<strong>カエルさんと???の芽 第二話</strong> | BLOGなごみん

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笑顔かえる

このお話は水たまりに住む一匹の寝ぼすけガエルと???の芽との
ちょっと心和むお話です。



第二話 ともだち

「ぐがごがぁ~っ」
カエルさんは今日も大きないびきをかきながら、お昼寝をしています。
いびきかえるすると、どこから聴こえてくるのでしょう。
「ふぁささささ…ふぁさささ」。
耳をすませば何やら小さな物音が聴こえてきます。この音はいったいなんでしょう…。
それは先日カエルさんの頭に生えた???の芽が、
カエルさんの大きな大きないびきに揺られる音でした。
かわいそうに芽さんは葉っぱを閉じて必死にいびきを我慢しています。
お昼の3時になったころ、カエルさんのお腹がグゥ~ッと鳴りました。
腹時計に気づいたカエルさんは目をパチクリと開けてのそっと起き上がりました。
すると突然「おやつだおやつ♪」と言いながら、森の奥へと入っていきました。
森の中にはいろんな食べ物があります。
木の実や、きのこ、果物などがたくさん実っています。
たくさんの実りの中でも、カエルさんの大好物はりんごです。
カエルさんはそそくさとりんごの木の前に立つと、
「す~っは~っ」と大きな深呼吸をしました。
次の瞬間「ふんが~っっ!」という気合いの入った声とともに
りんごの木におもいっきり張り手をぶつけました。
はりてかましバッチ~ンッッ……!!!
ものすごい音が森全体に響き渡りました。
すると、ドサドサドサッ!
りんごの木から山のようにりんごが落ちてきました。カエルさんは日頃はぐーたらしていますが、食べ物の事になるともの凄い力を発揮するようです。
カエルさんは早速落ちてきたりんごをムッシャムシャと食べはじめました。
りんごムシャムシャムシャムシャムシャムシャ………。カエルさんがひたすらりんごに舌鼓をうっていると、
あれれ?いつの間にかあの山のようにあったりんごが、あっという間に残り1個になっていました。
カエルさんは「ふぅ~っ」と一息ついた後、
満足気に「食べた食べた」とつぶやきました。
そこで、カエルさんは残り1個になったりんごをどうしようかと、じ~っと考え出しました。
お腹一杯でもう食べれないし、そのまま置いて帰るのももったいないし…。
カエルさんがそうこう考えていると
頭の上の芽がちょんちょんと、カエルさんの頭をつつきました。
ビクッ!!!!
カエルさんはびっくりして飛び上がり、ドスンっと地面にしりもちをつきました。
カエルさんは頭に芽が生えていた事をすっかり忘れていた様です。
「あっ。そうか~。昨日頭に芽が生えたんだっけか~…。びっくりしたな~。」
カエルさんはそう言うと、頭の芽に話しかけました。
「芽さん。ちょんちょんと頭をつついてきたけどもしかしてりんごが食べたいの?」そう訪ねると、芽さんはコクッとうなずきました。
カエルさんは頭の中でこう考えました。
「りんごはおいしいけど、芽さんはどうやって食べるのかなぁ?…。
口だってないし、りんごは食べれないんじゃないかなぁ?……。」
腕組をし、一時の間考えていましたが、やっぱり考え事はめんどくさいらしく、
「まあ、いいや」とつぶやき、芽さんにりんごをホイと渡しました。
芽さんは嬉しそうに、大事そうに、りんごをギュッと握りしめました。
そしてお礼を言っているかのように芽さんはコクッコクッと頭を下げました。
すると、カエルさんはなんだか嬉しくなりました。
いままでずっとひとりぼっちだったので、
芽さんとのふれあいがとても新鮮であたたかく感じたのです。

カエルさんは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしてこい言いました。
告白「おいらはずっとずっとひとりぼっちで、
ずっとず~っとともだちが欲しいなって
思ってたんだ。どうかおいらの
ともだちになってくれないかい?」

カエルさんは勇気を出してこう言うと、
芽さんはコクッコクッコクッと嬉しそうに何度も何度もうなずきました。
カエルさんは、はじめてのともだちがとても嬉しくて空高くピョ~ンッと飛び跳ねました。
喜び……こうしてカエルさんと芽さんはずっと仲の良いともだちになったのでした。

…つづく

お話の続きは、来週の月曜日、2月13日公開予定です。どうぞお楽しみに。(笑)



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