Kはよく僕のことを「悪友」と表現します。良い意味でも悪い意味でも、友達。雑な言い方をしてしまえば「腐れ縁」といったところでしょうか?
Kは未だに、僕には他に好きな人がいるんだと信じて疑いません。以前Kに「好きな人はいるの?」と聞かれ、苦し紛れにとっさに答えた「N」との関係。その後も噂が噂を生み、僕がNに対して気があるんだという話は職場の同僚ほぼ全てか知るところとなりました。その後もさまざまな憶測や噂が飛び交い、こうなると、もう自分一人の手には負えません。
Kと初めて飲みに行った時、彼女には付き合っている彼氏がいました。そんな話を聞いたこともあり、あまりにも遠い、手の届かない存在に思えたKを諦めようと思った時期も・・・。その場でもNのことが話題に上り、僕はその時点では噂を否定はしなかったのです。そう、実際にKを諦めてNを好きになってみようと考えた時期もありました。
しかし、所詮そんなのは無理な話。初めてその笑顔を見た時にドン底まで惚れてしまった相手Kを、そんなに簡単に諦められるはずもなかったのです。しかしKへの想いが募る一方で、Nとの噂はどんどん一人歩き・・・。K自身も、僕のそんな職場内の噂をやはり信じています。
ただ最近、Kと飲みに行く機会が増えたこともあり、噂を自ら否定する機会も増えました。Kに「Nのことが好きなんでしょ?」と聞かれても、「誰もそんな事は言っていないよ」と否定します。もちろん、あまり勘繰られても逆にマズイ状況になりかねないので、Nは好きでも嫌いでもない、現時点で好きな人は・・・いるかもしれないしいないかも?と、煙に巻くことにしています。姑息な手だと思いますが、今は僕にはこれ以上どうしようもありません。
Kは僕を一人の男性として認識してはいない、なぜなら、他に好きな人がいると思っている・・・だから、悪友。Kの中で作り上げられてしまった「悪友」という僕の存在感を払拭するのはとても大変かもしれません。しかし、もちろん全ての恋が両想いから始まるわけではありません。時には悪友同士から、友情が愛情に変化するという例も少なくないと思います。だから、僕も希望は捨てません。
悪友から脱却して、大切な人へ・・・。Kの心を変えて見せる!そんな強い意志を持って、告白に臨みます。
ありがとうございました。