Goats Head Soup | Looney Tunes and Merry Melodies

Looney Tunes and Merry Melodies

アンダーグラウンド低音職人の音楽バカ日記です

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実際にジャマイカにはそういうスープがあるんだって?

メインストリートのならず者に続くStonesのアルバム。
ジャマイカにて録音。

このアルバムの前後で初の来日公演が予定されていたんですよね?

来日中止の悲しみをこのアルバムで…、
なんていう広告が出ていたってのを
何かの本で読んだ。

アルバムのジャケットは山羊に見立てられたミック

裏ジャケットにはキースの写真が使われているんだけど

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なんだかキースだけ妙にどす黒い感じがして
まるでスープの中に火種(?)を投入してようなイメージかな
なんて思っていたよ。
コレはアルバムのジャケット用のフォトセッションにキースが欠席した為、
別なシチュエーションで撮影された為にこうなったようですね。

アルバムのインサートとして封入された
カードには「山羊の頭のスープ」のイラスト。

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これは動物愛護団体から難癖付けられたらしいね。

問題も多々あったアルバムで
アルバムの最後を飾るStar Starは
元々Star Fuckerというタイトルで
グルーピーについて歌われた曲。
こんなタイトルでリリースするのには
問題があったのでタイトルをStar Star
歌詞の部分はStar Buckerと変えて歌わざるを得なくなったという
ファンには有名ないわくつき。
(時々Star Fuckerって聞こえるけどね)
そこの部分にはノイズをかぶせたバージョンもあるようですね。

しかし今ならNine Inch Nailsが
Star Fuckers Inc.なんてタイトルの曲出しているし
時代性なんだろうね。

歌詞もいくつか問題あったりしてね
スティーヴ・マックイーンにXXXXXする
とか
オマエのXXXXはキレイにしているんだろうな?
とかそんなの。
スティーヴ・マックイーンには許可を得たらしいけどね。

そんな面でもいつだってスキャンダラスなStones
大好きだ。

肝心な曲のことも書かなくてはね
Star Starはチャック・ベリースタイルのロックンロール

アルバムのオープニングは
悪魔(Mr.D)と踊ったというタイトルの
Dancing With Mr.D
文字通りおどろおどろしい感じがカッコイイ。
コレは1973年のツアーでも演奏されていました。

続く100 Years Agoは
恐らくその前のツアーで前座を務めた
スティーヴィー・ワンダーにかなり感化されたであろうと思われる曲。
クラヴィネットの感じとかがまさにそんな感じ。
俺の大好きな曲。

キースのヴォーカル曲のComing Down Again

「またおちぶれちまった」って意味のタイトルのこの曲
夜な夜な1人で聞いているとやけに沁みる。

いろいろ上手く行かなくて嫌になった時には
この曲を聞きながら呑むのです。

Heartbreakerは歌詞の内容もシリアス
Stonesらしい、って表現が似合うロックナンバー
Bridges To Babylonのツアーのいくつかの公演で演奏されていたな。
あ、Voodoo Loungeの時だったかな。

ともかくライヴではよく取り上げられる曲です。


Angieはもう説明不要でしょう。
日本でもドラマの主題歌に使われたしね。

何かの本でこの曲についてとあるライターが
こんな一文を書いていた。

「当時日本のフォークばかりに夢中になっていて
Stonesに全く興味のなかったやつが
(リリースされてから)こぞって教室で
この曲の弾いていたの見て殺してやろうかと思った」

わからなくもない。
Stonesファンは過激でナンボです。(笑)

盤面をひっくり返して
B面の一曲目はSilver Train
Stonesがジョニー・ウィンターのために作った曲で
自分たちの作品でも取り上げたのですね。
ジョニー・ウィンターのバージョンもカッコイイ!

まさに南部に向かう鉄道
ってくらいの勢いのあるロックナンバーですね。

続くHide Your Love
ピアノのサウンドが印象的で
ミックの歌い方も良い具合に投げやりな感じで良い。

WinterはStonesのバラードの中でも
かなり通好みな曲だって思うよ。
俺はAngieよりもコッチが好きかも。
冬場になるといつでも聞きたくなる美しい曲です。

Can You Hear The Musicでは
日本の楽器も使われているようで
コレは来日直前のメンバーを
当時ミュージックライフのライターが直撃した際に
お土産として持っていた日本の楽器をみて
インスパイアされたとかいうウワサもある。
ミックはそのお土産をみて
今度のアルバムのレコーディングで使おうかな
って言っていたようです。
真相はナゾですけどね。
オリエンタルかつ不思議な雰囲気の曲。

で、アルバム最後はStar Star。

と駆け足で書きましたが、
有名なAngie以外にも良い曲が揃ったアルバムです。

Beggars BanquetからExile On Main Streetまでの
アルバムに比べるとスポットの当てられることが少ないアルバム
かも知れないけど、久々に全部通して聞くとやっぱり良い。

Stonesのようなキャリアの長いバンドだと
ヒット曲のツマミ食いで終わってしまいがちだけど
やはりアルバムで聞くのが最高ですね!

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