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上から2番目の写真が実物に近い大きさになります。
スピネルとは、なんと魅力のある宝石なのだろう…
私はいつもそのように思います。
インドのマハラジャ達は、ルビー、エメラルド、ダイアモンド
ブルーサファイアと並んで、パミール高原産のスピネルをこよなく愛しました。
大英帝国王冠、かの有名なカリナンⅡ(３１７．４０ｃｔあるダイアモンド)の上に
セッティングされた『黒太子のルビー』は、実はルビーではなく
パミール高原産のスピネルだったことはあまりにも有名なお話です。
１４世紀にどのようなやりとりの元にこのスピネルがイギリスにもたらされたのか
考えれば考えますほど、様々のことが思い浮かびます。
明日以降お天気の良い日に、パミール高原産のスピネルを用いた
アルスノヴァ所蔵のインド藩王(マハラジャ)家伝来のアンティークジュエリーを
撮影し、ブログに掲載をさせて頂きたいと思っております。
過去にこれらのジュエリーをご紹介させて頂いた写真が
あまりにも不明瞭だと気づきましたので…
写真のスピネルは一昨日にブログでご紹介させて頂いて以来
大きなご反響を頂いております。
『このスピネルの美しさは、まさしく奇跡…』
私はこのように思わずにはいられません。
何故なら今までこのスピネルに類似のお色のスピネルを
見たことが私はございません。
鑑別書上には「レッドスピネル」と記されておりますが
この「レッド」は、鮮やかなバラ色なのです。
ルベライトにお色は近いと思います。
産地は不明でございますが、恐らくはアフリカ産のお石では？と推測をしております。
スピネルは近年価格が大変に高騰しております。
スピネルの美しさを見込んだ方々によって、スピネルの価値を高めるための
ムーブメントが仕掛けられたのです。
私はその様子を間近で見ることに恵まれましたが、胸中は少しばかり複雑でございました。
抜きん出た美しさを持つ宝石が、相応の価格を付けられていくことは
それは当然のことと思いますが…
それを仕掛けるのはいつもいつも男の方々です。
国籍を問わず、切れ味鋭い仕事をなさる宝石商の男性たちは
どこか共通の性分があると感じますし、私はそれは嫌いではないのですが
お仕事のご様子を拝見いたします度に、自分自身の日々の仕事との
大きな距離を感ぜずにはいられません。
私の仕事はエンドユーザーと呼ばれる一般のお客様に
どれだけ有利に、美しい宝石をお届けできるか…そのことが
最も重要なことですので…
写真のスピネルは、スピネルの価格をつり上げてしまった
ムーブメントとは全く別のルートで出てきてくれたお石です。
今の状況を思いましたら価格も非常に良い塩梅だと感じます。
このお石を心から愛して下さるお客様にお届けさせて頂きたい、
そのように思っております。
心からお勧めさせて頂きたい、大変秀逸な一石でございます。
【レッドスピネル 非処理】
４ctUP
約１１．５㎜×約８，８㎜
※スイスGRS社の鑑別書をお付けしてお納めさせて頂きます
ありがとうございます。御売約となりました。
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Bijou de ARSNOVA ｱﾙｽﾉｳﾞｧ
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