週中競馬記事(2023年11月28日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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今週から阪神・中山・中京の3場開催

G1チャンピオンズカップ、G2ステイヤーズS、G3チャレンジCの3重賞実施週

 

●1位(2位)ドゥラメンテ(36億3330万4000円)(110勝)

(32億1510万3000円)(110勝)

G1ジャパンカップ2着リバティアイランド(2億110万4000)、3着スターズオンアース(1億3055万2000円)、5着タイトルホルダー(5000万)とジャパンカップのみで3億8100万ほどの加算、G3京阪杯2着馬なども出し未勝利週ながら週間4億1700万ほど加算し前回の32億円台から36億円台まで突破。前回3億6000万ほどの獲得賞金差だったロードカナロアを700万ほど上回り首位逆転。

 

総合記事からのコピーでそのような結果で首位交代。

前回記事では「イクイノックス勝ってリバティアイランド2着これで詰まってロードカナロアがリード」といった体で進め1・2着はそのようになりましたが3・5着もドゥラメンテ産駒でこれをあまり想定していなく、700万円ほどの逆転なので結果的にはジャパンカップ実施後のG3京阪杯でルガル2着、ロードカナロア産駒3頭全て着外で順位が入れ替わり。

近年はディープインパクト1強状態で2012年から昨年まで11年連続リーディングだったので残り1ヶ月の時点でリーディングが見えないという記事を書いて来なかったので想定外の事態も起きがちなのだろうと。

 

ジャパンカップに関しては中央競馬史に名を残すような馬が実力をストレートに出したという印象ですが、ノーザンが使い分けをせずにリバティアイランドをぶつけて来たというのは2億円獲るということだったのでしょう。クラシックは付加賞も大きいのですが、それを加算した桜花賞・オークス1着よりもジャパンカップ2着の方が賞金も高くこれをキッチリ獲ったということで、負担重量でアドバンテージがあっても勝ち馬には突き放されましたが3着に差させなかった辺りは強さかと。

3着スターズオンアースは意外だったというか天皇賞(秋)ではこの馬を2番手扱いにしたかったのですが、それこそ使い分けの回避で秋華賞スキップから女王杯勝利のブレイディヴェーグもですが結果を出しているので。上位人気2頭を連対させる枠順でその差もあったとは思います。

5着タイトルホルダーが意外というかピークを過ぎていて、東京で走るイメージもなかったので。この馬こそ枠順の恩恵があったようにも思いますが。

 

チャンピオンズカップには前走JBCレディスクラシックで重賞1勝アイコンテーラー。

22年G1ホープフルステークスでG1レースおよび重賞1勝、23年G2UAEダービー2着、前走G2セントライト記念8着ドゥラエレーデの2頭が出走予定。

 

アイコンテーラーは5歳8月のBSN賞でダート初出走。得意の左回りを求めて新潟に出走したと見ていたのですが、平地の脚力で初ダートにして無理矢理勝ってしまったというよなレースぶりではなく先行抜け出しのスマートな勝利。その後のG3シリウスSでは2着でしたが右回りでもダートは走るということで、前走大井のJBCレディスクラシックを4馬身差の圧勝。昨年の勝ち馬ジュンライトボルトがダート2走目のBSN賞でダート初勝利となってシリウスS・チャンピオンズカップまで連勝し同じキングカメハメハ系と括ればそのようなケースもあると書いたようにも思いますが、チャンピオンズカップで有力馬の一角というところまでは実際に来たでしょう。左回りになること自体はプラスであとは中京ダートコースの適正とシリウスSでハギノアレグリアスにハンデ3キロもらって完敗しているのでそこだけかと。想定はジョアン・モレイラでテン乗りになりますが間違いなくこれはプラス要素でしょう。

ドゥラエレーデは初ダートの3戦目で2歳未勝利勝ち、14番人気から2歳G1ホープフルS勝利、かと思えばG2UAEダービーの海外ダート重賞2着、そこから直行した日本ダービーでいきなり騎手が飛び降りて競走中止など全く掴みどころがないようなリザルト。その後G1宝塚記念、G2セントライト記念と使って1秒以上敗れましたが近2走も相手は強く、訳がわからない馬なので走る時は走るのでしょう。ダート自体は2走で1勝2着1回と連対を外してなくUAEダービーも勝ち馬は米G1BCクラシックで勝ち馬に迫る2着となったデルマソトガケなので。想定は当初ライアン・ムーアだったのですが今回の短期免許をキャンセルしたので未定。

 

リーディング観点に戻るとチャンピオンズカップ1着1億2000万・2着4800万なので、G1レースで今週も大きな賞金加算。さすがに今週は厳しい感じもあり、登録馬はいますがロードカナロア産駒の出走もないと思われますので一気に決めるチャンスという見方も。

 

今週の重賞登録馬はチャンピオンズカップの2頭。

 

●2位(1位)ロードカナロア(36億2612万4000円)(143勝)

(35億8033万6000円)(141勝)

先週は3勝クラス・2勝クラス特別で勝ち馬を出し獲得賞金36億円を突破しましたがドゥラメンテ猛攻の前に首位陥落。などというよりも実際にはドゥラメンテ未勝利週で4億以上加算という週間でジャパンカップ・有馬記念の占めるウエイトが以前よりも増しておりそれが顕著に出てしまったといえるでしょうか。

 

ジャパンカップのパンサラッサは、アレしか手段がないのでそのまま残るか実力馬に飲み込まれるかだけなので、ある意味最高の騎乗でしょう。休み明けで距離が長かっただけにも思いますが。

それによって上位人気馬が実力を発揮できる展開となってパンサラッサが種牡馬ドゥラメンテの躍進を助長した気もしますが、その差は僅かなので再逆転という可能性も十分。

 

チャンピオンズカップにはパンサラッサの登録はありますが出走の場合は連闘になりますし、両睨みでジャパンカップチョイスということだったようなので出走しないでしょう。陣営からジャパンカップがラストランというコメントも出ていますので。

 

今週の重賞登録馬はチャレンジCのベラジオオペラ。

本年のG2スプリングS勝ち馬でG1日本ダービーは勝ち馬と同タイム4着。本年の3歳馬が弱いとは思いませんが日本ダービーに関しては勝ち時計も遅くレース単体のレベルはかなり低く、そこでインを立ち回って上位に来ただけ。本年は二冠を分けあった春クラシックの連対馬が菊花賞に出走と近年では珍しいケースでしたがドゥレッツァに完敗。それでもタスティエーラ2着・ソールオリエンス3着とこの2頭はそれなりのレベルにあるのでしょうがハーツコンチェルト、ファントムシーフ、ベラジオオペラがそのランクにあると現状は思えず重賞勝ち馬のレーベンスティールやエルトンバローズ、ロードカナロア産駒でいえば先週自己条件で勝ち上がったロードデルレイの方が上ではないかと。

世代ランクのようなものよりは酷暑のダメージで再始動がここからになった状態や唯一の3歳馬登録で古馬との初対戦といったものが今回は鍵となるでしょうか。ここで結果を出せば来年の中距離戦線でロードカナロア産駒のエース格にもなれそうですが。想定は横山和生の継続。

 

●3位(3位)キズナ(29億6131万8000円)(121勝)

(29億3681万4000円)(120勝)

先週で30億円を超えて獲得賞金キャリアハイを確定させるとも思ったのですが、重賞出走馬が振るわなかったこともあり来月に持ち越し。来月といってもあと1ヶ月しかないのですが3場開催に戻って次回こそクリアといった数値なので。

 

ジャパンカップのディープボンドはもう少し走ると見ましたが、輸送なども含め東京が合わなかったのでしょう左回り自体も3歳時以来で、さすがにそろそろ衰えが来ても。それにしてもスタッドリーや調教すらできなかったような海外馬に先着を許したのが解せないというか。有馬記念に出走するのならば極端な枠(外枠ですね)さえ引かなければもう少し走っても。

 

チャンピオンズカップには23年名古屋大賞典・G2シリウスSで重賞2勝ハギノアレグリアスが出走予定。

前走は強かったのですが芝スタートの右回り阪神ダート2000mのレースなのでこれをどう見るか。昨年の勝ち馬ジュンライトボルトもシリウスSからの連勝でしたが中京ダート1900mのシリウスS勝ち馬。本年のG2東海S2着では空馬の影響などもあって2馬身差と本来はもう少し際どいか勝っていたようなレース、そこからは中京ダート1800mがダメということもなさそうですが。想定は岩田望来。

 

ステイヤーズSにはセファーラジエルが登録。

前走G2アルゼンチン共和国杯5着からで2400m~2600m戦などでもソコソコ走っているのでやれなくもないのでしょうが、距離というよりは年1回実施の特殊コースで芝3600m戦といっても上り35秒前後は要求されるので。想定は松岡正海。

 

チャレンジCには産駒登録なし。

 

●4位(4位)ディープインパクト(29億4531万1000円)(76勝)

(29億10万1000円)(74勝)

先週はOP(L)キャピタルSなど2勝。

 

キャピタルS勝利のドーブネは上手くスローに持ち込んだというだけでさほど価値はないでしょう。直後となる当日の最終レースも同じ東京芝1600m戦で2勝クラスの勝ち時計より0秒9も遅かったのですが、土曜東京最終レース2勝クラスの1・2着もディープインパクト産駒。

 

ジャパンカップには産駒出走もなく、ディープインパクトがついにリーディング陥落の年度だと実感させられる週間でもありました。

 

チャンピオンズカップには前走G3武蔵野S4着ケイアイシェルビーが登録。出走馬決定順18位で非抽選馬対象。

19頭登録でパンサラッサを外して18位としていたところ更に2頭回避予定で出走は可能となりそうです。

データ的なことでは地方の重賞からというローテが良く武蔵野Sからというのは勝ち馬もいますが阪神実施の13年ジャパンカップダート時のベルシャザールが最後。年内に重賞勝利があったり前走5番人気以内でないと苦戦といったもので消せるとは思います。要はOPクラスで勝利もなく実績で劣る馬のチャレンジという評価で。想定も出ていないのですが騎手は藤懸貴志だと思われます。

 

ステイヤーズSにはレッドジェネシスが登録。フジマサインパクトも登録され決定順17位で唯一の非抽選馬対象。

レッドジェネシスは重賞勝ち馬ですが3歳時の21年G2京都新聞杯で不良馬場のG2神戸新聞杯2着後は全て2桁着順。菊花賞では1番人気になったほどですが2走前の初ダートや前走のリステッドでも大敗と、中山芝3600mでよほどの変わり身がない限りは。想定は小崎綾也の継続。

 

チャレンジCにはアドマイヤビルゴが登録。

リステッドレース3勝も重賞では足りないというこれまでの成績。本年はマイル戦で凡走から前走OPケフェウスS5着、当時の時走破計が1分57秒7なので速い時計にもそれなりに対応は可能。開幕週で時計勝負になってもある程度はやれそうですが、実績のない重賞に6歳12月の出走で。想定はホリー・ドイル。

 

●5位(7位)キタサンブラック(26億9339万6000円)(76勝)

(21億8449万5000円)(75勝)

先週は1勝でしたがG1ジャパンカップのイクイノックスで、それがなければ1000万を割り込む週間の加算でしたが、なければといってもありましたし一発長打型のキタサンブラックの本領ともいえるでしょう。本年はソールオリエンスもG1勝利、交流重賞や障害重賞勝ち馬も出しているのでイクイノックスだけというのも暴論。とはいえ約27億円の本年中央獲得賞金のうちイクイノックスでほぼ9億5000万の獲得、これにドバイシーマクラシックや今回の報奨金なども加えた歴代賞金王なのでとにかく強い馬です。

レース内容などについても「強い」の一語でもう良いでしょう、天皇賞(秋)のスーパーレコードによる反動もあったのかも知れませんが今回の結果を見れば。

 

今回トップ5入りとなって有馬記念の一発がなければハーツクライに交わされずトップ5入りもほぼ確定。

イクイノックスもジャパンカップがラストランとは公式に出ていないようで、次走未定。有馬記念という可能性も匂わせているので出て来た場合には勝つでしょうし、そうでなければ出ないでしょう。産駒ではソールオリエンスもいますので有馬記念の結果次第で年間獲得賞金30億円超えも、この状況なので有馬記念2着で30億円クリアというケースも。

イクイノックスの記録面などの影響なのかあまりそういう印象もないのですが、本年初の年間トップ10入りが確定的という産駒デビュー3年目の種牡馬なので。ここまでの馬が今後も出るとは容易に想像できませんが種付頭数なども増えており将来のリーディングサイアー候補でしょう、それが種牡馬イクイノックスに取って代わられなければ。

 

チャンピオンズカップには23年かきつばた記念・マーキュリーC・白山大賞典で重賞3勝、前走JBCクラシック5着ウィルソンテソーロが出走予定。

前走で5着以内というのも勝ち馬の条件のようでギリギリクリアしているのですが、1秒2差以上離されていた場合はデータ上苦戦で前走は1秒8差。入れ替えた大井の砂が合わなかったとしても前走が負けすぎでJPN1レベルでは壁があるとも。想定は原優介。平場では穴を良く出している若手ですが交流重賞連勝時の川田将雅が乗れないだけでしょう。

 

ステイヤーズSには産駒登録なし。

 

チャレンジCにはガイアフォースが登録。

好走もあったマイルの方が良いとは思うのですが、G2セントライト記念勝ち馬で前走の天皇賞(秋)5着もここに入れば上位でしょう。それよりもG2マイラーズC2着やG1安田記念4着を評価したいのですが。想定は西村淳也の継続。

ガイアフォース出走の場合は中央3歳上の平地芝G3戦に産駒初出走と思われます。

 

●6位(6位)ハーツクライ(24億7066万円)(88勝)

(23億5783万9000円)(87勝)

先週は3勝クラス1勝でしたがG1ジャパンカップ4着ドウデューズなどで週間1億円超えの賞金加算。4着でも7500万とこれ以上の獲得賞金となるG2重賞もなくジャパンカップの比重が大きいとここでもあらためて。順位としてはキタサンブラックに逆転されましたがモーリスを逆転して前回と変わらず。ただし前回は5位モーリスと3700万ほどの差から、5位キタサンブラックと2億2000万円以上の差となった6位なのでトップ5入りは難しく、年間100勝も微妙な状況。

 

チャンピオンズカップには22年ジャパンダートダービーで重賞1勝、22年チャンピオンズカップ8着、前走JBCクラシック2着ノットゥルノが出走予定。

前走は勝ち馬に離されましたがJBCクラシック2着に好走、2走前から27キロ減と絞れたものでしょう。そこで連続好走と行きたいところですが左回りは良くなく、昨年8着だった中京のチャンピオンズカップでは信頼を欠くという評価に。想定は松若風馬、テン乗りですが音無厩舎の所属騎手だったという辺りの起用でしょう。

 

ステイヤーズSにはジェットモーションが登録。

OP特別で入着もありますが中京・小倉の芝2000m~2200mで勝利の中距離型。そこで対応し切れなくなった馬が長距離戦に回っているようで、ここまで馬名が出たところも含め本年はそのような登録馬がチラホラと。想定は戸崎圭太。

 

チャレンジCにはマテンロウレオが登録。

本年の上半期はG2京都記念2着、G1大阪杯4着、天皇賞(春)5着と良かったのですが近2走のG2重賞は2桁着順。距離もベストでしょうし春のG1で好走も秋~冬が良いようで勝利は10月~2月。いずれにせよ騎手がデタラメに乗っていきなり終わったりもするのでそこでしょう。なので想定は横山典弘。

 

●7位(5位)モーリス(24億543万1000円)(101勝)

(23億9520万1000円)(101勝)

獲得賞金24億円突破も賞金加算1000万ほどの未勝利週でキタサンブラック、ハーツクライに逆転され7位まで後退。キタサンブラックにはもう届かないでしょうしハーツクライを逆転できるかという状況に。

 

 

チャンピオンズカップには前走3勝クラス観月橋S1着ゼットリアンが出走予定。前走は2着に4馬身差の圧勝も3勝クラスでこのメンバーに入ってどこまでやれるか。本年のヒヤシンスSや鳳雛Sで2着している3歳馬で中京ダート1800mも勝利済。重賞初出走がG1チャンピオンズカップ、とにかく相手関係でしょう。

 

今週の重賞登録馬はゼットリアンのみ。

 

●8位(8位)ハービンジャー(19億4416万7000円)(76勝)

(19億653万5000円)(75勝)

先週は1勝クラス1勝。G3京都2歳S2着、OP(L)キャピタルS2着なども出て堅実に賞金加算。

 

G1ジャパンカップのスタッドリーは8着。後方から着を拾うだけのような競馬をしたわけでもなく良く走っていますがマーカンド騎手で粘らせたというのも大きいでしょう。前回も書きましたが内回り向きなので今週のチャレンジCの方が良かったようにも思いますが。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●9位(10位)エピファネイア(18億3971万8000円)(95勝)

(17億8560万2000円)(91勝)

先週はほぼ2歳馬の出走で1勝クラス特別2勝などを含む4勝。G3京都2歳S入着馬なども出て獲得賞金18億円突破。前回10位から9位と順位上昇。

 

今週の重賞登録馬はチャレンジCのイズジョーノキセキとエピファニー。

昨年のG1有馬記念4着など牡馬相手でもやれる実績馬ですが、ピークを過ぎてしまったような6歳牝馬の12月でこれ以上は厳しいかと。主戦も溜めて弾けさせる競馬しか試みないので、それで嵌るのを待つしかないでしょう。想定は岩田康誠。

エピファニーは前走OPケフェウスS1着から。未勝利から4連勝でOP入りし本年のG2アメリカジョッキークラブC11着以来の重賞挑戦。ケフェウスS2着はジャパンカップでも好走したスタッドリー、21年10月東京の新馬戦ではライラックの2着。おばにミッキークイーン、一族にブレイディヴェーグなどの祖母ミュージカルウェイなど狙いたい要素も多いのですが、上記イズジョーノキセキなどもいますが古馬重賞のエピファネイアをどこまで信用して良いのか。想定はクリストフ・ルメール、騎手は19年ロードマイウェイ、21・22年そーヴァリアントで過去3勝のレース3連覇が懸かる一戦。

 

●10位(9位)ルーラーシップ(18億3325万4000円)(83勝)

(18億1472万4000円)(82勝)

先週は未勝利1勝。順位は10位に落ちましたが記事の特性上9位と10位はあまり変わらないので、これが10位と11位では違って来ますが。その11位との差は2億円以上でボーダーとなりそうなエピファネイアやルーラーシップもまだ伸びるでしょうから、ここからの逆転トップ10入りは考え難いという見解に変わりはありません。

 

チャンピオンズカップには産駒登録なし。

 

ステイヤーズSにはキングズレインが登録。

前走G2セントライト記念5着からの3歳馬で2歳G1ホープフルS3着馬。前走も最内枠から無理に出さずポジションが悪くなってしまい5着まで押し上げたようなレース、連対2頭も強かったでしょう。セントライト記念2着のソールオリエンスと同厩でこちらの方が期待されていたような向きもあり、距離適性などはわかりませんが力で捻じ伏せてしまえば。想定はウィリアム・ビュイック。前走まで騎乗のクリストフ・ルメールが同日のG3チャレンジCエピファニーをチョイスしたような乗り替わりですがジャパンカップウィークの先週から短期免許で騎乗のウィリアム・ビュイックで実績などは言うまでもなく先週も2勝、G1ジャパンカップ外枠からのスターズオンアースも3着に導くなど、これだけの騎手に乗れているというのもおかしいですが中央にもフィットしてるようなので。今回の短期免許期間は今週がラスト。

 

チャレンジCにはエヒトとフリームファクシが登録。

エヒトはG1ジャパンカップにも登録されていましたがこちらへ、距離や回りもちろん相手関係もこちらの方が良いのでしょうけど夏季ローカルの高速小回り向きで阪神内回りとはいえここでは。昨年は8番人気で3着と軽視もし難いのですが。

3歳フリームファクシは未勝利から3連勝でG3きさらぎ賞制覇。中京芝2000mのきさらぎ賞勝ち馬でこのレースはかなりレベルの低いメンバーだったのですが、それまでに強い相手と走っていたりG1皐月賞9着・G1日本ダービー10着程度には走れるだけの実力。その日本ダービー以来6ヶ月ぶりで成長があれば

。想定川田将雅は新馬戦からG3きさらぎ賞勝利までの鞍上で騎乗成績[3-1-0-0]。ソニンク一族のルーラーシップ産駒でマイルに行っても面白そうですが。

 

 

・11位以下

チャンピオンズカップの注目としてはレモンドロップキッド産駒のレモンポップで1番人気はこの馬でしょう。距離は1600mまでしか経験がなくG1フェブラリーステークス勝ち馬もベストは1400mという印象、でしたが前走の南部杯は1600mで次走のJBCスプリントを勝利する2着イグナイターに2秒差の大差勝ち。それで初の1800mになって距離が持つとは言えませんし、カフェファラオのようにワンターンのダートで力を発揮するタイプならば距離よりもコーナー4回で特殊な形状の中京に苦しむことも。前走のレースぶりからは圧勝しても納得で能力だけならば歴代のダートカテゴリーでもかなり上位にランクしそうなので。

 

11位ヘニーヒューズの10位逆転は難しいとしましたが前走G3みやこSでデビューから5連勝となったセラフィックコールが登録。当初は出走しないような話もありましたが出走の運びに。相手も上がって中京も初出走ですがゲートが酷くそこからブチ抜くような乱暴なレースぶり、前走はまさにそれでしたが中京ダート1800mで今回のメンバーにそれは無理ですし、これだけ詰めて使われるのも初めて。勢いでG1まで突破すればといったところでしょう。

今週はステイヤーズSにもゴールドハイアーが登録されており両重賞制覇なら10位へ一気に接近しますが初芝でさすがにこちらは難しいかと。

 

12位ドレフォンとなると10位まで2億6500万ほどの差で、本年の重賞出走状況や残りの開催日数などから逆転は無理としても良いのですがチャンピオンズカップにジオグリフが登録。ステイヤーズSにもワープスピードが登録。

ジオグリフはウィリアム・ビュイック想定でG1皐月賞では同厩のイクイノックスを2着に下してワン・ツーしたほどですが、その後は未勝利。G1サウジCでパンサラッサの4着も前走南部杯は3秒2差9着、レモンポップが強かったにしても負けすぎでしょう。

期待としてはワープスピードの方で芝2400m以上で唯一勝利しているドレフォン産駒。未勝利から2勝クラスまで東京芝2400mで3勝し前走は京都芝3000mの3勝クラス特別を勝利した云わばドレフォン産駒の鬼っ子、半姉に牝馬で菊花賞3着ディヴァインラヴもいるので鬼っ子というのもアレですが、距離で消すドレフォン産駒ではないでしょう。ドレフォン産駒の芝2000m以上勝利はワープスピードと上記ジオグリフの皐月賞、若葉Sのデシエルト3頭。

 

他ではチャンピオンズカップのクラウンプライド、テーオーケインズ、メイショウハリオ。

勝ち負けは別としてステイヤーズSのメロディーレーンなどに注目。

 

 

・2歳部門

1位(1位)エピファネイア(3億5676万1000)(31勝)

2位(2位)スワーヴリチャード(3億24万9000)(22勝)※新種牡馬

3位(3位)キズナ(2億9937万4000)(23勝)

4位(4位)モーリス(2億8818万円)(17勝)

5位(5位)ロードカナロア(2億2503万9000)(17勝)

6位(7位)ドレフォン(1億9599万9000)(16勝)

7位(6位)ブリックスアンドモルタル(1億9162万1000)(12勝)※新種牡馬

8位(9位)ダイワメジャー(1億7750万8000)(11勝)

9位(8位)リアルスティール(1億7295万3000)(12勝)

10位(11位)ヘニーヒューズ(1億5187万2000)(11勝)

 

11位(10位)ニューイヤーズデイ(1億4860万5000)(12勝)※新種牡馬

12位(13位)レイデオロ(1億3441万4000)(12勝)※新種牡馬

13位(12位)ルーラーシップ(1億3201万1000)(12勝)

14位(16位)ハービンジャー(1億2437万9000)(6勝)

15位(14位)リオンディーズ(1億1920万6000)(8勝)

16位(15位)ゴールドシップ(1億905万)(8勝)

17位(19位)マジェスティックウォリアー(1億868万7000)(8勝)

18位(17位)ドゥラメンテ(1億822万8000)(9勝)

19位(17位)デクラレーションオブウォー(1億532万8000)(7勝)

20位(21位)ファインニードル(1億121万6000)(6勝)

 

順位としては1勝クラス特別など先週4勝、G3京都2歳S入着馬も出したエピファネイアが唯一の30勝超えで獲得賞金でもやや抜け出す形に。昨年の同時期は2位ハーツクライに9000万円ほどの差、そこから12月28日開催を残して2位ドゥラメンテに5800万円ほどのリードでドゥラメンテ産駒がホープフルSを勝たなければという状況からドゥラエレーデに本当に勝たれて大逆転を食らったほどなのでまだ安心は出来ませんが。

2位スワーヴリチャード、3位キズナの順位は変わりませんでしたが途中で何度か順位変動を経て1勝クラス白菊賞の結果で今週集計分ではスワーヴリチャード2位、3位キズナで順位変わらずという結果に。2該当2種牡馬の争いは土曜終了時段階では極僅かにキズナがリードしていたと思われます。新種牡馬スワーヴリチャードは先週2週間ぶりに勝ち馬も出し獲得賞金3億円も突破。

 

G3京都2歳Sはシンエンペラーが勝利し勝ち時計はレースレコードで、レース史上初めて2分を切る1分59秒8。京都芝2000mの2歳タイレコードでしたが、この時期の2歳2000m戦で内回りだからなのかクラシックに結びつくようなレースでもなくタイレコードといっても5着まで0秒1差。悪いスタートとなったところをジョアン・モレイラで強引に勝ってしまったようなレース。前回も書いていますが凱旋門賞馬の全弟とはいえ、今回の勝利で世代トップとは思えず、牡牝ともにまだ確たる世代のトップクラスも見当たらないような状況ですが。

このレースで注目したいのは4着ダノンデサイル。直線で捌けなかったところから大外に持ち出し、そこから更に寄られたような挙動で上記の通り勝ち馬と0秒1差、最速タイの上りを計時。4~6着3頭並びの上り35秒2と数値自体は特筆すべきものでもないのですが、大きなロスがあってのもの。

制裁などはなかったのですがパトロール映像で見直すと3着サトノシュトラーセが騎手に逆らったような動きで真っ直ぐ走れず2着プレリュードシチーに波及しダノンデサイルにまで行ったような挙動。ということで直線かなり蛇行したサトノシュトラーセも真っ直ぐ走ればと言えそうでそれならば勝っていたでしょう、それによってシンエンペラーが出てくるスペースが出来たとも。


勝ち馬で注目はOPカトレアSのアマンテビアンコ。チーク着用でなんとか人気薄の2着馬を捉えたといったレースぶり。芝スタートが良くないのか新馬は1400mで勝利といっても相手関係もあったでしょうし、前走の1勝クラスプラタナス賞よりも弱いようなメンバーのOP特別で1600mは忙しいでしょう。プラタナス賞勝利のイーグルノワールが兵庫ジュニアグランプリも勝利などといった点でも現状はそのような評価に。1800m以上の距離に出走で再考したく、毛色などから期待も高すぎるのかも知れませんが強いとは思います。

 

1勝クラス特別を勝利2頭はスローのベゴニア賞で逃げ切ったオーサムストローク、京都芝1600m内回り牝馬限定の白菊賞プシプシーナでこれらの評価を挙げるよりもベゴニア賞をガルサブランカが落としたという印象。イクイノックスの半妹ガルサブランカはスローを無理に追いかけなかったにしても1勝クラスの結果ということから余計にどこか使うことも強いられそうで痛い敗戦とならなければ。

 

勝ち馬で注目は東京芝1600mの新馬戦を勝利したゼーゼマンを挙げます。

トム・マーカンドが直線捌けず大外に持ち出すレースで上り33秒3の差し切り。スムーズならば勝ち時計など数値も良くなるでしょうし、とにかく動かせる騎手なのでそれで差し切ってしまっただけという見立ても。ビワハイジ分枝のSchwarzgold一族のエピファネイア牡馬で血統的にも期待と、例のごとくSchwarzgold影響力などある訳ないのですが遡れば出てくることも事実なので。

昨年のジャパンカップ前日に東京芝1600mの新馬戦を勝利したのはG1朝日杯フューチュリティステークスで3着した現3勝クラスのレイベリング。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 39億6394万6000円

2位キングカメハメハ  34億4000万5000円

3位マンハッタンカフェ 22億766万1000円

4位シンボリクリスエス 20億4802万1000円

5位クロフネ       19億9190万5000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 40億676万万4000円

2位キングカメハメハ  35億208万5000円

3位マンハッタンカフェ 22億2038万8000円

4位シンボリクリスエス 20億4802万1000円

5位クロフネ       20億4556万2000円

6位キングヘイロー  18億3330万2000円

 

首位ディープインパクトは1勝クラスなど3勝、OP(L)キャピタルS2着プレサージュリフトなどで獲得賞金40億円突破。獲得賞金キャリアハイは確定させていましたが40億円の大台突破は初めて。勝利回数は169で昨年記録した過去最高の170まであと1。

2位キングカメハメハは2勝クラスなど4勝。獲得賞金35億円突破。勝利回数は167でこちらは昨年記録した過去最高の175まであと8。

3位マンハッタンカフェは新馬戦1勝。

4位シンボリクリスエスは10頭出走で先週は入着なし。10頭立てのOP(L)キャピタルS7着馬が最高着順でそれ以外は全て2桁着順。

5位クロフネはOPカトレアSなど4勝で獲得賞金20億円突破。前記アマンテビアンコ、ゼーゼマンは母の父がクロフネ。昨年はジャパンカップでヴェラアズール勝利も本年は7着。

6位に前回9位のキングヘイロー。勝っても5位には届かないのであまり注目もしていなかったのですが、確か前回は9位だったように思います。G1ジャパンカップのイクイノックスの他に寺島厩舎200勝目の2勝クラス高尾特別ゴールドプリンセス、新種牡馬ヤングマンパワーの中央初勝利となったツルマウカタチ、新馬マッシャーブルムで先週は4勝。昨年の15億7780万1000円が過去最高の獲得賞金だったので先週更新。イクイノックス効果がここでも。E.I.3.47は非常に高いのですが前回29位から20位となったオールアメリカンがリバティアイランド効果で驚異の53.21、こちらもジャパンカップで伸びたと思われます。

 

・ジャパンカップ

G1ジャパンカップは父キタサンブラックのイクイノックスが勝利。母の父キングヘイローは6位。

母の父キングヘイローはG1天皇賞(秋)イクイノックス以来の本年4勝、通算20勝。

ジャパンカップは初制覇。

宝塚記念イクイノックス・天皇賞(秋)イクイノックス以来の本年G1レース3勝、G1レース通算6勝。

 

・京阪杯

G3京阪杯は父ビッグアーサーのトウシンマカオが勝利。母の父スペシャルウィークは10位。

母の父スペシャルウィークはG3フラワーCエミュー以来の本年重賞3勝、通算40勝。

京阪杯は22・23年トウシンマカオの連覇で通算2勝目。

 

・京都2歳S

父シユーニのシンエンペラーが勝利。母の父ガリレオは30位。

母の父ガリレオは本年重賞初制覇で20年から4年連続重賞制覇、通算7勝。

重賞制覇は22年G2アメリカジョッキークラブCキングオブコージ以来。

京都2歳Sは初制覇、2歳重賞など初制覇。

今回の勝利で京都・阪神・東京・中山の中央主場4場で重賞制覇(他6場は重賞未勝利)。

中央重賞勝ち馬はヴァンキッシュラン、カンタービレ、キングオブコージ、ヴィクティファルス、シンエンペラーの5頭。