Mad Season/Above | Looney Tunes and Merry Melodies

Looney Tunes and Merry Melodies

アンダーグラウンド低音職人の音楽バカ日記です

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1. Wake Up
2. X-Ray Mind
3. River Of Deceit
4. I'm Above
5. Artificial Red
6. Lifeless Dead
7. I Don't Know Anything
8. Long Gone Day
9. November Hotel
10. All Alone
(1995年作品)

先日のジョン・レノンのトリビュートアルバムを聞いていて
久々に聞きたくなったアルバム。

Alice In Chainsのオリジナルメンバーであったシンガーのレイン・ステイリー
Pearl Jamのギタリスト、マイク・マクレディー
Screaming Treesのメンバーのバレット・マーティン(Dr)と
ジョン・ベイカー・ソーンダース(Bass)の4人で結成されたバンド。

バンド結成のきっかけはマイク・マクレディーで
カート・コバーンの自殺を機に、
エディ・ヴェダーがマイクにアルコール中毒を治すように諭し、
マイクはリハビリを受けるようになった。
そのリハビリ先でジョンと意気投合し、
以前から一緒に何かやろうと話していたレインに声をかけ、
バレットを誘い、94年末にプロジェクトはスタート。

バンド名のマッド・シーズンとは、
ロンドン南部のサリーに生える幻覚誘発性を持ったキノコが生える時期の通称との事。

このアルバムはAlice In Chainsっぽくないし
Pearl Jamっぽくもない。

当然ながらそういう感じでなければ
新しくプロジェクトを立ち上げる必要性も無いわけだけど。

しかしながらレイン・ステイリーのカラーと
マイク・マクレディーのカラーはしっかり出ている。
アルバムのトップを飾るこの曲の静と動の表し方とか素晴らしい。

♪Wake Up


アルバム全体にダークな雰囲気を落としつつ
ブルーズっぽさもあり、60年代、70年代の王道ロックの感じがします。

コレこそがマイクとレインのカラーがシッカリと
Mad Seasonというバンドとしての新たなカラーを導き出した
って事の表れなんだと思う。

つまりレイン・ステイリーはAlice In Chainsの作品と同様に感じる所もあるけど
マイク・マクレディーは当時のPearl Jamでは潜めていて
後の作品で出してくる事になるブルーズ的な要素をココですでに聞かせてくれている。

この2つの要素がMad Seasonというバンドの核となっているという事です。

Screaming Treesはこのシアトルムーブメントの中で
かなりの大物バンドではあったようだけど
俺は実はまだアルバムを聞いたことがない。
なので先日オーダーしておいた。
届くのが楽しみだ。

Mad Seasonはこのアルバム1枚のみしかリリースしていなくて
本来ならセカンドアルバムもリリースされるようだったけど
レイン・ステイリーが惜しくも他界してしまったために実現しなかった。
どうやら2枚組みでリリースされる予定だったらしい。

カート・コバーンの自殺
それを受けて意味深なVitalogyというアルバムを発表したPearl Jam
レイン・ステイリーの深刻なドラッグ中毒のために
ウッドストックの参加をキャンセルしたAlice In Chains

これだけの事柄を挙げても混沌としていた当時のシアトルシーン。
このMad Seasonのアルバムもそんな時期をよく表している作品だと思います。

最後にライヴの模様を

♪River Of Deceit(LIVE)


しかしレイン・ステイリーの死は本当に悔やまれる。
俺は多分一生言っているんだろうな。。。