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2025年4月15日「湘子忌」
私の俳句の師匠・藤田湘子先生が旅立たれて20年が経ちました。
湘子先生のご遺族の方々に
あらためましてお悔やみを申し上げるとともに、
湘子先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
先日、クローゼットの奥深くにしまいこんでおりました
俳句関連の書籍や原稿等を入れた箱を開けたからでしょうか…。
この4月は例年以上に藤田湘子先生のことを頻繁に思い出します。
湘子先生とは本当に多くの時間をご一緒させて頂きました。
その際に感じましたことは、
湘子先生は人様からかなり酷いことをされても、
簡単には人を切らない方だということです。
もしも私が同様のことをされたら、
スパッと切り捨てるであろう人たちのことも
許し続けていらっしゃり…、
これが多くの方々の上に立つ人の器量というものか…と、
良い意味で非常に驚いたことを思い出します。
湘子先生の俳句は愛誦していて飽きるということがありません。
私が好きな湘子先生の句を三句あげます。
うすらひは深山へかへる花の如 湘子
口で紐解けば日暮や西行忌 湘子
今の季節の句ではありませんが…
うつくしき昨日は過ぎてみやこ鳥 湘子
自慢をしているなどと思われる懸念もあるので、
表に出しますことを躊躇する気持ちもございますが、
湘子先生をご存知ない世代の方々にも
湘子先生のお優しさを少しでもお感じ頂きたく、
私が結社内で新人賞を頂いた際に届いた
湘子先生のお葉書の写真を掲載いたします。
結婚、出産、事業の立直し…
湘子先生からこのお葉書を頂いた頃の私は
苦難多き日々を送っておりました。
(句会に顔を出すこともなかなか難しい日々でした。)
なんとか道を外れずに無事に今まで歩んでこれたのは、
当時の私の暮らしの中に俳句が有り、
俳句の指導を通じて湘子先生にお支え頂いて
いたからこそだと、今深く実感しております。
湘子先生が、懸命に残されようとした美しい日本語、
美しい俳句の世界が多くの皆さまに受継がれていくことを
切に祈っております。
2枚目の写真は、先月わが家で咲いていてくれた
「みやこ鳥」という名の椿でございます。
2025年5月よりXを始めました
まだ不慣れでございますが、何卒よろしくお願い申し上げます