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藤田湘子先生
藤田湘子先生(1926~2005)は私の俳句の師匠です。
お名前に「子」が付くからだと思いますが、
「藤田先生は女性の方なのですか?」と聞かれることがありますが…男性です。
「しょうし」と読みます。
数日前に久しぶりに湘子先生の句集を開き、
先生の句を目にいたしましたら、
一所懸命に句作をしておりました20年ほど前よりも今の方が先生の句が分かる、
句が見えるようになっていることに気づき驚きました。
年齢を重ねるって素的なことなのですね…
20年前に理解できなかったことが分かるようになっているのですから…
そうして思ったことは、
私が一番好きな俳人は「藤田湘子」だな、ということ…
「遅いよ!」と湘子先生に言われそうですが、
句作に励んでいた頃はそんな風に思ったことはありませんでした。
そもそも俳句が好きで句作を始めた訳ではなく、
偶々のご縁で俳句を作るようになり、
連れていかれた先に湘子先生がいらっしゃった訳なのです。
写真の額は私が好きな湘子先生の句を先生にしたためて頂いたものです。
春憂しと角ある鹿はたたかへり
凍湖に赤き椅子一つ置く何見んと
あかつきに雪降りし山神かへる
湘子先生の句で、好きだなと思っている句を連ねます。
愛されずして沖遠く泳ぐなり
月下の猫ひらりと明日は寒からむ
口笛ひゆうとゴツホ死にたるは夏か
枯山に鳥突きあたる夢の後
うすらひは深山へかへる花の如
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