牝馬S1着21年ランブリングアレー⇒2着なども。昨年の3歳G1では桜花賞15着、秋華賞18着という実績なので過去傾向よりもそちらがネックとなりそう、中山牝馬Sもハンデ53キロの勝利から56キロとなって相手関係も一気に強化など。想定は岩田望来の継続。
京王杯スプリングCにはアネゴハダ、ダディーズビビッドが登録。
アネゴハダは中山芝1200mの3勝クラスサンライズS勝利から。1200m重賞での好走歴も多いのですがG2フィリーズレビュー3着などもあり1400m寄りのスプリンターという印象。上記コンクシェルが似たようなタイプで安定しているがG1では足りないというようなタイプでこちらの方が距離は短めという印象。想定は三浦皇成。
ダディーズビビッドはG3ダービー卿チャレンジトロフィー5着から。昨年の3着馬で23年G3阪急杯2着もあるように距離短縮はプラス。この馬で何度も書いているようにこの時季が良いというか京王杯スプリングCぐらいしか勝てそうな重賞もないので6歳となって衰えがなければ。高齢馬(6歳上)の強かった時期もあったのですが近年は5歳以下の勝利が続き6歳上は17年6歳レッドファルクスの勝利が最後。前年にG1スプリンターズステークスを勝利し次走のG1安田記念3着、秋にはG1スプリンターズステークスを連覇したほどの馬と馬齢での比較になりますが。前走は三浦皇成だったのでアネゴハダが想定通りならば乗り替わりに、こちらの想定騎手っは入っていません。
●2位(2位)ロードカナロア(16億2582万2000円)(72勝)
(15億6405万円)(68勝)
先週は4勝。重賞では勝ち馬が出ない中で入着馬は複数出し6000万加算の獲得賞金16億円突破と悪くない週間でしたが、首位キズナはそれを上回る成績でリードは再度1億3000万円台まで広げられることに。22年にダノンスコーピオンが勝利し昨年はウンブライルが2着した得意のヴィクトリアマイルに出走馬がいなかったのもキズナとの獲得賞金差が開いた一因でしょう。昨年同時期は16億500万円台の獲得賞金で本年はそれを上回ってもいたので単にキズナが強すぎるシーズンと言えるのかも知れませんし、過去傾向からロードカナロアは年間獲得賞金40億前後が天井なのでキズナがそれを軽く超えてしまえば。
上記で対キズナとの各種数値比較などもしましたがG1オークス産駒登録なし、G1日本ダービーもそのようになりそうで桜花賞・皐月賞の結果からもキズナ産駒にまた大きな賞金加算も見込まれ5億ぐらいリードしていても逆転されそうなところに1億3000万リードを許している状況。
勝利回数トップは変わらず通算勝利回数系の記録でも過去の大種牡馬に並んだり上回っている時期で偉大な種牡馬ということは言うまでもなく疑いないのですが。現在並んでいるトニービンを上回り中央在籍産駒もいますがゴールドアリュールの勝利回数を超えるのも時間の問題。
ヴィクトリアマイルには前走G2阪神牝馬S2着、レーティング5位ウンブライルが出走予定。
昨年のG1NHKマイルCや前走など重賞2着3回も重賞未勝利の2勝馬でこの辺りがどうかでしょう。3歳時に骨の除去手術などで長期休養期間もあり、2歳時の芝1400mで2勝と芝1600mも未勝利。マイル自体はこなしており後方や中位から差してどこまでというタイプなので展開待ちという面も。想定は川田将雅の継続。
京王杯スプリングCにはグランデマーレ、ダノンスコーピオン、メイショウチタン、リュミエールノワル、レッドモンレーヴが登録。
グランデマーレはG3ダービー卿チャレンジトロフィー15着から。2走前には東京芝1400mのOP(L)オーロCを勝利。この馬も骨折がなければ早期から活躍したと思われるだけに7歳となった現状よくやっているでしょう。想定は津村明秀の継続。
ダノンスコーピオンは23年G2阪神C13着から。22年G1NHKマイルカップ勝ち馬ですがそれが最後の勝利で連敗中。昨年の京王杯スプリングC1番人気11着から2桁着順も続きこの状況から58キロで巻き返せるというのならば。福永厩舎に転厩しての初戦で想定は戸崎圭太のテン乗り。
メイショウチタンは前走OP(L)谷川岳S1着から。この勝利が21年1月の3勝クラス以来3年3ヶ月ぶり。それ以前はすべて芝1400mの勝利だったので芝1600mで勝利というのも意外でしたがベストの芝1400mに戻ることはプラスでしょう。そこから中1週の新潟⇒東京の輸送となる関西馬なので状態を保てていれば。想定は柴田善臣。京王杯スプリングCは93年ヤマニンゼファー、02年ゴッドオブチャンス、06年オレハマッテルゼで過去3勝。
リュミエールノワルは1勝クラスから3連勝で前走3勝クラス湘南Sを勝利して出走。連勝中は中京と東京の芝1400mで勝利しており条件はベスト。その勢いで重賞初挑戦・初制覇となれば、いとこにタガノトネール、タガノエスプレッソといった重賞勝ち馬がおり、本年のG1オークスでも有力視されるタガノエルピーダはそれらの半妹。関西からの転厩馬で勝利すれば上原佑紀厩舎は重賞初勝利。想定はテン乗りながら川田将雅となっているので勝負懸かりとも。
レッドモンレーヴは昨年の勝ち馬。前走G2中山記念15着というのは負けすぎで気になりますが重馬場の影響もあったでしょうし得意のレースに戻って芝1400m戦の出走は昨年勝利した京王杯スプリングC1走のみで本当にここがベストなのか怪しくも思えますが負担重量57キロから58キロになっても勝ち切れば。想定は横山和生の継続。連覇の場合は00・01年スティンガー以来2頭目。
京王杯スプリングCは登録時点でフルゲートを割れており出走の場合は連闘となる登録馬も見られる中での5頭登録なのでここは大きな賞金加算のほしいところ。首位奪回のためにはG1ヴィクトリアマイルのウンブライルも含めとにかく勝って行くしかないでしょう。日曜京都メインOP(L)栗東Sにも1頭産駒登録あり。
●3位(3位)エピファネイア(11億841万3000円)(33勝)
(10億7753万3000円)(32勝)
先週は未勝利1勝でしたがG1NHKマイルカップのイフェイオン5着などもあって獲得賞金11億円突破。
イフェイオンは桜花賞時から書いていたようにG3フェアリーSの時計が遅くこれで勝負にならないと見て桜花賞は2桁着順。ただしこれが内枠で捌けなかったようなところからの0秒7差11着。今回5着とはいえ0秒8差と桜花賞よりも着差は開き被害馬として対象とはなっていませんがアスコリピチェーノなどによる例の事象の不利も受けていますし見解していたよりは明らかに強いのでしょう。中山競馬場の重賞勝ち馬で昨年もエピファネイア産駒が勝利したG2紫苑Sなどで面白そうな気もしますが。
ヴィクトリアマイルには23年G2紫苑Sで重賞1勝、前走G2阪神牝馬S3着モリアーナ。
前走G2阪神牝馬S6着テンハッピーローズの2頭が出走予定。
モリアーナはイフェイオン項でも触れましたが昨年のG2紫苑S勝ち馬でG2阪神牝馬S3着から。新馬戦は東京芝1600mの勝利、23年G3クイーンCは勝ち馬ハーパーと同タイム3着などコース実績もありますがG1秋華賞でも5着など右回り中距離向きという印象も。京都新聞杯でもやったように騎手が馬を御せないのであのようになるか物理的に届かない位置まで下げて「頑張ってるよ」で終わる危惧も。加重の制裁も怖いでしょうから無難に乗るような気もしますが、ということで想定は横山典弘。
テンハッピーローズはG2阪神牝馬S6着から。2歳時にはソダシやサトノレイナスなどとも好勝負しており期待もしていましたがG1レース初出走予定。昨年と本年の阪神牝馬Sに出走もありますが芝1400mの出走が多いこともあってか、こちらは芝1400mまでしか勝利経験なし。6歳以上馬の登録自体が本年は本馬とフィアレスプライドの2頭と少ないのですが6歳以上の勝利は15・16年ストレイトガールによる6・7歳時の連覇のみ。過去10年で6歳以上馬の連対もストレイトガール以外では15年2着6歳のケイアイエレガントのみ、15年は1着5番人気ストレイトガール2着12番人気ケイアイエレガント3着18番人気ミナレットで3連単2070万5810円という配当。想定は津村明秀の継続。
今週の重賞登録馬はヴィクトリアマイルの2頭のみ。
●4位(4位)ドゥラメンテ(8億8309万6000円)(43勝)
(8億3475万2000円)(39勝)
先週は未勝利4勝。長いスパンで見たりトップ10入りを争うような種牡馬であればこのような週間成績も大きいのですが昨年のリーディングサイアーで連覇を狙うとなればそうでもないでしょう。首位とはダブルスコア以上の獲得賞金差となって総合記事でも触れましたが本来はエース格となって大きな賞金を獲ってくるような昨年の活躍馬も相次いで故障離脱。リーディング連覇よりトップ3内も厳しく現在の4位維持も微妙な状況ともいえそうですが、オークス・日本ダービーには有力馬もいますのでそこでなんとかしないことには。
ヴィクトリアマイルには23年G2阪神牝馬Sで重賞1勝、23年ヴィクトリアマイル5着、前走G3東京新聞杯14着サウンドビバーチェが出走予定。
昨年は直線で他馬がゴチャ付いたのもあって2番手から傾れ込みG2阪神牝馬Sを勝利、G1ヴィクトリアマイルでも入着しましたが本年はG3東京新聞杯14着から。2走前の23年G3ターコイズS15着はヴィクトリアマイル以来7ヶ月ぶりだったとしても近走これだけ大敗していては。想定は先週復帰の松山弘平。
今週の重賞登録馬は他に京都ハイジャンプのヴァリアメンテ。
●5位(5位)ルーラーシップ(7億8805万2000円)(33勝)
(7億6575万2000)(32勝)
先週は1勝クラスなど2勝。このところ重賞勝ち馬を立て続けに送り出すなど一気に伸びましたがこのような週間成績を積み重ねるのがルーラーシップらしさと言えそうな気もします。
G1NHKマイルカップのディスペランツァは6着。入着にあと一歩という結果で全3勝は阪神ということから輸送など含め東京が合わなかったとも思えますが。最後の直線で大渋滞となったインの事象とは別に外目の進路でも制裁があって被害馬に。それがなくとも加害馬のゴンバデカーブースに先着した4着程度だったでしょうし連対2頭がここは抜けて強かったとも。
ヴィクトリアマイルには23年G2ローズS、24年阪神牝馬Sで重賞2勝、前走G2阪神牝馬S1着で優先出走権を獲得したレーティング2位マスクトディーヴァ。
前走G2阪神牝馬S5着ドゥアイズが出走予定。
マスクトディーヴァはG2阪神牝馬Sを勝利し優先出走権を獲得して出走。昨年のG2ローズSでは強烈な決め手を発揮し日本レコードで勝利。G1秋華賞でも出遅れながら牝馬三冠を達成したリバティアイランドの2着。2走前のG3東京新聞杯では大きく出遅れ6着とルーラーシップ産駒にありがちな東京マイルでの不安もありますが騎手もその後に替わったのでなんとかなるでしょう。
想定はジョアン・モレイラの継続。本年G1レースで2勝しないと来年以降の短期免許を取得できず、オークスは桜花賞を勝利したステレンボッシュでチャンスもありそうでしたが、その週は中央で乗らないらしくここで決めるしかないでしょう。
ドゥアイズは阪神牝馬S5着から。昨年のオークスや秋華賞は距離が長かったのか振るいませんでしたが世代牝馬マイル重賞の結果からは折り合いさえ付けば勝負になっても。想定はテン乗りの鮫島克駿。
他の重賞登録馬は京都ハイジャンプのザメイダン。
●6位(6位)ドレフォン(7億6426万4000円)(32勝)
(7億4751万4000円)(31勝)
先週は1勝クラス1勝。
G1NHKマイルカップに出走馬もありましたが人気もなく勝負にはならなかったような結果に。ウォーターリヒトは後方からのスタイルで8着。良く伸びていますが前も止まらず。
マスクオールウィンの15着は色々ありましたが、この馬が直線で苦しくなり蛇行したことで大きなトラブルも発生。G1のこの相手では距離も長かったということでしょう。
・ダートランキング
1位ドレフォン 5億3664万8000円
2位ヘニーヒューズ 5億2219万4000円
上位2頭に順位変動はありませんでしたが先週ヘニーヒューズはOP平城京S、3勝クラスキングカメハメハC勝利を含む3勝で前回5000万円以上あった獲得賞金差は1400万ほどに。
今週の重賞に産駒登録なし。
●7位(7位)リオンディーズ(7億3350万6000円)(19勝)
(6億9520万4000円)(19勝)
未勝利週でしたがG1NHKマイルカップでロジリオン3着などで獲得賞金7億円突破。
10番人気ロジリオンでG1レース3着なのは大きいのですが、かなりの不利があったアスコリピチェーノにゴール前で楽に交わされてしまったというのが物足りないという思いも。これも上位2頭の2歳G1勝ち馬が強いことの裏返しとなりそうですが。
天皇賞(春)を勝利したテーオーーロイヤルも骨折判明。剥離骨折で軽度のようですが次走は海外G1予定だったというのもあって、リーディング的には獲るべきところはキッチリ獲り切ったかと本年G3・G2・G1の長距離重賞3勝なので。
今週の重賞に産駒登録なし。
●8位(8位)ハーツクライ(6億9173万1000円)(25勝)
(6億6026万5000円)(24勝)
先週は障害未勝利1勝。重賞出走馬はなかったものの入着馬が多く賞金加算はそれなりに見られましたがトップ10内で安泰といった獲得賞金でもなく、本年は1月にG2アメリカジョッキークラブC、2月に京都牝馬Sで重賞勝利もその後は重賞連対馬もなく3着もG3オーシャンS3着バースクライのみなのでそろそろ大きな賞金加算もほしいところ。
ヴィクトリアマイルには23年G3クイーンCで重賞1勝、前走G1大阪杯13着、レーティング3位ハーパーが出走予定。
ハーパーは昨年のG3クイーンCで東京芝1600mの重賞を勝利。G1桜花賞でも4着していますがG1オークス2着、G1秋華賞3着、G1エリザベス女王杯3着、レートも昨年のG1有馬記念9着のものでG1大阪杯13着からという中距離以上でといった向きも。1週前調教も相手が動いたとのことですが先着されるなど最終追い切りで変わって来ないようでは厳しいでしょう。想定はテン乗りの池添謙一。友道厩舎所属馬では先週のOP鞍馬Sをジャスティンスカイで勝利。
今週の重賞登録馬はハーパーのみ。
●9位(9位)モーリス(6億7379万1000円)(31勝)
(6億2144万5000円)(29勝)
先週は3歳リステッドレースを2勝もG1NHKマイルカップでは3頭の出走馬がすべて2桁着順。
G3新潟大賞典ノッキングポイントも着外など重賞では伸ばし切れない週間に。
OP(L)橘Sのガロンヌは昨年のルガルに被るようなところもありますが相手も強くはなかっただけに今後の成長次第で。差し切ったレースぶりなども良かったとは思います。
注目はOP(L)プリンシパルSのダノンエアズロック。G1NHKマイルカップにも登録はありましたがG1日本ダービーTRに出走。前走G2弥生賞ディープインパクト記念で増えた分もキッチリ絞れ11番とはいえ東京芝2000mの大外枠から発走。1000m通過61秒6というスローにも折り合ってレース上り34秒2を33秒4で楽に差し切り2着に1馬身3/4差。2着はOP(L)すみれS3着メリオーレムとこれで皐月賞組などを相手に通用するかですが、完全に仕上げ切っていないようなコメントも出ていたのでジョアン・モレイラ継続なら。
今週の重賞登録馬は京王杯スプリングCのバルサムノート。
2歳新馬戦や昨年のOP(L)白百合Sでは芝1800m戦を勝利。降級した3勝クラス特別では芝1400mで勝利し再度のOP入り後は芝1200mを2走と短距離指向に。母がダイワメジャーのエピセアロームなので今回のような距離でという気もしますが4代母はローラローラ、とはいえ短距離寄りでしょう。想定は3勝クラス勝利時の北村友一。
●10位(10位)ハービンジャー(6億4477万1000円)(24勝)
(6億1171万8000円)(22勝)
先週は1勝クラス特別を2勝。大きくは伸びていませんが11位以下の追い上げを凌ぐ堅実に2勝加算でトップ10内をキープ。
ヴィクトリアマイルには22年G2チューリップ賞、23年G2富士S・G1マイルチャンピオンシップでG1レース1勝・重賞1勝、23年ヴィクトリアマイル7着、前走G1ドバイターフ2着、レーティング1位ナミュールが出走予定。
昨年のマイルチャンピオンシップ勝ち馬でG1香港マイル3着、前走G1ドバイターフ2着と実績からはこの馬でしょう。昨年のヴィクトリアマイルは7着、G1安田記念も16着とレース中の不利もあって低迷していたような時期もありましたが3歳時にはG1オークス3着・G1秋華賞2着といった結果も。昨年のG1マイルチャンピオンシップはライアン・ムーアから当日の騎手変更となって藤岡康太で勝利したことも人気に拍車を掛けそうですが実力も十分なので。想定はテン乗りの武豊。所属の高野厩舎は先週のG1NHKマイルカップをジャンタルマンタルで勝利。
・11位以下
総合記事でも書きましたがダイワメジャーはG1NHKマイルカップでアスコリピチェーノ2着止まりのトップ10内には僅かに届かず。牡馬を相手にG1で連対しているから立派なのですがレース中の不利がなければ勝ち馬へ更に迫っていても。鞍上のクリストフ・ルメールは土曜に乗らず当日から騎乗しそれまでも全く乗れてなく、ワンタイミング待てばといったことも云われていますが待ったゆえにマスクオールウィンがジャンタルマンタルに寄せたことで進路が空きそこに入れたら今度はそちらにヨレて来たのでアレではどうしようもないでしょう、もっと待って蓋をされたジャンタルマンタルの外まで言ったら間に合わないでしょうし。騎手が万全だったら一発で割って出たのかも知れませんが桜花賞でも勝ち馬ステレンボッシュのジョアン・モレイラに割って入られたので反応が良くないタイプなのかも知れません。騎乗馬の反応云々という問題でもない不利でしたがクリストフ・ルメールも制裁対象にはなっており停止になればオークス・日本ダービーにも関わるケースも出て、藤岡康太や吉田隼人の件などもあったばかりなので色々あるのでしょう。産駒ボンドガールもその影響でレースにならずエコロブルームは故障判明でレースを回避という週間に。
12位ディープインパクトはヴィクトリアマイルにフィアレスプライドが登録。
前走G3中山牝馬S6着からで上記の通り苦戦傾向の6歳馬。想定はクリストフ・ルメールでここから復帰という報もあり、人気的にはここで様子を見てオークス・日本ダービーといったことだったようにも思えますが1週早めて復帰したことが良かったとは言い難い先週の結果に。
他では13位キングカメハメハのスタニングローズがヴィクトリアマイルに登録。
次回トップ10内に関わってくるのはこの辺りまででしょう。
・3歳馬
G1NHKマイルカップ1着ジャンタルマンタル・2着アスコリピチェーノに尽きますが、ジャンタルマンタルは海外供用当時のパレスマリス産駒でトップ10内に届くこともないので。本年から本邦で供用されジャンタルマンタルの母インディアマントゥアナはパレスマリス産駒を受胎したようですが。レースも不利のあった2着馬に対しスムーズに回った分の完勝。日本ダービーではなくNHKマイルカップをチョイスしたことも良かったのでしょう。
他では米G1ケンタッキーダービーのフォーエバーヤング。こちらも直線で他馬と馬体を接するような事象があり惜しくも3着という結果でしたがゲートも失敗していますので。坂井瑠星のコメントでは併されたことで伸びたようなことも出ているので、いとこ関係のSierra Leoneとやりあったのもなんとも言えませんが。テーオーパスワードも良く走ったということで。
・母の父部門
(前回)
1位ディープインパクト 15億6220万円
2位キングカメハメハ 12億1652万4000円
3位マンハッタンカフェ 10億6965万円
4位クロフネ 7億2014万4000円
5位シンボリクリスエス 6億5404万2000円
(今回)
1位ディープインパクト 16億1658万4000円
2位キングカメハメハ 13億637万8000円
3位マンハッタンカフェ 10億9157万1000円
4位クロフネ 7億7082万4000円
5位シンボリクリスエス 7億2606万円
首位ディープインパクトは未勝利2勝。G1NHKマイルカップ4着ゴンバデカーブースなどの入着もあり獲得賞金16億円突破。
2位キングカメハメハはOP平城京Sなど4勝。9000万近くの加算で獲得賞金12億円突破。
3位マンハッタンカフェは未勝利1勝。2週連続重賞勝利からの週間も先週は重賞出走馬なし。
4位クロフネはOP越後Sなど2勝。
5位シンボリクリスエスはG2京都新聞杯など2勝。獲得賞金7億円突破。
・NHKマイルカップ
父パレスマリスのジャンタルマンタルが勝利、母の父ウィルバーンは26位。
母の父ウィルバーンは本年重賞初制覇で2年連続重賞制覇、通算3勝
重賞制覇は23年G1朝日杯フューチュリティステークス ジャンタルマンタル以来
NHKマイルカップは初制覇
本年G1初制覇で23年から2年連続G1制覇、G1通算2勝
G1制覇は23年朝日杯フューチュリティステークス ジャンタルマンタル以来
中央重賞勝ち馬はジャンタルマンタルのみ
・京都新聞杯
父キズナのジューンテイクが勝利、母の父シンボリクリスエスは5位。
母の父シンボリクリスエスはG3京都牝馬Sソーダズリング以来の本年重賞4勝、通算54勝。
京都新聞杯は初制覇。
・新潟大賞典
父イスラボニータのヤマニンサルバムが勝利、母の父ホワイトマズル85位。
母の父ホワイトマズルは本年重賞初制覇で23年から2年連続重賞制覇、通算14勝。
新潟大賞典は初制覇。