週中競馬記事(2023年12月19日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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今週は阪神・中山の2場開催で12月28日を含め残り3日。

重賞はG1有馬記念、G2阪神C、障害G1中山大障害の実施週。

12月28日開催はその翌週の年度最終日として次次回の記事投稿予定。

 

●1位(1位)ロードカナロア(38億8315万1000円)(155勝)

(38億3067万7000円)(151勝)

先週は3勝クラス特別勝利を含む4勝。その割に賞金加算は伸びませんでしたが、2位ドゥラメンテとの差は1億1000万ほどに。

 

有馬記念には前走G3福島記念で重賞1勝ホウオウエミーズが登録。登録時出走馬決定順17位の非抽選馬対象。(※出走馬決定順上位から回避予定馬が出てホウオウエミーズ出走予定)

 

登録のあったドゥラエレーデが東京大賞典に回ることから回避予定でホウオウエミーズが繰り上がり出走となるようです。リーディングを争うドゥラメンテ産駒の回避でロードカナロア産駒出走となりそうですが、中距離型で芝2200mの新潟牝馬Sで好走歴はあっても中山芝2500mで今回のメンバーでは苦戦でしょう。渋れば強いのですがそれでも勝てるような相手ではなく予報を見る限りでは良実施。想定は前走で重賞勝利の田辺裕信継続。

リーディング争いの観点ではホウオウエミーズで加算するというよりも、ドゥラメンテ産駒の賞金加算ができるだけ抑えられるのを待つような形でしょう。

 

阪神Cにはダノンスコーピオンとルプリュフォールが登録。

ダノンスコーピオンはG1マイルチャンピオンシップ13着から。NHKマイルカップを勝利した3歳時の昨年はG1マイルチャンピオンシップ11着からG1香港マイル6着。その後の年明けは全て2桁着順とさすがにここからの変わり身は難しいでしょう。厩舎も来年2月まで、競走馬ロードカナロアを管理してロードカナロア産駒で最も勝利している厩舎なのでそこまでは使うという程度の評価に。想定は団野大成。

ルプリュフォールはOP(L)オーロC5着から。昨年はG2スワンS3着から出走し11着。21年2月阪神の2勝クラス勝利以降は徹底して芝1400m戦に使われているので距離はベスト、後方から終いを生かす競馬なのでそれでどこまで上位に食い込めるか。想定は来年3月で調教師に転身する秋山真一郎。

 

中山大障害にはジューンベロシティが登録。本年G3重賞2勝し前走G2東京ハイジャンプ4着から、昨年の中山大障害は6着。

 

阪神Cと中山大障害はドゥラメンテ産駒の登録がないのでそこでも賞金加算はほしいところでしょう。

OPりんくうSにも2頭産駒登録があり得意のダート短距離OPでの賞金加算も接戦になれば重要に。

 

●2位(2位)ドゥラメンテ(37億7228万2000円)(115勝)

(37億3695万7000円)(114勝)

先週は2勝クラス1勝でしたが入着数も多かったか勝利回数の割にはロードカナロアに離されず推移。いずれにせよジャパンカップで逆転したリードは僅か、大きな差を逆転したもので12月に入って再度ロードカナロア優位となっての現状ですが有馬記念で逆転可能な獲得賞金差。

 

有馬記念には21年G2弥生賞ディープインパクト記念・G1菊花賞、22年G2日経賞・G1天皇賞(春)・G1宝塚記念、23年G2日経賞でG1レース3勝、重賞6勝、有馬記念21年5着・22年9着、前走G1ジャパンカップ5着、ファン投票4位タイトルホルダー。

22年G1桜花賞・G1オークスでG1レースおよび重賞2勝、前走G1ジャパンカップ3着、ファン投票13位スターズオンアースの2頭が出走予定。

22年G1ホープフルSでG1レースおよび重賞1勝、前走G1チャンピオンズカップ3着、ファン投票15位、3歳ドゥラエレーデは回避予定で東京大賞典に出走の見込み。

 

タイトルホルダーは前走G1ジャパンカップ5着から。東京および左回りと比較しても中山芝2500mの方が実績もありますが、それはG2日経賞の結果で有馬記念は過去2回出走で上記のように5・9着。3歳時の21年は大外16番枠、22年は仏G1凱旋門賞で極度の不良馬場を先行策から勝負に行った次走など理由は明確ですが、ピークを過ぎたような状態で相性の良くないレース、且つスタッドインも決まっている引退レース、そのような背景でどこまで踏ん張れるか。想定は横山和生の継続

スターズオンアースはG1ジャパンカップ3着から。1着イクイノックス・2着リバティアイランドが1枠に入ったのに対し8枠17番から3着。中山では1走して本格化前のG3フェアリーS2着のみ、といってもここまで全て3着内の22年牝馬ニ冠。想定はクリストフ・ルメールで近親を含めこの騎手が乗って来たような血統でもあり、22年オークス以降も前走を除き乗っていたのでイクイノックスとの絡みもあって戻る形。中央トップの騎手というのはいうまでもないのですが、有馬記念も過去3勝し本年はレース連覇が懸かる形。

 

ジャパンカップの1・2着が抜け2着はドゥラメンテ産駒リバティアイランドでしたが、その分がスライドすると考えれば当然有力、あとは天皇賞(秋)上位馬と3歳の菊花賞組との争いと見るのが有力。勝ち馬が出れば文句なくドゥラメンテ逆転で最終日を残し逃げ切りが決まるケースも。他のレースの結果にも拠りますが2着で2億円加算、3着で1億3000万加算なのでそれでも逆転、4・5着でも1億2500万とこれで逆転なのでG1複数回勝利の2頭が出走予定のドゥラメンテやや優勢という見方で良いでしょう。とにかく有馬記念の結果が絶対王者ディープインパクトアフターのリーディングを帰趨するところとなるでしょう。

 

今週の重賞登録馬は有馬記念の2頭のみ。

28日のG1ホープフルステークスはロードカナロア産駒の登録がなく、ドゥラメンテ産駒は1頭登録で登録時11/14抽選で出走可能という状況。

 

●3位(3位)キズナ(31億2088万円)(129勝)

(30億3954万5000円)(126勝)

先週は1勝クラス特別など全て2歳戦で3勝。G1朝日杯フューチュリティステークスでも牝馬タガノエルピーダが3着、ジューンテイク4着の入着などで獲得賞金31億円突破。

 

朝日杯フューチュリティステークスのタガノエルピーダは牡馬を相手に良く走ったとも思うのですが勝ち馬に内を掬われ、2着馬には後方一気を決められてのもので力負けではない気もしますがその相手に正攻法で行き過ぎたというか。これで牝馬クラシック戦線に進むでしょうしそちらならば、1勝クラスにもまだ出走可能なので。

ジューンテイクの方は1勝クラスこうやまき賞勝利から。それ以前にOPききょうS6頭立て4着、1勝クラス黄菊賞7頭立て4着これで軽視しましたがG3新潟2歳Sこそ10着でしたが1600m戦ならソコソコ走るような成績でクラシック路線に向かうかも知れませんがNHKマイルカップ路線で多少は狙いたい1頭。

 

 

有馬記念には20年G2京都新聞杯、21年G2京都大賞典・仏G2フォワ賞、22年G2阪神大賞典で国内外重賞4勝、G1レース2着4回、有馬記念21年2着・22年8着、前走G1ジャパンカップ10着、ファン投票9位ディープボンドが出走予定。

 

21年有馬記念では2着したディープボンドも昨年は大外16番ということもあって8着。本年は過去2年と違い仏G1凱旋門賞で不良馬場を歩いて帰って来ただけではないのですが、G2京都大賞典3着、G1ジャパンカップ10着から。前走は相手も強く実績のない東京なので仕方ないとはいえ負けすぎ。2走前は休み明けで6キロ増、そこから輸送があったとはいえ14キロ減の出走も不安で6歳12月を迎えさすがのタフネスも衰えて来たような印象もあり巻き返しは難しいかと。そこへ持ってきて悪いことに昨年の有馬記念もデタラメな乗り方をして先週のG1朝日杯フューチュリティステークスでも盛大にやらかしたトム・マーカンドへのスイッチ。乗り替わり自体はプラスでしょうけど先週の今週で有馬記念のトム・マーカンドでは。

リーディング争いということではもう無理なので3位争い。首位ロードカナロアが2位ドゥラメンテの結果待ちなのと同様に4位ディープインパクトの結果待ち、有馬記念の登録状況からはディープインパクト優勢、その結果次第で3位か4位でしょう。

 

阪神カップにはダディーズビビッドが登録。

1400mのリステッドレース2勝。本年は2月の阪神芝1400mのG3阪急杯2着もありますが左回りの1400mベストで春というか5月ぐらいの時季が良い印象も。前走は5月のG2京王杯スプリングC3着、その後に剥離骨折があったようで今回は休養明けとなる7ヶ月ぶり。想定は浜中俊。

 

中山大障害にはネビーイームが登録。

前走G3阪神ジャンプS3着から。大障害コースが初というか中山が初なので最近の飛越は飛越よりもスピード優先なので大竹柵や大いけ垣よりもバンケットの対応でしょう。

 

●4位(4位)ディープインパクト(30億8895万7000円)(80勝)

(30億674万1000円)(77勝)

先週はG3ターコイズS、3勝クラス、2勝クラスと全て特別戦勝利の3勝。

 

ターコイズSのフィアスプライドは登録時は非抽選馬だったようで、前回あまり触れなかったのですが出走となってクリストフ・ルメール確保から勝利。好位から上手く前が開いて強かったのですが、昨年3着のG3関屋記念やG2府中牝馬Sでも4着ということからこの程度走っても。今回は54キロだったので明け6歳になりますがもう少し背負って同じ競馬を出来れば、ダーレーの所有馬なので6歳3月までということもないでしょうから。

 

3勝クラス六甲アイランドS勝利のダノンティンパニーも強かったのですが間隔をかなり取って使われている中内田厩舎所属馬で次がどこになるのか。それだけに使って来たところが勝負とも言えそうですが。

 

有馬記念には22年G2神戸新聞杯、23年G2阪神大賞典・G1天皇賞(春)でG1レース1勝、重賞3勝、前走G1天皇賞(秋)2着、ファン投票3位(登録馬中ファン投票最上位)ジャスティンパレス。

21年G3毎日杯・G1日本ダービー、22年G1ドバイシーマクラシックで国内外G1レース2勝、重賞3勝、前走米G1BCターフ3着シャフリヤール。

22年G2青葉賞・前走G2京都大賞典で重賞2勝、3歳プラダリアの3頭が出走予定。

ディアスティマは登録時出走馬決定順20位の非抽選馬対象。

 

ドゥラエレーデ回避でディアスティマは19位だと思われますがファン投票順位も書いなので非抽選馬対象は変わらず。

 

ジャスティンパレスは3歳時の昨年G2神戸新聞杯勝利、G1菊花賞は勝ち馬と0秒1差3着、そこからマーカンドで有馬記念は7着。昨年の有馬記念マーカンドも酷いというかインで追っ付けているところを外からイクイノックスが馬なりで上がって行く感じだったので、伸びないインに突っ込ませたというのも良くはないのでしょうが勝つような状態や力関係でもなかったのでしょう。古馬となった本年になってG2阪神大賞典、天皇賞(春)を連勝。宝塚記念は2200m内回りが合わなかったようにも思えますが鮫島克駿に戻して3着。前走も2000mは向かないのでしょうがイクイノックスに勝ちに行かず後方からやって2着。ここにはイクイノックスやリバティアイランドも居らず昨年こそ7着でしたが距離も長めが良いでしょうからチャンスは十分でしょう。想定は横山武史の継続。

シャフリヤールは香港ヴァーズに出走予定で米BCターフ出走から現地に入ったようですが不整脈ということで出走を取り止め有馬記念出走ということに。5歳12月で落ちているというよりは21年の日本ダービー勝ち馬で22年ドバイシーマクラシック勝利、ジャパンカップや前走のBCターフ好走などからも左回りの12ハロン向きで、いわゆるコーナー6回の中山芝2500mに向くとは思えず中山自体が初出走。想定は松山弘平でそれこそインに突っ込む騎手でそれも向かなそうで、香港の件も良くわかりませんが既定路線ではないはずなので。

プラダリアはG2京都大賞典1着から。昨年のG2青葉賞勝ち馬でこちらも芝2400戦向きといった印象で中山は初出走。青葉賞勝ち馬が勝てない22年日本ダービーでもドウデュースの5着、本年の宝塚記念は0秒4差6着とここでG1初勝利とは思えませんが大きく崩れないタイプ。中央競馬施設関連の特殊なオーナーサイドなのでG1を勝ちに行っていないような節も。想定はバウルジャン・ムルザバエフ

 

既にリーディング継続はなくなったような論調で本年の記事を投稿していますが、有馬記念ワン・ツー・スリーでもやれば一気にロードカナロアに迫りますし出走は3頭でしょうが登録は4頭なので数字上は一応9億加算の可能性も。現実的にはジャスティンパレスやシャフリヤールの結果でキズナを交わしてトップ3内は維持できるかといったところでしょう。

 

阪神Cにはグレイイングリーンが登録。

前走OP(L)オーロC2着から。東京の芝1400mリステッド連対からですが阪急杯でも好走歴があるように阪神芝内回りが良いディープインパクトの産駒。デビュー当初に阪神芝1400mで使われ勝ち上がっていたのでその印象に引っ張られがちな嫌いもありますが条件は悪くなく芝1400m自体はベストでしょうからチャンスも。想定は岩田望来。

 

●5位(5位)キタサンブラック(27億7505万4000円)(79勝)

(27億7422万4000円)(79勝)

前回は200万円しか加算のない週間でしたが先週は更に減少して未勝利4着83万円加算しかない週間に。父のブラックタイドもキタサンブラック効果で16・17年に10位でトップ10入りしたこともあるのでそのような傾向もあるとこじつけるしか。

そのブラックタイド産駒もG1朝日杯フューチュリティステークスで2着馬を出し、キタサンブラックの半兄ショウナンバッハ産駒も先週は中央で初勝利といった事象も。ブラックタイドにしてもディープインパクトの半兄ですし、こちらもそのような傾向があるのでしょうか。

 

有馬記念には23年G3京成杯・G1皐月賞でG1レース1勝、重賞2勝、前走G1菊花賞3着、ファン投票5位、3歳ソールオリエンスが出走予定。

 

昨年はイクイノックスも勝ったということではなく皐月賞馬なので中山でも。重賞勝利のG3京成杯、G1皐月賞ともにむしろ中山適性が全くないような勝ち方でG2セントライト記念もプレップな上に勝負所で妙な張られ方をして落としていますが、結果として重賞勝利は中山のみ。皐月賞後の勝利はありませんが日本ダービー、菊花賞のクラシック2戦も崩れてはいないので。想定は川田将雅。横山武史がジャスティンパレス継続でテン乗りの川田将雅ですが、先週の2歳G1もテン乗りの社台RH・社台F生産馬で勝利していることから有馬記念未勝利でもこの傾向に従えば。

 

ソールオリエンス勝利で年間獲得賞金30億円以上が確定しキズナ産駒やディープインパクト産駒の有馬記念結果次第でトップ3まで届く可能性も。ソールオリエンス2着でも年間獲得賞金30億円は突破というケースも。

 

阪神カップには産駒登録なし。

 

中山大障害にはエコロデュエルが登録。

産駒の障害戦勝利はエコロデュエルのみですが、前走G3京都ジャンプSで障害重賞を勝利して障害G1勝利まで昇り詰めるか。

 

●6位(6位)ハーツクライ(26億1530万4000円)(94勝)

(25億8285万4000円)(92勝)

先週は1勝クラス2勝。年間勝利回数100クリアは厳しい状況ですが残り3日の2場で6勝上積みできれば。

 

有馬記念には21年G1朝日杯フューチュリティステークス、22年G1日本ダービー、23年G2京都記念でG1レース2勝、重賞3勝、前走G1ジャパンカップ4着、ファン投票7位ドウデュース。

23年G3クイーンCで重賞1勝、前走G1エリザベス女王杯3着、ファン投票32位3歳牝馬ハーパーの2頭が出走予定。

22年G3きさらぎ賞で重賞1勝、前走G3チャレンジC5着マテンロウレオは登録時出走馬決定順18位の非抽選馬対象。(ドゥラエレーデ回避の場合は出走馬決定順17位の次点で非抽選馬対象)

 

ドウデュースはG1ジャパンカップ4着からで今回のポイントとしては先週復帰の主戦・武豊に戻るということになりそうで、騎手の問題にも繋がりそうですが22年G2弥生賞ディープインパクト記念やG1皐月賞の騎乗ぶりも酷くドウデュース自身も中山が合っていない印象も。21年シャフリヤール・22年ドウデュース・23年タスティエーラの3世代日本ダービー勝ち馬が揃う一戦に。ということで想定は武豊。

3歳牝馬ハーパーは桜花賞4着・オークス2着・秋華賞3着・エリザベス女王杯2着という本年のG1レース成績。新馬戦以来の牡馬との対戦で新馬2着時も勝ち馬は牝馬なので牡馬に先着されたことはない世代牝馬No.2といった実績。しかしながら秋競馬の結果からリバティアイランド・ブレイディヴェーグ・マスクトディーヴァの次位といった重賞1勝馬で過去最低着順がG1桜花賞4着とはいえ強力な古馬牡馬勢も含まれるここでどこまで。昨年までの3歳牝馬53キロから54キロの出走で古馬牡馬は58キロなど各性齢1キロ負担重量増もどのような影響を及ぼすか。3歳牝馬の出走は15年10着ルージュバック以来で、勝利すれば61年中山芝2600m実施のスターロッチ以来2頭目と実質初でしょう。

 

勝ち馬を出せば獲得賞金30億円突破確定。2・3着でも他のレースの結果次第で30億円突破は狙えるといった状況。ワン・ツーとなればトップ3入りまで狙えますが。

 

阪神カップには産駒登録なし。

 

中山大障害にはハーツシンフォニーが登録。

障害OPクラス未勝利で重賞初出走予定が中山大障害。半弟に同じく登録のあるキタサンブラック産駒エコロデュエル。

 

●7位(7位)モーリス(25億2665万5000円)(109勝)

(25億1983万5000円)(109勝)

未勝利週で賞金加算1000万円に満たない週間。G1朝日杯フューチュリティステークス出走の3頭が全て着外など、これで年間順位7位もほぼ確定。

 

朝日杯フューチュリティステークスのダノンマッキンリー、シュトラウスは折り合いを欠いたような競馬。ダノンマッキンリーの方はクリストフ・ルメールをして引っ掛けられて終わったので距離でしょう、相手関係も一気の強化でしたが外回りも良くなかったかと。

シュトラウスはG3サウジアラビアロイヤルCの時点でクリストフ・ルメールがギブアップして前走はジョアン・モレイラで勝利しましたが乗り難しいようなコメントも出ていたのでその辺りの不安点がダイレクトに出てしまったのでしょう。トム・マーカンドの騎乗も良くはなかったのでしょうが、そのような馬の大外17番枠、調教でやりすぎたような関西へ輸送して10キロ減、ゲートでも出負けしてそれでもハナへ行ったら直線失速と、気性面の成長や改善待ちとなるでしょうか。

もう1頭のミルテンベルクは小倉2歳S2着馬でこちらは短距離馬でしょう。中継の映像では待避所の輪乗りでバウルジャン・ムルザバエフが下馬していた場面もあったことから正常な状態ではなかったとも。

 

有馬記念には産駒登録なし。

 

今週の重賞登録馬は阪神カップのピクシーナイト。

2年以上の長期休養明けとなった本年のG1高松宮記念は不良馬場もあって1秒4差13着。その後は3走連続8着で勝ち馬から0秒5差前後には来ていますがスプリント戦などで差が付きにくいだけで勝ち負けという状況でもなく。レース中の事故による大きな故障も経験しているのでG1ホースとはいえ復調も容易ではないかと。想定はバウルジャン・ムルザバエフ。

 

●8位(8位)ハービンジャー(19億9376万2000円)(78勝)

(19億7261万2000円)(77勝)

先週は1勝クラス1勝。獲得賞金20億円も近づいていますのでこれをクリアしてトップ10内復帰ということになるでしょう。

 

有馬記念には産駒登録なし。

 

今週の重賞登録馬は中山大障害のニシノデイジー。

昨年の中山大障害勝ち馬で連覇も懸かりますが本年は未勝利。近2走は重馬場で大きく敗れているように平地競馬当時からでしたが道悪がよっぽどダメなのでしょう。今回は良馬場が予想されますので変わり身があるとすればそれでしょうか。

 

●9位(9位)エピファネイア(19億4142万5000円)(99勝)

(19億2270万5000円)(98勝)

先週は未勝利1勝。獲得賞金20億円突破が目前なので、なんとかするしかないでしょう。勝利回数は年間100まであと1、こちらは残りの開催で1頭ぐらいは勝つでしょう。

 

有馬記念には前走G2京都大賞典競走中止(心房細動)ブローザホーンが登録。登録時出走馬決定順19位の非抽選馬対象。

 

ドゥラエレーデ回避で決定順18位ということになるはずで、決定順上位馬の回避待ちという状況は変わらず。今週の重賞登録馬はブローザホーンのみ。

 

●10位(10位)ルーラーシップ(19億1367万円)(88勝)

(18億9047万円)(86勝)

先週は新馬2勝などで獲得賞金19億円突破。

獲得賞金20億円突破は難しい状況で、20億円割れとなれば産駒デビュー3年目で初めてトップ10入りした2018年以来。この2018年もあと19億9918万9000円だったのでこの数値を下回って年間順位10位も2018年以降では最低の順位に。2019年には5位まで上がっていますがトップ10内下位の安定型といったタイプで本年は10位以内を守れば良いでしょうし、そのようになるでしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

・11位以下

総合記事でも書きましたが11位以下からの逆転トップ10入りは獲得賞金差から難しい状況で、ほぼ起きないでしょう。

 

13位キングカメハメハは有馬記念のヒートオンビート勝利が必須で阪神カップや中山大障害にも産駒登録はあるので勝って行くしかないでしょう。11位以下になれば産駒デビュー2年目の09年8位から22年まで14年連続でトップ10入りがストップ。ディープインパクトがリーディングサイアーから陥落しキングカメハメハがトップ10内から姿を消す年度となりそうです。本年は産駒のロードカナロアかドゥラメンテのリーディングサイアー獲得が濃厚。

 

もう1頭の逆転候補、というよりも数字上だけの可能性を残すのは18位オルフェーヴル。有馬記念にアイアンバローズ、ライラックの2頭登録。とはいえワン・ツーでも10位には届かずその他のレースで勝ちまくるようならば。有馬記念産駒ワン・ツー自体が本年の登録状況ではかなりのハードルですが、これでも10位には1億円以上届かないことから数字上の可能性も実際は残っていないかも知れません。

 

14位ダイワメジャーは有馬記念に産駒登録もなく逆転トップ10入りはないでしょう。産駒デビュー2年目の12年から22年まで11年連続でトップ10入りはストップということに。通算勝利回数は1300まであと2なので年内は無理としても本年は2歳G1勝ち馬を出すなど60勝していますし、年内かは別としてここはクリアして来るでしょう。

 

有馬記念の有力馬としては24位サトノクラウンのタスティエーラ。本年の日本ダービー勝ち馬でそこから直行した菊花賞2着の三冠2・1・2着馬。最優秀3歳牡馬をソールオリエンスと争うような状況でここを勝てば獲れるでしょう。どちらが勝っても年度代表馬はイクイノックスでどちらも負ければ三冠成績自体も上回り日本ダービーも勝利のタスティエーラでしょうk。大穴(?)で菊花賞馬ドゥレッツァよりもデルマソトガケでしょうが記者や放送関係者などの投票なのでこれはないでしょう。

タスティエーラ勝利ならば産駒デビュー2年目で15位近辺まではランクアップすると思われます。

想定はライアン・ムーアで新馬戦勝利時以来の騎乗予定。この時期は帰国してしまうことも多いのですが、本年の短期免許で歴史上最強騎手といっても良い存在が落馬競走中止から逃げ帰っただけのような酷い成績だったので、取り返しに来るのが怖いところ。期間は満了していないので再取得ということになると思われます。

 

阪神Cの注目馬はG1スプリンターズS勝利以来のクロフネ産駒ママコチャ。G1高松宮記念は抹消済の12番人気ファストフォース勝利で、本年から最優秀短距離馬が最優秀マイラーと最優秀スプリンターとカテゴライズされるので最優秀マイラーがソングライン、最優秀スプリンターがママコチャでしょうけど確実にするためにも直近で悪いイメージが付きやすいことから凡走は避けたいところでしょう。こちらのタイトルもオオバンブルマイには行かないでしょう。

 

 

・2歳部門

1位(1位)エピファネイア(4億1180万3000)(33勝)

2位(2位)キズナ(3億9389万8000)(29勝)

3位(3位)モーリス(3億3364万9000円)(22勝)

4位(4位)スワーヴリチャード(3億3318万5000)(24勝)※新種牡馬

5位(6位)ロードカナロア(2億6186万5000)(20勝)

6位(5位)ダイワメジャー(2億4944万)(12勝)

7位(7位)ドレフォン(2億4832万2000)(22勝)

8位(8位)ブリックスアンドモルタル(2億1381万1000)(15勝)※新種牡馬

9位(9位)リアルスティール(2億1158万3000)(16勝)

10位(10位)ニューイヤーズデイ(1億7643万1000)(14勝)※新種牡馬

 

11位(11位)レイデオロ(1億6436万2000)(14勝)※新種牡馬

12位(13位)ルーラーシップ(1億6315万1000)(16勝)

13位(12位)ヘニーヒューズ(1億5952万2000)(11勝)

14位(17位)マジェスティックウォリアー(1億3893万9000)(11勝)

15位(14位)ハービンジャー(1億3619万9000)(7勝)

16位(18位)ドゥラメンテ(1億3277万8000)(10勝)

17位(15位)リオンディーズ(1億3068万6000)(9勝)

18位(16位)ゴールドシップ(1億2772万2000)(9勝)

19位(44位)パレスマリス(1億万2753万)(4勝)

20位(19位)デクラレーションオブウォー(1億1788万8000)(8勝)

 

上位勢に大きな順位変動はなくエピファネイアが唯一の獲得賞金4億円突破の首位キープも2位キズナが迫って逆転も狙える状況に。先週はエピファネイアも勝ち馬を出しましたがキズナは1勝クラス特別など3勝加算、G1朝日杯フューチュリティステークスでは牝馬タガノエルピーダが3着、ジューンテイクも4着で賞金加算し前回の約6200万円差から1800万弱まで接近。

 

G1ホープフルSはエピファネイア産駒1頭登録で回避馬が出なければ抽選次第で非当選馬となって出走なしというケースも。キズナ産駒は有力馬とも思えませんが4頭登録で2頭は出走可能、抽選対象がこちらも2頭で。キズナとしては2年連続ホープフルSで逆転されているエピファネイアの勝負弱さを信頼するのが1番良い様な気もしますが、現状ではエピファネイア有利で本年こそタイトルを獲ってもらいましょう。

次回集計になりますがホープフルステークスはスワーヴリチャードかブリックスアンドモルタルの新種牡馬から勝ち馬が出そうなのでキズナも実際は無理でしょう。スワーヴリチャード2頭・ブリックスアンドモルタル2頭の登録でブリックスアンドモルタル産駒ワン・ツーでも逆転できないよう獲得賞金差ということから新種牡馬首位はスワーヴリチャードでしょう。スワーヴリチャード産駒ワン・ツーの場合は2歳首位の可能性まで出て来ますが、とにかくドラマチックに負けるエピファネイアならこのパターンまで考えて置きたいところ。本年こそ大丈夫だと思いますが・・・。

 

朝日杯フューチュリティステークスはパレスマリス産駒のジャンタルマンタルが勝利。この効果で20位以内にも入って来ましたが、そのパレスマリスはダーレー・ジャパンでスタッドインするとのことで導入に向けても良いキャンペーンとなったようです。ジャンタルマンタルは強いというよりもレース巧者といった完成度の高いタイプで昨年の勝ち馬のように2歳戦で終わってしまわなければ。2年前は日本ダービー勝ち馬のドウデュースが勝利したので全てそうなるとも思えませんが。

 

2着エコロヴァルツは福島芝1800mデビューのOPコスモス賞勝ち馬でそれ以来の14キロ増。レース間隔や、この出走レース自体が朝日杯フューチュリティステークスで好走するものではないのですが、スタートから隣の外国人騎手騎乗のミルテンベルクに絡まれたような形でぶつけられたりしたような道中は最後方から。ここから良く押し上げたのですが不利がなくとも、騎手が現状は御せないのでソロっと乗るしかなく結局はあのような騎乗になったでしょう。要は武豊騎手であまり悪くは書きたくないのですが負傷からの復帰明けということではなく負傷以前からそのような状態なので。最後も馬群を割るでもなく大外まで持ち出して、勝ち馬とは通ったところが違い過ぎるので無理だったでしょう。

 

3着タガノエルピーダは牝馬ながら好走で4コーナーでの進路取りが勝ち馬との差になったような騎手コメントも出ていますが力負けで、牡馬相手に良く走って3着争いで内から抜かせなった方を称賛したい結果でした。ダノンマッキンリーなどは走りませんでしたが結果として無敗馬が上位3頭までを占めたことに。

 

G1以外の注目馬はOP中京2歳Sがスプリントカテということもあって特に注目ということもなく、1勝クラスひいらぎ賞や寒椿賞も特にということで今後の成長次第ということで。

新馬戦から注目馬を取り上げると時計面などは平凡ですが血統的背景などからミラビリスマジックを。

国枝厩舎の社台RH所有馬で同じ厩舎のマジックキャッスルやソーヴァリアントといった重賞勝ち馬の下。

半姉ソーダズリング(武豊騎手騎乗)もターコイスSでマズマズの走りでしたし桜花賞・オークスには間に合わないとしても将来的には。

 

中山ダート1800mの牝馬限定新馬戦ではルーラーシップ産駒ボーイハンターが2着に10馬身差の圧勝でしたが同日の中山ダート1800m未勝利戦で3連単1700万馬券が出たように、それと比較するのもどうかですがこの条件はかなり低調になっているようで限定戦ということもあって初戦だけで高評価というわけには。前年だけとの比較になりますが22年は同じ週の土曜に牝馬限定の中山ダート1800m新馬戦が組まれ勝ち時計は1分56秒2、本年は勝ち馬が早め先頭から後続を大きく離してしまったこともあったか1分56秒7で上りもかなり掛かっていたので、馬場状態なども違うでしょうが単純な数字面ではそのようなことに。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 41億4396万3000円

2位キングカメハメハ  36億6249万円

3位マンハッタンカフェ 23億2058万5000円

4位シンボリクリスエス 21億2455万2000円

5位クロフネ       21億392万円

 

(今回)

1位ディープインパクト 42億1179万円

2位キングカメハメハ  37億3757万8000円

3位マンハッタンカフェ 23億7489万1000円

4位シンボリクリスエス 21億8466万7000円

5位クロフネ       21億4059万円

 

首位ディープインパクトは2勝クラスなど4勝で獲得賞金42億円突破。先週で昨年首位キングカメハメハの獲得賞金41億5114万6000円を上回る成績に。

2位キングカメハメハは3勝クラス特別など2勝、G1朝日杯フューチュリティステークス2着エコロヴァルツ、3着タガノエルピーダなどの入着もあって獲得賞金37億円突破。

3位マンハッタンカフェは2勝クラス特別など4勝、

4位シンボリクリスエスは2歳OP中京2歳Sなど3勝、G1朝日杯フューチュリティステークスではジューンテイクが4着。上記ミラビリスマジックも勝ち上がり。

5位クロフネは1勝クラスなど2勝。

 

有馬記念

1位ディープインパクトは父キングカメハメハのヒートオンビート、2位キングカメハメハは父オルフェーヴルのライラック、3位マンハッタンカフェは父サトノクラウンのタスティエーラ、5位クロフネは父ドリームジャーニーのスルーセブンシーズと父ディープインパクトのプラダリアがそれぞれ登録。

首位逆転があればライラック勝利でヒートオンビートが入着しない形で獲得賞金差から数字上の可能性は残っても実質このケースのみでしょう。

 

・朝日杯フューチュリティステークス

父パレスマリスのジャンタルマンタルが勝利。母の父ウィルバーンは103位。

母の父ウィルバーンはG2デイリー杯2歳S以来の本年重賞2勝、重賞通算2勝。

朝日杯フューチュリティステークスおよびG1レースなど初制覇。

中央重賞勝ち馬はジャンタルマンタルのみで、中央出走馬および勝ち馬はジャンタルマンタルと23年OP(L)忘れな草賞勝ち馬グランベルナデットの2頭。

 

・ターコイズS

父ディープインパクトのフィアスプライドが勝利。母の父キングマンボは46位。

母の父キングマンボはG3エルムSセキフウ以来の本年重賞2勝、通算18勝。

ターコイズSは初制覇。

これまでの中央重賞18勝は全て異なる重賞。