週中競馬記事(2021年7月27日)~リーディグサイアー展望・回顧~ | ブログ

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●1位(1位)ディープインパクト(40億3768万2000円)(129勝)

今夏の2場開催に突入した先週は新潟で3歳馬が特別戦勝利の3勝。開幕週新潟でディープインパクト産駒に向いたとも。それぞれもっと早くから重賞戦線で活躍しても良さそうな素質馬で糸魚川特別勝利のランドオブリバティは2歳OP勝ちもあったような馬で重賞では色々ありましたが上位入着もあり降級となった条件戦を勝つのもおかしくはないでしょう、重馬場でしたがデビュー戦勝利の地でもある新潟でリスタートとでもいうべきでしょうか好結果、単に左回りの方が良いとも。ディープインパクト産駒の強いレースで昨年はワン・ツー・スリーで勝ち馬がレイパパレ、以前にもショウナンパンドラ勝利と牝馬が勝利すればG1勝ち馬になっていますがランドオブリバティは牡馬なので。

グレイイングリーンは内回り芝1400mベストの馬が適条件に戻って、レイオブウォーターは未勝利勝ちが同週で翌日のG3京都2歳S(阪神実施)よりも勝ち時計は速かったほどで今回のレコード自体それほど価値はないでしょうが時計勝負に強いタイプでこちらもこれまでは内回りで実績あり。

 

新馬で勝ち上がってくるところも出て来そうな週間も2歳は未勝利で、依然としてコマンドラインの1勝というのは気になりますがそのうち勝ち上がってくるでしょう。

 

そのようなことで獲得賞金40億円突破でこの数値を超えるのは現状ディープインパクトとロードカナロアに可能性があるというもの。リーディング自体は確定的ですが獲得賞金キャリアハイとなった昨年は宝塚記念実施週にクリアで本年も夏競馬は伸びず、秋も昨年ほどの期待はできず(シャフリヤールやグランアレグリア次第でしょう)、まだ新たな世代は出てきますが登録数も少なく、現役馬の頭数も減少して行くことから昨年の数値を上回ることは今後ないと思われます。

 

今週の重賞はクイーンSと新潟ジャンプS。

クイーンSは本年函館実施ですが通常年の札幌と同じ芝1800m戦、ここにはイカット、テルツェット、ドナアトラエンテ、マジックキャッスルが登録。

中では国枝厩舎の2頭マジックキャッスル、ドナアトラエンテが人気となりそうでマジックキャッスルは56キロですが他馬も55キロなのでマーメイドSなどとは違って前走重賞からといった組が優位、コーナー4つの適正が問題でマジックキャッスルの方はワンターン向きとも思えますが有力、1番人気となるでしょう。2013年以来の函館実施ですが当時の勝利騎手はマジックキャッスルの想定でもある戸崎騎手アイムユアーズなので函館が得意というかどこで乗ってもヘタなので場が替わってどうこうということもないでしょう。

ドナアトラエンテは母ドナブリーニの産駒で東京の方が合いそうな函館初出走。前走は福島牝馬S2着なのですが本年は新潟実施の福島牝馬Sで馬場や展開もかなり特殊だったことからあまりこれを評価するのも。川田将雅想定というのも特にプラスではないでしょう、元から動く馬の馬上で暴れてブレーキを掛けているだけの騎手になってしまったので。

テルツェットはG1ヴィクトリアマイル大敗からで、それ自体はミルコが投げ出しただけなので着差ほど評価を下げなくとも良く勝ち馬だけ抜けていただけのようなレース。ただG3ダービー卿チャレンジトロフィー勝利は53キロで牝馬同士とはいえ前走同様に55キロが小柄でもあいこの馬の場合は厳しいとも。函館初出走で洋芝適正などよりも基本は決め手を生かすタイプでコーナー4つのコース向きでもないでしょう。

騎手はクリストフ想定で例年通り夏場に1週サボった休養明け、リフレッシュされていれば。

イカットは牝馬限定2勝クラス特別勝利からで北海道地区でのコース実績はあっても、このタイプが来るレースではないので、ハンデ戦で50キロなどならまた別でしょうけど。

 

新潟ジャンプSにはフォイヤーヴェルクが登録。昨年の勝ち馬で連覇も懸かり馬名的にもこの時季は合いそうですが未勝利・OPと連勝で挑んだ昨年のような勢い、つまり当時の出来には?ここで戻ればとなるでしょうか。

 

夏競馬の重賞をあまり勝たなくなっていますが今週はチャンスで獲得賞金41億円を超えて来るでしょう。

 

●2位(2位)ロードカナロア(23億3464万5000円)(108勝)

先週は未勝利で獲得賞金も少ない週間。本年ここまでが出来すぎだったのでこのような週間も何度かはあるでしょうし秋のビッグレースで昨年ほど獲れないこと必至。まだ前年同時期比では獲得賞金も多くキャリアハイペースですがその上積みも徐々に減って来ている現状。年間2位は確定的で勝利回数は伸びていますが。

 

今週の重賞も産駒登録なし。

 

●3位(3位)ハーツクライ(17億719万3000円)(79勝)

2歳を含めた未勝利2勝で獲得賞金17億円突破。重賞に出馬はあったのですがアイビスサマーダッシュのロジクライが跛行で出走取消に、前回も書いたように出走していても勝たなかったとは思うのですが出走ならば大外17番枠からで本年も外枠2頭が連対、3着が最内を突いた馬とこれが話題にもなりましたが

内枠馬は内ラチを狙うべきで外枠馬は外ラチを狙うのが本来の戦法であって特に開幕週のレースなので驚きもありません(馬券などは獲っていませんが)。もう1~2頭同じ戦法を取る馬がいて併せれば更に際どくなったとも考えますが勝ち馬は51キロの3歳牝馬と本年はこれが大きなウエイトを占めたでしょうか。

 

クイーンSにはクラヴァシュドールが登録。前走OP(L)米子S3着など復調気配も感じられますが、この馬こそコーナー4つがいかにも向かないタイプかと。米子Sの勝ち馬ロータスランドも小倉芝1800m実施の中京記念では勝ち負けとならなかったように厳しいでしょう、1800m自体も実績からは1ハロン長いので。これが東京や新潟の芝1800mならまた別でしょうけど。

 

●4位(4位)キズナ(15億8918万5000円)(78勝)

キズナも先週は2歳戦を含めた2勝。新馬勝ちのアネゴハダはダートで勝利しましたがG3小倉2歳Sに向かうとのことで、このローテではさすがに無理だと思いますが相手次第で。芝適正などはありそうにも感じましたが昨年のように馬場も悪くなりがちな時季でもあるので。

 

クイーンSにはシャムロックヒルが登録。札幌で勝利はあるのでこのようなコースも合いそうですが本年は函館実施で全4勝も1800m超とやや忙しい嫌いも。何よりも前走G3マーメイドS勝利時のハンデ50キロから55キロとここが最大のネックでしょう、団野騎手に戻るのは鞍上強化かと。

シャムロックヒルは重賞連勝も懸かりますがキズナ産駒の重賞出走馬がそれ以来(シャムロックヒル勝利マーメイドSと同日実施のユニコーンSにも産駒出走あり)と1ヶ月以上空いてしまい、その間ハーツにも離されていますのでここでの賞金加算もほしいところでしょうが難しいという見解で。

 

●5位(5位)ルーラーシップ(14億9501万3000円)(76勝)

伸びなかった週間ということで2場開催期間である程度は仕方ないでしょう。ハギノリュクスも1番人気で3勝クラス特別落としましたが、それもあって大波乱の決着に、厩舎解散による転厩などもあって出来も良くないですかね。

 

クイーンSにはフェアリーポルカが登録。今回のテーマにもなりつつあるコーナー4つのコースが得意なタイプで昨年は中山牝馬Sと福島牝馬Sを連勝しクイーンSに挑み6着。以降勝利にも恵まれず連敗中、重賞連勝が52キロと54キロ、20年中山牝馬Sはレース中にかなりの降雪があり、福島で重賞を勝った馬なので昨年の札幌は合わなかったようにも思いますが56キロの出走と最大の敗因これでしょう。馬体重18キロ増で出走し見た目には太くなく、この影響はないと当時考えましたがその後も絞れず勝てないので滞在競馬でビッシリやって絞ることも出来ないでしょうし絞れても輸送で減っただけとなりそう。

とはいえ近走も上位入着をしており中山牝馬Sは本年も不良馬場、これが天候雪であった昨年よりも悪いような馬場で前々走と前走は4着といっても南関東の交流重賞。なのでピークアウトしたようなところもないのですが勝ち切るイメージもないというか、週中に台風も上陸しそうで渋れば強いはずですが日曜のレースや北海道地区にさほど影響もないでしょうか。

 

●6位(6位)キングカメハメハ(13億2531万7000円)(61勝)

先週は未勝利で伸びませんでした、夏の2場開催期間は上位種牡馬でもそのような週間があるでしょう。

 

クイーンSにはルビーカサブランカが登録。3勝クラス五稜郭特別3着から、その前にも巴賞勝ちのサトノエルドールや秋華賞3着ソフトフルートなどと好勝負をしているので格上挑戦でも侮れない存在ですが脚質的に向かない差し・追い込み型なので決め手はあるが届かないということも。

※クイーンSを回避して前日の札幌メイン3勝クラスSTV杯に出走予定

 

~母父部門~

1位キングカメハメハ   19億9198万2000円

2位ディープインパクト  16億7761万9000円

3位クロフネ         14億3166万6000円

4位サンデーサイレンス 12億8591万1000円

5位シンボリクリスエス  12億7538万6000円

 

上位3頭に変動はありませんが4位と5位が入れ替わってSSが4位に。

母父ディープインパクトのオールアットワンスがG3アイビスサマーダッシュを勝利。オールアットワンスの母シュプリームギフトはディープインパクト産駒として中央初出走した馬で2010年6月阪神の新馬戦は3着でした。その新馬戦は1着アヴェンチュラが翌年の秋華賞でG1勝利、2着エイシンオスマンがG2ニュージーランドトロフィー勝ち馬、シュプリームギフトもOP特別勝ち馬でスプリント重賞2着1回・3着2回という成績でこのスピードがオールアットワンスに伝わったのかも知れません(このような時は都合良くそのような扱いに)。

母父SSも2勝2着3回と大きくは伸ばしていませんが接戦の4位争いで逆転、2勝クラス豊栄特別ヴィジュネルは上記グレイイングリーンと同着の1着など。

順位逆転されたシンボリクリスエスですがその差は1400万程度でクイーンS1番人気が想定されるマジックキャッスルの母父と1週で4位に戻る可能性も。

 

●7位(7位)オルフェーヴル(12億3566万7000円)(64勝)

重賞制覇の翌週でアイビスサマーダッシュには出走馬なしも、人気薄が土曜新潟メインの3勝クラス勝利など夏競馬は好調と言えそうなここまで。

 

クイーンSにはアラスカが登録。昨夏に札幌で条件戦を連勝した母リリサイド産駒、リスグラシューの半妹ということで軌道に乗るとも見ましたが3勝クラスが壁となったようでクラス2桁着順続きからここでは。函館も良いのですが札幌がより良いような成績、55キロでこの相手と人気薄での出走も容易に想定され常識的にはかなり厳しいかと。アラスカは前日の土曜札幌メイン3勝クラスSTV杯にも登録されています。

 

新潟ジャンプSにはトゥルボーが登録。

 

●8位(8位)エピファネイア(10億7442万3000円)(47勝)

先週は未勝利で「2021年エピファネイアあるある」のような週間で2場開催関係なしに珍しくもなく、特に取り上げることもない週間に。函館で産駒がボコボコ勝ち上がるような印象もありますが、どちらかといえば札幌向きでしょうか。

 

クイーンSに登録馬なし。

 

●9位(9位)ヘニーヒューズ(10億3794万円)(61勝)

先週は2歳戦を含む2勝。新馬勝ち馬は函館ダート1700mで2歳コースレコード、未勝利勝ち馬は8馬身差の勝利と今後の賞金加算が見込めそう。総合記事に馬名などもありますので。

 

クイーンSには登録馬なし。

 

●10位(10位)ダイワメジャー(10億2438万3000円)(54勝)

先週は新馬で1勝。大きくは伸ばせずヘニーヒューズを交わせませんでしたが11位との差が大きいという状況は変わらず。

 

先週は2歳戦1勝でしたが、勝ったトップキャストはかなり強くダイワメジャー産駒でも芝1800m戦の勝ち馬で短距離型ではないようで札幌2歳S出走なら有力でしょう。新潟2歳Sに出走予定のセリフォスなど夏競馬の2歳Sで賞金獲得も望めそうです。

 

アイビスサマーダッシュに出走したモントライゼも2歳重賞勝ち馬。もう折り合わないようなので距離短縮された直線競馬でというところだったように思うのですが直線競馬の適正などよりも騎手コメによると暑さで参ってしまったらしく折り合い面もですが難しいところが多い馬となるでしょうか、涼しくなる秋に期待しましょう。

 

クイーンSにはシゲルピンクダイヤ、新潟ジャンプSに前走G3東京ジャンプS2着ホッコーメヴィウスが登録。

 

 

●今回は以上です

以上