週中競馬記事(2023年12月5日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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今週も阪神・中山・中京の3場開催

G1阪神ジュベナイルフィリーズ、G3中日新聞杯、G3カペラSの3重賞実施週。

中央集計分には加算されませんが中央所属馬も多く登録されている香港国際競走も実施。

 

●1位(2位)ロードカナロア(37億4008万8000円)(149勝)

(36億2612万4000円)(143勝)

先週はG3チャレンジCベラジオオペラの勝利など6勝。G1チャンピオンズカップに産駒出走はありませんでしたが週間1億円超えの加算で獲得賞金37億円突破。前回逆転されたドゥラメンテを再逆転し1週で首位復帰。

前回も700万円ほどしか逆転されていない状況から今回4100万ほどのリード。中京でとにかく強いのがロードカナロアで阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークスにドゥラメンテ産駒の登録もないことからロードカナロアのリードで推移しそうですが、ジャパンカップで一気にひっくり返したように有馬記念でドゥラメンテがまた逆転しそうな状況。ロードカナロア側の視点ではドゥラメンテ産駒が有馬記念を勝たずに入着もないことを待つしかないでしょう。要はジャスティンパレスやスルーセブンシーズが連対してスターズオンアースやタイトルホルダーの着外を待つ、ということになりそうですが。

 

チャレンジCを勝利したベラジオオペラは勝つと思わずレースが終わっても勝ったと思わなかったのですが2着ボッケリーニにハナ差で際どく勝利。世代間レベルではなく日本ダービー単体が低レベルと鑑みてそのような評価をしていましたが神戸新聞杯からの始動を見送って馬体重大幅増も成長分、中距離、内回りなどで勝利、これだけ条件が揃えば上位に台頭してもおかしくないと見るべきでした。オーナサイドは有馬記念に出したいようで、どこに使うかわかりませんが次走以降も注目でしょう。今回と同じコースの大阪杯などが向くような気もしますが。

 

 

阪神ジュベナイルフィリーズにはG3函館2歳S2着、前走OPもみじS1着ナナオが出走予定。

平坦函館の芝1200mで好走し前走はOP特別を勝っていますが本年は京都に戻った芝1400mのもみじS、このレース自体がその後のG1レースにあまり直結せず6頭立ての1勝クラス特別のようなメンバーで重馬場を逃げ切ったもの。未勝利勝ちは稍重、函館2歳S、もみじSは重馬場の好走なので渋ればプラスでしょうがそのような気象の予報も出ていないので、初冬で降雨も少ない時季なのか旧馬齢表記当時のレースも含め99年以降は良馬場実施。毎度のことになりますが2歳早期に賞金を獲るタイプでその役割をもう果たしたかと、ファルコンSや葵Sなどで走るかも知れませんが。想定は西村淳也の継続。

 

中日新聞杯は産駒登録なし。

 

カペラSにはチェイスザドリーム、テイエムトッキュウが登録。ジレトールも登録されていますが出走馬決定順の下位。

どちらもOP特別やリステッドレースの勝利はありますが、ダートスプリントカテゴリーのOP特別・リステッドレースで強く、重賞になると足りないといった成績でそれがロードカナロア産駒の傾向ともいえますが、そのようなことからどちらも入着級でしょう。リーディング観点では有馬記念までにできるだけリードを広げないといけない立場なので、どこでも勝って行くしかないのですが。チェイスザドリームは先週通算1000勝達成の藤岡祐介、テイエムトッキュウは津村明秀がそれぞれ想定。

 

●2位(1位)ドゥラメンテ(36億9868万9000円)(112勝)

(36億3330万4000円)(110勝)

先週は特別戦2勝。G1チャンピオンズカップでもドゥラエレーデが9番人気から3着しましたが獲得賞金37億円には僅かに届かずロードカナロアへ1週で首位を明け渡すことに。ロードカナロア項で既に書きましたがドゥラメンテ側からの論調では有馬記念までに決定的な差を付けられなければということに。

 

G1チャンピオンズカップのドゥラエレーデは先週から本年の短期免許を再取得したムルザバエフ騎手の騎乗。この効果が大きかったとしか思えませんしG1ホープフルS14番人気勝利時以来の騎乗で今回は勝てませんでしたが先行策から粘らせ3着争いを制しての上位入着。G1日本ダービーでは今回の勝利騎手がいきなり飛び降りたりなど良くわからない馬ですが、G2UAEダービーも2着ですし基本的にダートなのかと。

アイコンテーラーの方はジョアン・モレイラのコメントによるとキックバックを嫌って進んで行かなかったようで大敗。2走前のG3シリウスS2着時に完敗を喫したハギノアレグリアスも上位とはならなかったように牡馬G1級相手では厳しかったとも。

 

先週の勝ち馬では2勝クラス特別勝利のロードアヴニール。前走は甚大な不利を受けつつ楽に勝利して今回も直線で中々進路が開かなかったところから出て来ると決め手の違いで完勝。3勝クラスが壁になるとは思い難く条件レースで止まる馬ではないのでしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●3位(3位)キズナ(29億9391万5000円)(123勝)

(29億6131万8000円)(121勝)

先週は2歳1勝クラスなど2歳戦で2勝。獲得賞金30億円超えなどはまた持ち越し、年間獲得賞金のキャリアハイは昨年記録した30億356万3000まで1000万を切っていることからこれらは次回でクリアするでしょう。

 

チャンピオンズカップの5番人気ハギノアレグリアスは6着。脚元に不安のある馬で良くぞここまで来たとも思うのですが勝負にも行かなかったような6着。勝ち馬が逃げ切る流れも向かなかったといえばそうなのでしょうが、もう少し勝負に行ってほしかった気も。

 

阪神ジュベナイルフィリーズには前走新馬戦1着タガノエルピーダが登録。登録時3/11で出走可能の抽選対象。

本年のメンバーなら出走さえすれば上位というよりは勝ち切ってしまってもおかしくないと見ますが、400万組は朝日杯フューチュリティステークスと違いかなり厳しい抽選なので。出走していればチェルヴィニアだったと思うのですが、いないのならばタガノエルピーダでも勝負にはなるかと。想定は団野大成の継続。

 

中日新聞杯は産駒登録なし。

 

カペラSにはアイスリアンが登録。

中山ダート1200mの3勝クラス特別を勝利して、OPクラス初出走の前走室町Sを12番人気から連勝。前走はインの狭いところを割って出て来たというよりは、外に出したかったところを出せず進路も偶然できたような競馬、これでカペラSを勝てるかは疑問ですが2走前は中山ダート1200mで10頭立ての10番枠から出走し好位3番手の外目から抜け出して勝っているので外枠を引ければといったところでしょう。中山ダート1200mも以前ほど内枠不利ではなくなっているようですが。想定は亀田温心。

 

●4位(4位)ディープインパクト(29億8145万7000円)(77勝)

(29億4531万1000円)(76勝)

先週は障害OP特別の1勝。年間100勝はもう無理として良いと思いますが獲得賞金30億円はクリアするでしょう。リーディングサイアー継続は絶望的ですが。

 

G1チャンピオンズカップのケイアイシェルビーは出走に漕ぎつけましたが、勝ち負けできる相手でもなく枠も辛かったと思います。同じ様な脚質で同枠の勝ち馬は克服しましたが。

 

2歳馬がいないので阪神ジュベナイルフィリーズには産駒登録がなく今週の重賞登録馬は中日新聞杯のカントル、キラーアビリティ、サトノエルドール、シュヴァリエローズの4頭。

カントルは前走G3福島記念競走中止から。スタート直後に躓いて騎手が落馬したものなので状態は問題ないのでしょうが昨年の中日新聞杯は12着。想定はホリー・ドイルの継続。前走でやってしまっているので今回は大丈夫でしょう。

キラーアビリティは昨年の勝ち馬で2歳G1ホープフルS以来の勝利、これで復調なったと思いきやその後は未勝利。昨年はスローの瞬発力比べも良かったのでしょうがハンデは昨年の56キロから本年は59キロ。想定はバウルジャン・ムルザバエフ。中日新聞杯連覇の場合は96・97年ファンドリショウリ、03・04年プリサイスマシーン以来3頭目。

サトノエルドールは夏の北海道で中・長距離のOPに出走し着外から。2年以上勝利もなく、その間に入障したりもしていますがピークを過ぎてしまったような近走で。想定は荻野極。

シュヴァリエローズはOPカシオペアS6着から。ホープフルSや皐月賞のG1出走経験もありますが重賞未勝利でOPクラスでは2歳時の20年OP(L)萩Sの勝利、21年OP(L)若葉S2着といった程度の実績。降級して条件レースは勝っているので早熟ということでもないのでしょうが、こちらも常識的には難しい一戦でしょう。

 

●5位(5位)キタサンブラック(27億7222万4000円)(79勝)

(26億9339万6000円)(76勝)

週中にイクイノックスの引退が発表され獲得賞金30億円突破は難しくなりましたが先週は3勝加算。G1チャンピオンズカップでは12番人気ウィルソンテソーロ2着などで獲得賞金27億円突破。障害重賞勝ち馬を出していたりウィルソンテソーロにしても交流重賞を勝利などイクイノックスだけではないというところも見せた週間でしょう。

 

チャンピオンズカップのウィルソンテソーロは出遅れたことで肚を括って後方待機に切り替えたところレモンポップを捉えにいった先行勢が伸び切れず2着。4コーナーでハギノアレグリアスをパスする際にもう少しスムーズだったら更に際どかったと思いますが、距離ロスなく捌くギリギリのところで追い込み馬の宿命というか仕方ない結果でしょう。前走JBCクラシックは離された5着、これで軽視してしまいましたが嵌まればあれだけの脚を使う地力の持ち主でした。中京ダート1800mのコース形状なども今回に関しては向いたと思われます。

 

チャレンジCの1番人気ガイアフォースは6着。天皇賞(秋)で奮闘したダメージなどもあったのでしょうが、マイルで好走したように現状で中距離は向かないように思います。戻さないでしょうがマイル戦に出走で狙いたい存在。

 

勝ち馬で注目は2勝クラス勝利のグランヴィノス。血統背景からもそこで走っているような馬ではないのですが、晩成の3歳馬と考え来年以降に期待の1頭と見ています。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●6位(6位)ハーツクライ(25億1862万4000円)(90勝)

(24億7066万円)(88勝)

先週は3勝クラス特別など2勝。獲得賞金25億円突破。

3勝クラス特別勝利の3歳牝馬バースクライは1200m戦に転じてから3連勝でOP入り。ハーツクライ産駒でマイル新馬戦の勝ちぶりからスプリンターとは思わなかったのですが、この距離で3連勝と産駒の中には短距離の活躍馬もいますのでそのタイプだったのでしょう。種牡馬として本邦へ導入される21年G1英ダービー勝ち馬アダイヤーの祖母がバースクライの3代母で、2歳馬の記事などでこの一族について書くことも多いのですが中央でも活躍馬を最近見るように感じます。

 

チャンピオンズカップのノットゥルノは昨年に続き8着。15頭立ての14番人気の出走でしたが着順が示すようにそこまで弱くなく前走もJBCクラシック2着。右回りに比べ左回りの成績が良くないのも確かですが今回はゲートも上手く合わなかったようで。

 

阪神ジュベナイルフィリーズには前走OP(L)萩S1着ルシフェル。

前走G3アルテミスS2着サフィラが出走予定。

 

ルシフェルはOP(L)萩S勝利から。2歳リステッドレース勝ち馬といっても1勝クラスのような6頭立てのレースを差し切ったものでこれをどこまで評価するべきか。福島芝1800mのデビューという時点で怪しく新馬戦はOPコスモス賞を勝利するエコロヴァルツんお2着。2戦目の小倉芝2000mで勝利して前走萩S勝利と坂子コースにもやや疑問で、もう少し長いところのハーツ産駒といった印象も。想定はバウルジャン・ムルザバエフとこれは怖いところ。

サフィラは新潟芝1600mの新馬戦は直線で外に持ち出せず苦し紛れで最内に突っ込ませるというか、それしか能がない騎手なのでどれをやったところ内ラチに接触するような場面もあって3着。2戦目は阪神芝1800mで順当に勝ち上がり前走G3アルテミスS2着から。前走の直線で並んでいたところから割って出られたチェルヴィニアが出走せず中間もかなり動いているようなので有力と見ますが、上位混戦といった様相で崩れそうにないものの勝ち切るまでは疑問といったタイプ。想定は松山弘平の継続。

サフィラは全兄サリオスが19年G1朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬で勝利の場合はきょうだい2歳G1制覇ということに。本年最終世代の出走。

 

今週の重賞登録馬は阪神ジュベナイルフィリーズの2頭のみ。

 

●7位(7位)モーリス(24億6603万6000円)(106勝)

(24億543万1000円)(101勝)

先週は3勝クラス特別など5勝も勝利回数の割には伸びずといった獲得賞金で6位ハーツクライとの差をやや詰めた程度。

 

3勝クラス勝利のバルサムノートはOP(L)白百合S勝利の3歳馬で降級した条件レースを勝利。そのような実績なので古馬になってどの程度活躍するか、今回は1400mで勝利したのでそのような路線に向かうかも知れませんがモーリスの良質中距離馬でしょう。G3ラジオNIKKEI賞1着エルトンバローズ、3着レーベンスティールの4着がバルサムノート。

 

阪神ジュベナイルフィリーズには産駒登録なし。

先週も3勝し2歳リーディングも上位ですがこちらは産駒登録なし、朝日杯フューチュリティステークスには有力馬が複数登録。

 

今週の重賞登録馬はカペラSのハコダテブショウのみで登録時は非抽選馬対象。出走馬決定順20位と思われ出走も難しいでしょうか。

 

●8位(8位)ハービンジャー(19億4972万7000円)

(19億4416万7000円)(76勝)

先週は未勝利で賞金加算も500万ほど。マイルチャンピオンシップのナミュール勝利でやり切った感もありトップ10内は確保しているでしょう。

 

阪神ジュベナイルフィリーズには産駒登録なし。

何度か馬名を出していますがG3アルテミスS勝ち馬チェルヴィニアが出走していれば1番人気だったでしょう。

 

今週の重賞登録馬は中日新聞杯のカレンルシェルブル、ジャンカズマ、リューベックの3頭。

カレンルシェルブルは前走G3福島記念3着から。前走は0秒2差で連対2頭の外に出せていればもう少し際どかったような競馬。福島芝2000mではOP(L)福島民報杯も勝利とコースも合うので中京でも走れるか。中京の条件レースで2勝と合わないこともなさそうですが、前走を見てもわかるように福島が合うだけに、回りからして全く違う中京の重賞メンバーを相手にどこまでやれるか。想定は斎藤新の継続。

ジャンカズマは軽いメンバーのOP(L)丹頂Sを51キロで2番手からの競馬で勝ってしまったためにここでは苦戦でしょう。リステッドレース勝利前の自己条件で2桁着順を続けていただけに本来は3勝クラスでも厳しいと思われます。牝馬のピンハイと並んでハンデ54キロと実質最軽量これでも難しいかと。想定は小沢大仁の継続。

リューベックは22年OP(L)若駒Sの勝ち馬でG2中山記念0秒2差6着から。この6着がシュネルマイスターやスタニングローズと同タイムには駆けていて有力馬が直線ゴチャ付いたとはいえ評価も難しいところ、その中山記念出走の2月以来なので1回使ってからとは思いますが。想定は吉田隼人。半弟フリームファクシはチャレンジCでもう一つでしたが2歳戦でおいが、かなり良い勝ち方をしたので2歳部門にて後述。

ディアドラの下でロジユニヴァース、ソングライン、スキルヴィングなども出るSonic Lady一族ということになりますが。

 

●9位(10位)ルーラーシップ(18億7602万円)(86勝)

(18億3325万4000円)(83勝)

先週は1勝クラスなど3勝。

G2ステイヤーズSでは1番人気キングズレインが5着。距離も良くはなかったと思うのですが勝ち馬アイアンバローズのスロー逃げというかペース配分に嵌ったような敗戦。10位エピファネイアを僅かながら逆転したのでこの5着も効いたのでしょう。

 

勝ち馬で注目は2歳未勝利勝ちのナイトスラッガー。初戦は京都芝1600mでライアン・ムーアから乗り替わりとなったクリストフ・ルメールのシヴァースが内から抜けてそこに迫ったところもう一伸びされたような2着。今回は中京芝1600mのジョアン・モレイラで直線狭くなるところもあって進路を切り替えると思いきやその狭くなったところへ突っ込んで行く様な競馬。そこから抜けて最速上り33秒7、2着に3馬身半差の圧勝。非常に強いとは思うのですが中1週でかなりタフな競馬を強いられ、更に朝日杯フューチュリティステークスにも登録があるので出走の場合はこのローテをこなす必要も。

 

阪神ジュベナイルフィリーズには産駒登録なし。

 

今週の重賞登録馬は中日新聞杯のドルチェモアとワンダフルタウン。

ドルチェモアは昨年の2歳G1朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬。年明けはさっぱりといった成績で関東へ転厩してスプリント戦で連敗中。距離短縮よりは延長の方がまだ良いとは思いますがこれだけ負け込んだ状況から1200m⇒2000m戦の出走。適条件を探るというような馬でもないとは思いますが、距離が合って一変すれば。想定は団野大成。

ワンダフルタウンはG3小倉記念14着から。2走前のG3鳴尾記念は4着と久しぶりの好走も、こちらも2歳重賞勝ち馬で3歳G2青葉賞勝利もそこで終わってしまったような競走成績。昨年の中日新聞杯は8着。想定は和田竜二。

 

●10位(9位)エピファネイア(18億7108万3000円)(96勝)

(18億3971万8000円)(95勝)

先週は2歳新馬戦1勝。G3チャレンジCではイズジョーノキセキ3着、エピファニー4着と2頭入着も順位は10位に後退。

 

先週の勝ち馬で注目というか1頭しか勝ち馬が出ていないのでその馬になりますが、2歳新馬勝ちのビザンチンドリーム。阪神芝2000mの出走でゲートをあまり出ない感じで後方3番手から、3~4コーナーで馬群の外目を回して内にササるような競馬ぶりで先行2頭が2・3着に残るところを最速上り33秒9で3馬身差の勝利。非常に強いのですが入線後も緩めなかったような粗さ、阪神内回りのレースでそれに特化していればクラシックでは要らないでしょうしエピファネイアなのでどこまで走るのかなど怪しい面も多いのですが「スケール感」といった全くアテにならないワードですが、それを期待させる馬。使われて更に煩くなって次でアッサリ負けそうな気もしますが粗さが良い方に出れば。

 

阪神ジュベナイルフィリーズには前走1勝クラス赤松賞1着ステレンボッシュ。

前走1勝クラス白菊賞1着プシプシーナの2頭が出走予定。

前走OP(L)萩S2着ビーグラッドは登録時3/11で出走可能の抽選対象で最大3頭出走予定。

 

ステレンボッシュは1勝クラス赤松賞1着から。前走の時計も優秀で強いとは思うのですがそれほど高いレベルではないメンバーに外国人騎手で勝ってしまったようなレース。1勝クラスサフラン賞2着時の勝ち馬もいて重賞好走馬に対抗できるか。想定はクリストフ・ルメール、本来はチェルヴィニアでこちらに回ったと思われます。

プシプシーナは1勝クラス白菊賞1着から。本年は京都実施に戻りましたが内回りの芝1600m牝馬限定戦で阪神ジュベナイルフィリーズには中1週のローテとなって、ここからはあまり狙いたくないというレース。初戦も京都芝1600m内回りの勝利で、本年もそれほど強くないメンバーの白菊賞を逃げ切りと阪神芝1600mになって苦戦という見立てで。想定は浜中俊。

ビーグラッドはOP(L)萩S2着も勝ち馬ルシフェルで記したように6頭立てのメンバーで、こちらはスロー逃げを差し込まれてしまったもの。インゼルの所有馬なので本来は過去2戦で騎乗の武豊でしょうが、まだ復帰しないようなので想定は藤岡康太。

 

今週の重賞登録馬は阪神ジュベナイルフィリーズの3頭のみ。

 

 

・11位以下

総合記事でも書きましたが11位ヘニーヒューズ産駒のセラフィックコールが10着と敗れ、これで完全に11位以下からの逆転はなくなったでしょう。減算のある数値の争いではなくセラフィックコールが勝っていたとしてもまだ厳しい状況からその結果だったので。キングカメハメハ産駒が有馬記念に複数頭登録して上位独占など数字上の可能性は残るかも知れませんが実際は現状の上位10頭でトップ10内はほぼ決まりということに。

 

チャンピオンズカップ勝ち馬レモンポップは距離よりも中京コースが不安で8枠15番と枠も最悪と思われましたがハナを切って押し切り。ベスト条件ではなかったはずですが能力の違いで逃げ切り。フェブラリーステークス・チャンピオンズカップの年間中央ダートG1完全制覇は00年ウイングアロー、11年トランセンド、17年ゴールドドリーム以来4頭目(00年ウイングアロー、11年トランセンドはチャンピオンズカップの前身ジャパンカップダート勝ち馬)。

 

阪神ジュベナイルフィリーズの有力馬としてはダイワメジャー産駒の2頭G3新潟2歳S勝ち馬アスコリピチェーノとG3サウジアラビアロイヤルC2着の重賞連対馬。2頭の比較では同じ新馬戦出走馬から活躍馬も多いボンドガールが有力と見ますが。

新種牡馬スワーヴリチャード産駒からはG2京王杯2歳Sで牡馬勢に勝利のコラソンビート、この馬が上記ボンドガールの勝利した新馬戦3着馬。

1勝クラスサフラン賞レコード勝ちのディスクリートキャット産駒キャットファイトはボンドガールの勝利した新馬戦6着馬。

ファンタジーS勝ち馬は父ファインニードルのカルチャーデイ。18年ダノンファンタジー、19年レシステンシアとファンタジーS勝ち馬が連勝した時期もありましたがファンタジーS15番人気勝利のカルチャーデイは苦戦ということも。新馬戦は小倉芝1200mの勝利でマイルよりは1200m~1400m向きとも。

 

 

・2歳部門

1位(1位)エピファネイア(3億6616万1000)(32勝)

2位(3位)キズナ(3億1853万5000)(25勝)

3位(4位)モーリス(3億850万円)(19勝)

4位(2位)スワーヴリチャード(3億144万9000)(22勝)※新種牡馬

5位(5位)ロードカナロア(2億3868万5000)(18勝)

6位(6位)ドレフォン(2億659万9000)(17勝)

7位(7位)ブリックスアンドモルタル(1億9795万1000)(13勝)※新種牡馬

8位(8位)ダイワメジャー(1億8230万8000)(11勝)

9位(9位)リアルスティール(1億7908万3000)(12勝)

10位(11位)ニューイヤーズデイ(1億5630万5000)(12勝)※新種牡馬

 

11位(12位)レイデオロ(1億5443万2000)(13勝)※新種牡馬

12位(10位)ヘニーヒューズ(1億5187万2000)(11勝)

13位(13位)ルーラーシップ(1億4408万1000)(14勝)

14位(14位)ハービンジャー(1億2509万9000)(6勝)

15位(16位)ゴールドシップ(1億2244万2000)(9勝)

16位(15位)リオンディーズ(1億2100万6000)(8勝)

17位(17位)マジェスティックウォリアー(1億1158万7000)(8勝)

18位(18位)ドゥラメンテ(1億1117万8000)(9勝)

19位(19位)デクラレーションオブウォー(1億985万8000)(7勝)

20位(22位)リアルインパクト(1億227万8000)(7勝)

 

首位エピファネイアは変わらず、接戦の2位~4位に順位変動はありましたが依然として僅差の争いでここまでが本年の2歳リーディング候補でしょう。

 

先週の勝ち馬で注目は衆目の一致するところと思われますが1勝クラス百日草特別勝利のトロヴァトーレと上記ビザンチンドリームでしょう。

トロヴァトーレは中山芝2000mの新馬戦勝利時から既走馬ではトップとしつつも、新種牡馬レイデオロ産駒でそこまでは?とも思ったのですが今回の勝利で現状では世代トップと改めて。狭いところを割って出て勝ったから強いともなりませんが苦しいところから抜けて2着に2馬身差。葉牡丹賞は父レイデオロも16年に勝利したレースで父子制覇。G1ホープフルSには出走しないようで年明けからの始動となりそうで、権利を取るというレベルではないと思いたいのですが、収得賞金900万なのでどこかで1回使って皐月賞でしょう。父レイデオロはG2当時のホープフルSを勝利して皐月賞直行、同じ鹿戸厩舎所属で新馬⇒百日草特別連勝のエフフォーリアパターンならG3共同通信杯始動の皐月賞となるでしょうか。

 

他の2歳戦注目馬は上記ビザンチンドリームと未勝利勝ちのナイトスラッガーを挙げます。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 40億676万万4000円

2位キングカメハメハ  35億208万5000円

3位マンハッタンカフェ 22億2038万8000円

4位シンボリクリスエス 20億4802万1000円

5位クロフネ       20億4556万2000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 40億9792万万9000円

2位キングカメハメハ  35億6554万1000円

3位マンハッタンカフェ 22億8855万7000円

4位シンボリクリスエス 20億7931万2000円

5位クロフネ       20億6501万円

 

首位ディープインパクトは2勝クラス豊中特別ロードアヴニールなど6勝。G2ステイヤーズS4着ワープスピード、5着キングズレインの重賞入着などもあって獲得賞金41億円は超えませんでしたが週間9000万円加算の首位固め。

2位キングカメハメハは1勝クラス2勝。G3チャレンジCではイズジョーノキセキ3着。

3位マンハッタンカフェは未勝利週もG1チャンピオンズカップでテーオーケインズ4着・メイショウハリオ5着、G2ステイヤーズS2着テーオーロイヤルなどの入着で賞金加算。

4位シンボリクリスエスは2歳1勝クラスこうやまき賞など2勝。

5位クロフネは2歳未勝利1勝。

 

・チャンピオンズカップ

父レモンドロップキッドのレモンポップが勝利。母の父ジャイアンツコーズウェイは21位。

母の父ジャイアンツコーズウェイはG3京都ジャンプSエコロデュエル以来の本年重賞4勝、通算9勝。

チャンピオンズカップは初制覇。

フェブラリーステークス レモンポップ以来の本年G1レース2勝目、G1レース通算2勝。

レモンポップのフェブラリーステークス・チャンピオンズカップ勝利で中央ダートG1年間完全制覇など達成。

 

・ステイヤーズS

父オルフェーヴルのアイアンバローズが勝利。母の父ロイヤルアンセムは31位。

母の父ロイヤルアンセムは23年G1天皇賞(春)ジャスティンパレス以来の重賞3勝、通算4勝。

ステイヤーズSは初制覇。

中央重賞勝ち馬は母パレスルーマーのアイアンバローズ、ジャスティンパレスきょうだいの2頭。

 

・チャレンジC

父ロードカナロアのベラジオオペラが勝利。母の父ハービンジャーは18位。

母の父ハービンジャーはG2スプリングSベラジオオペラ以来の重賞2勝、通算8勝。

チャレンジCは初制覇。

中央重賞勝ち馬はメイケイエールとベラジオオペラの2頭。