「音楽と私」団員寄稿 20230220 | 千葉シニアアンサンブル・それいゆ(CSE) 音楽の世界

千葉シニアアンサンブル・それいゆ(CSE) 音楽の世界

毎週月曜午後花見川区畑コミュニティセンターで練習。弦楽器、管楽器募集中

「音楽と私」

2023/02/13 Vn1 T子

私が初めて音楽に心を動かされたのは、小学5年生の時に聴いた“G線上のアリア”と“ベートーヴェンの月光の曲”でした。高校の頃先輩の男性と近くの小学校を借りてレコードコンサートをやって解説等をした覚えがあります。

私は当時、昼間は慶應の幼稚舎に勤め、夜は定時制の高校に通っていましたが、幼稚舎ではクラブ活動にバイオリンがあり、音楽室から聞こえてくるバイオリンの音色に、いつか私もやりたいとひそかに思っておりました。

仕事を終えて学校に行く途中、近くの角に楽器屋があり、ウィンドウにはバイオリンがひとつ飾ってありました。私は毎日それを見てはワクワクし、お小遣いを貯めてそのうち絶対自分のものにしようと乙女心に思いを強くしました。

何か月かの後、バイオリンは私のものになりましたが、まだ昭和の20年代の頃です。教えてくれるところはなく宝の持ち腐れでした。高校卒業後、ゆくゆくはなりたいと思って東京・新宿にあるオペラ専門の声楽専門学校の本科一年に入学し歌の勉強をしました。当時、日比谷の野外音楽堂での第九の演奏会で歌ったこともありました。それでも当時はまだまだ不景気で、私の先輩にはピアノが欲しくて養女になった方もいました。

結婚して子育ても終り本格的(?)にバイオリンに取り組んだのは、アンサンブル・クララに入ってからです。千葉のコミュニティセンターで弦楽器養成講座というのがあり、その第一期生になりました。

今回、それいゆの演奏会を聴かせていただき、クララにはない活気とまた別の情熱を感じ、入団させていただきました。指揮者も若くてスタミナ100%の素晴らしい先生ですし、大変楽しいレッスンでワクワクしています。

またそれいゆは、皆さん全員でいろいろな役割を分担し、しかも資料作りなどの事務的な仕事等、あまりにやることが早いのでびっくりしています。

今はもう87歳になりますけれど頑張ります。(了)