光源の関係で「黄色っぽく」写ってしまいましたが、実際は素晴らしく良質なゴルコンダ産ダイヤモンドが
使われております。
小さめですが、実に質の高い
『ゴルコンダ産ダイヤモンド』のペンダントをご紹介いたします。
『ゴルコンダ産ダイヤモンド』とは・・・
1725年、ブラジルでダイヤモンド鉱床が発見されるまでは、
有史以来数千年の間、インド中部ゴルコンダ付近の
ダイヤモンド鉱床は、世界で唯一の
ダイヤモンド鉱床でした。
つまり、1725年以前のダイヤモンドは
全てがインド・ゴルコンダ産のものであるということになります。
ゴルコンダ鉱床は広大な漂砂鉱床として存在をしてきましたが、
20世紀の初頭に完全に枯渇をしたと言われています。
今となっては、非常に稀少で、伝説のダイヤモンドともいうべき、
ゴルコンダ産ダイヤモンド・・・
現在、他の地域から産出をするダイヤモンドよりも
硬度があり、また独特と輝き方をすると言われています。
「柔らかい」とか「水面を覗き込むような」とか、
そのように形容される、ゴルコンダダイヤモンドの
非常に魅力的な輝き・・・
欧米においては、ゴルコンダ産ダイヤモンドは
相応のプレミアムが付き、高値で取引をされています。
ただ、私はルース(裸石)で持ち込まれる、
ゴルコンダ産ダイヤモンドには、ほとんど手を出しません。
鑑定の現場で、ダイヤモンドの産地を特定することは
現在、出来ないからです。
私どものインドへのコネクションを嗅ぎつけて、
多くのインド人宝石商、またインド周辺諸国の宝石商が
売り込みに来られます。
中には、何の鑑定書も付いていないルースのダイヤモンドを
「ゴルコンダ」と言い張る方もおられますが、
その時点では、こちらとしては何の確証も得られない訳です。
(但し、世界的な宝石鑑定機関である、
スイス・グベリン(GUBELIN)社においては、
稀なケースとして、鑑定書とは別紙において
「ゴルコンダ産」と表記をすることがあります。
但し、この場合、インド製アンティークジュエリーのセッティングされた
ダイヤが持ち込まれること。
そしてそのダイヤを、その場でジュエリーから外し、
尚且つ、5ct以上、DカラーのIFであることが条件となるようです。
これらの条件は随時変化をしているようですが・・・)
私がジュエリーにセッティングされているダイアモンドを
ゴルコンダ産であると、確定をする条件は、
ジュエリー全体の時代の考証から始まります。
そして、修復の形跡がないことを検証致します・・・
これらをもって『ゴルコンダ産』であると
確証をするのです。
今回、ご紹介をする2点のペンダントは
小さめながら、非常に良質なものです。
時代的には300年以上を経てきたものです。
使用されているダイヤモンドはすべてがゴルコンダ産であると
考えられるのです。
裏側はこのように・・・
ビルマ産ルビー、ゴルコンダダイヤモンド、エメラルドを用いて、
ムガール帝国時代独特の花模様が表現をされています。
実に美しい!!
もう1点はこちら・・・
中央のゴルコンダは、実はとびきり美しい・・・
インクルージョンもほとんど見当たりません。
下に下がっている石は、
アフガニスタン産スピネルです。
スピネルに関しては、現在ビルマ産は
多く見受けられますが、
アフガニスタン産スピネルは
今ではほとんど産出がされなくなっている
大変に稀少な石です。
ムガール帝国時代の王族達は、
このアフガニスタン産スピネルを非常に珍重してきました。
彼らにとって、重きを置く宝石は
第一にルビー、
第二にエメラルド、
第三にダイヤモンド、
そしてブルーサファイアと続きますが、
アフガニスタン産スピネルは
これらのプレシャスストーンと同様に
大切にされてきた歴史があります。
(なので、最近、時代があまり古いと思えない枠に
半貴石を用いたインド製ジュエリーを
マハラジャが使用していた、として
販売しているケースを見ることがありますが、
あり得ません。
当時の王者の持つ、強大な権力の元、
また、今とは比べ物にならないほど
たっぷりと存在したプレシャスストーンを思えば、
王族達が半貴石を用いてジュエリーを誂える意味がないのです。
私のインドのパートナーに、そのようなジュエリーが
マハラジャが使っていたといて紹介されていた雑誌を見せたら、
「え、インドを何だと思っているの!!」と、
鼻で笑っていました^^
うわ、鼻で笑っているわ・・・と思いましたもの。)
裏側はこのようにされています。
裏側には前述のような、
ムガールフラワーのモチーフが施されることが多いのですが、
この裏は、中心から広がる、
言ってみればメダリオンのようなタイプです。
中央はゴルコンダ産ダイヤモンド。
周りはビルマ産ルビーが使用されています。
大きさはこのくらいです。
お使いになり易い大きさであると思います。
現在、店頭にございますので、
ぜひご覧になりにきてくださいね♪
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