<strong>カエルさんと???の芽 第七話</strong> | BLOGなごみん

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7話タイトル修正

このお話は水たまりに住む一匹の寝ぼすけガエルと???の芽との
ちょっと心和むお話です。



第七話 開花 

静かに静まり返った夜。
芽さんはとうとう開花の時期を迎えたようです。
ゆっくりと静かに花びらを開かせています。
開花間近1枚2枚と花びらを開かせ、開花したのは
もう夜があけようとする朝がたの事でした。


カエルさんは何も知らずにいつものように目を覚ましました。
「芽さん。おはよ~う……わわわっ!!! 」
ドスン!
カエルさんは芽さんの開花にびっくりしてベッドから落っこちてしまいました。
「芽さん!!花が咲いてる!花がさいてるよ!!」
芽さんはコクッとうなずきました。
開花芽さんの咲かせた花は真っ白でとてもとても綺麗に輝いていました。
「すごいやすごいや!とうとう芽さんに花が咲いたんだね♪やっぱりおいらの言った通りとても綺麗で素敵な花だよ!」
カエルさんは嬉しくて芽さんの開花を心から喜びました。

しかし、グスン…。
カエルさんはなにやら泣き出したようです。
「あれれ。なんだかおいら涙が出てきちゃった。」
芽さんはカエルさんが泣き出したので、あわててしまいました。
うれし泣き「芽さん。心配しないで。おいら悲しくて泣いてるんじゃないんだよ。芽さんの開花が嬉しくて自然と涙が込み上げてきたんだよ。」
カエルさんは涙をぬぐいながら芽さんに「おめでとう」
心から祝福しました。
 
芽さんもありがとうと、頭をペコリと下げました。
「そうだ!お祝いしなくちゃね。」
カエルさんはそう言うと、
近くに住んでいる生き物たちに今夜パーティーを開くことをつたえにいきました。
亀おじさんやサンショウウオじいさん。そしてアマガエルやかたつむりさんのところなどに「今夜、芽さんの開花パーティーを開くのでぜひ来て下さい。」
と書いた招待状をポストに配ってまわりました。
家に帰るとさっそくパーティーの準備をしました。
………

そして、夜を迎え、招待した生き物たちが
芽さんとカエルさんのところへ次々とやってきました。
訪問「ふぉっふぉっふぉっ。きれいに咲いたもんじゃのぉ~。」
サンショウウオじいさんがいつものように愉快に笑いながらやってきました。
次に、亀おじさんがやってきて
「すばらしいじゃないか!こんなに綺麗な花を見るのはうまれてはじめてだよ。」
と大きな声で言いました。
そして以前カエルさんにひどいことを言ったアマガエルもやってきました。
「カエルさん。この前はひどいこと言ってごめんなさい。」
アマガエルは泣きながらカエルさんにあやまりました。
「ううん。いいんだよ。今日は来てくれて本当にありがとう。さあ、はいってはいって♪」
カエルさんはアマガエルを許し、あたたかく迎え入れました。
そしてその後もたくさんの生き物たちが集まり
芽さんの開花をいっせいに祝福しました。
「芽さん、開花おめでと~う!!」
芽さんはとてもとても嬉しくて、ありがとうありがとうとみんなに何度も何度も頭を下げました。

そこで、カエルさんは思いついたかのようにこう言いました。
「そうだ!今日は芽さんの開花した素敵な記念日だから、
開花の日としてこれからも毎年みんなで祝っていこうよ♪」

カエルさんの提案にサンショウウオじいさんが言いました。
祝い「うんうん。いい案じゃぞい。しかし毎年とは言っても花が散…」
「じいさん!」サンショウウオじいさんは何かを口にしそうになりしましたが亀おじさんに止められたようです。
「すまぬすまぬ。…そうじゃのぉ。毎年みんなで開花の日と称して
芽さんを祝っていこうじゃないか。
ふぉっふぉっふぉっ。」

「賛成賛成!」
よかったね「それじゃ。今日3月19日は開花の日として毎年みんなで芽さんを祝うからね♪よかったね。芽さん♪」カエルさんは満面の笑顔で芽さんに言いました。
芽さんもやさしく花を揺らして喜びました。

今日は開花の日。
芽さんの開花を祝うパーティーは
夜遅くまで賑やかに続いていました。


…つづく

お話の続きは、来週の月曜日、3月20日公開予定です。どうぞお楽しみに。(笑)



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