『お客様のコレクションから・・・』 | ARSNOVA 銀座 オーダーメイド リフォーム ジュエリー 選び抜いた美しい宝石

ARSNOVA 銀座 オーダーメイド リフォーム ジュエリー 選び抜いた美しい宝石

Bijou de ARSNOVA Ginza,Tokyo Est.1984
「生涯、愛せる宝石・ジュエリーを…」 永く愛せる、品格ある宝石・ジュエリーをご案内させて頂いております


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 お客様にお許しを頂きましたので・・・


すでにお客様のコレクションになっているペンダントを


ご紹介をさせていただきます。。。




2年ほど前に納めさせていただいたペンダントです。


(写真も2年前のものなのです。


当時、裏側まで撮ることをしていなかったことが悔やまれます!


かなり残念。。。裏側もとても美しいのです!!)





なんとも爽やかなお色の大粒のエメラルド・・・


周りのダイヤモンドはゴルコンダ産です。


エメラルドの真下にチョコッと付いている


赤いものはビルマ産ルビー・・・


下に下がっているのはアフガニスタン産スピネルです。





おおよそ300年前にインドで製作をされた逸品です。





『エトロ』などによって有名になった


『ペーズリー模様』の源流はインドにあります。


上の写真のペンダントはペーズリーの源のモチーフ・・・


私はこのインド固有であった頃の


ペーズリーが大好きです。


(ペーズリーの変遷などもそのうちに書くことにしましょう・・・)





ちなみに当時のインドのマハラジャ達にとって


1番大切にされた宝石は


『ビルマ産ルビー』(稀にカシミール産ルビーもありました・・・)


次は


『エメラルド』


その次が


『ダイヤモンド』(必然的にゴルコンダ産のものです。)


そしてその次が


『ブルーサファイア』


(主にビルマ産のものが多いですが、カシミールのものも・・・


カシミールサファイアにおけるOld mineの存在は欧米で認識をされているよりも


一層古いものである・・・ということが私の実感しているところです。)





 そして、その同列としてアフガニスタン産スピネルなどの稀少石・・・


ペルシャ湾で採れる天然真珠・・・と


お好きな宝石が続きます。





 ですから、ホワイトサファイア、イエローサファイア・・・その他の


半貴石などはマハラジャにとっては


稀少性の意味合いからもお付けになる必要がないもの・・・


半貴石を用いたインドのジュエリーをマハラジャがお付けになられていた・・・と言って


お売りになっているインド人を最近国内でも見かけますけれど・・・


嘘!である可能性が限りなく高いと思います。。。





 インドのアンティークジュエリーの時代の考証は


非常に難しいことだと思います。


これは私にとってはとても幸運なことだったと


今になって思うのですが、


インドのアンティークジュエリーの販売と研究を


両輪として進んでくるしかなかったのです。


幸い、最高のジュエリーを見る機会には恵まれました・・・


また、資料等も今ではインターネットを使って


世界中から取寄せることができる・・・!


本当に幸せな時代だと思います。




とかく日本人は欧米で評価されたものを


有難がってしまう・・・という傾向があるかと思います。。。


ですが私の職業としては本来、欧米のオークションハウスで


値が出来上がってしまっているものを商うよりも、


勇気と知識とを持って、


オークションハウス等で評価を受ける前のものを


捉えていきたいと考えています。




本当の本当に価値のあるものは、


水面下で取引をされ、オークションハウスなどの


表の場面には出ないものである・・・ということを


ここ数年見続けてきました。




 次回は『マハラジャと真珠』にスポットを当てて


この辺りのことをさらに深く掘り下げていこうと思います。






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