
このお話は水たまりに住む一匹の寝ぼすけガエルと???の芽との
ちょっと心和むお話です。
第一話 芽との出会い
カエルさんはとっても寝るのが大好きでいつもいつも眠ってばっかりです。
今日もカエルさんはいつものようにうたたねをしていると、
おや?どこからともなく何かが、ふわりふわりと飛んでくるではありませんか。
あれはなんでしょう…………。
よく見るとそれは何かの種のようです。風にふかれてやってきたのでしょうか。
その種は、風に揺られながらふわりふわりとカエルさんの頭の上に落ちました。
そして、少ししてかえるさんが目を覚ましました。
でも、頭の上に落ちてきた種にはまったく気が付いていないようです。

大きなあくびをし、また深い眠りにつきました。
そして翌朝、目を覚ましたカエルさんは
水たまりにうつる自分の顔を見て
びっくりしました。
なんと頭の上に何かの種がちょこんと
乗っているではありませんか。
カエルさんはその種を必死に取ろうとしましたが、
その種はなかなかとれません。
寝ぼすけでめんどくさがり屋のカエルさんは「まあいいや」とつぶやくと
種が頭に乗ったまま、そのまま横になると、またまた眠ってしまいました。
眠ってからすぐに雲行きが怪しくなり、雨がポツポツと降り出してきました。
カエルさんは雨なんか全然平気なので、まったく起きる気配がありません。
ザァーッ!!雨は半日降り続きました。
お昼頃雨はやみました。雨がやんだころ、目を覚ましたカエルさんはまたまたびっくり!!
水たまりに映る自分の頭の上に乗っていた種から
「にょきにょきにょき」と芽が出ているではありませんか!

芽はしっかり頭にくっついていて抜けません。
カエルさんは腕を組み一時の間考えた後、
「まあいいや」と一言つぶやきました。
これが、とっても脳天気なカエルさんと
???の芽との出会いでありました。
…つづく
お話の続きは、来週の月曜日、2月6日公開予定です。どうぞお楽しみに。(笑)

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