LIVE PHISHを聴いて思った事 | Looney Tunes and Merry Melodies

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アンダーグラウンド低音職人の音楽バカ日記です

PHISH(フィッシュ)のオフィシャルブートレッグライヴ盤シリーズの
LIVE PHISHの今年の2公演分のものをいただいた。

1公演を丸々3枚組で収録しているので聞き応えがある。

そのうちの1公演、6月17日の公演の模様が
YuoTubeにあったので早速貼り付けておきます。

♪PHISH/Guyute(LIVE2010)


この曲は大好きな曲だ。
Story Of The Ghostアルバムに収録された曲。

LIVE PHISHシリーズは
以前普通にCDショップで購入することが出来たけど
今はオフィシャルサイトを通じてダウンロードできるみたいです。

しかしホント便利な時代になったって
いまさらながら思うよ。
こういう風にしてくれればその気になれば
全公演の音源を可能な限り手に入れて楽しむことが出来るわけだしね。

Pearl Jamとかもこのような形態を取っているね。

両バンドとも毎回セットリストが違うし
こういう事をしてくれるのはファンにとって本当にありがたい事だと思う。
全公演行くことなんかまず難しいし。
特に日本になかなか来てくれないアーティストなら
なおさら嬉しい事だ。

昔はブートレッグというのものは
バンド側にとって迷惑なものだった。
なぜなら自分たちの知らないうちに録音録画されたものが
法外な値段をつけて勝手に売り出されているわけだし
そのクオリティーも酷いものだったりした。

けど、今は(バンドにもよるけど)このように
ブートレッグ業界を逆手にとって
自分たちでリリースしているバンドが出てきているわけだからね。

しかもライヴでのミスなども手直ししないで
そのままリリースしているわけだ。

振り返ってみると
昔のライヴ盤ってのはスタジオライヴを録音して
あとから観客の声を足したモノが多く、
70年代くらいになると実際のライヴを
多少手直ししてリリースするというような状態になってきた。

しかしながらそのライヴアルバムは
一つの公演のものをそのままフル収録したものではなく
ツアーを通していい演奏の公演を選りすぐって収録したりというのもあった。
例えばCheap Trickが世界的な人気を獲得するきっかけになった
Live At Budokanは実際のところ大阪の公演が収録されたりしていた。
(今はフルのものが発売されているけど)

そういうさまざまな事を経て
こういうフルライヴをばっちり収録して
しかもバンドのオフィシャルアイテムとしてリリースする
という時代になった事は今更ながらスゴイと思う。

さっきも少し書いたけど
コレはバンドにもよると思うけど
ブートレッグを嫌うアーティストというのは
ちゃんとしたクオリティーではないものを法外な値段で買っているファンに対して
フェアではないという思考だったりするけど
中には自分たちの売り上げ(稼ぎ)にならないモノを
勝手にリリースされるのが気に食わない
というビジネスマン思考の人もいるのは事実。
そういうアーティストこそ
こういうライヴ作品を蔵出しでもいいから
正式にリリースするべきだと思うんだけどな。

とにかく映像にしたってYOU TUBEで観れたりもするし
ホント、音楽ファンにとっては素晴らしい時代になったと思う。

オフィシャル・ブートレッグ
ミスも修正しない生々しいまさに「ライヴ」な状態を収録して
しかも手ごろな価格でファンに提供できる素晴らしい企画だと思う。