京都2018冬の旅2~清浄華院 | 菊蔵の「旅は京都、さらなり」(旅と歴史ブログ)

京都2018冬の旅2~清浄華院

六斎念仏総本寺光福寺から常林寺へと移動。

 

 
・・・・・当日は日曜日。午前中は拝観できませんでした。今回は最終日の午前中はフリーにしており、ならば最終日にと予定変更です。
 
歩いてすぐの特別公開の相国寺塔頭寺院へ行く前に、境内散策のみで拝観していなかった寺院に寄ってみました。

 

 

 

 

 清浄華院

 

浄土宗京都四ヵ本山の一つ。山号寺号はなく、浄華院と略称する。本尊は法然上人御影像。貞観二年(860)清和天皇が天台・真言・仏心・戒律の四宗兼学道場として禁裏内に創建した。開山は円仁。十二世紀後半、浄土宗に改め、法然を中興の祖とした。天正十三年(1585)現在地に移転した。皇室と密接な関係を有する。

 

 

 

 

 

 京都市の駒札やいただいた案内にはもっと長くご由緒が書かれていますが、京都検定のテキスト『改訂版京都・観光文化検定試験公式テキストブック』(京都商工会議所淡交社2005年)が手短に要約してありましたから、そちらから由緒を抜粋しました。


 

勅使門

 

 

境内 

 

 

大殿(御影堂)

 

当日は涅槃図が公開中とあり、御影堂内を参拝させていただきました。法然上人像が御本尊になりますが、私の目は秋葉大権現像に捕らわれ。可能な限り近くまで寄って拝見しました。

 

涅槃図は、当日ブログでもアップしたように三毛猫が描かれていました。まず下の動物から猫を探す習性なのですぐに見つけました。まさかその後に二つの猫入り涅槃図を拝見することになるとは思ってもみなかったです。 

 

 

大殿前の山王権現と天明の大火の供養塔。

 

 

大方丈 

 

仏殿を兼ねており、阿弥陀三尊像が安置されています。寺務所の方が本日は修行中なので拝観はできませんとおっしゃっていましたが、通常非公開のはず。それとも小方丈のことだったのかな。そちらも非公開のはずですが・・・

 

 

 

 大方丈前の天璋院篤姫の曾祖母・智満方の宝篋印塔。

 

 

 

塔頭松林院が智満方の実家・堤家菩提寺だった関係から塔が建てられいます。現在は阿弥陀堂になっています。

 

 

小方丈

 

小杢雅章作の浄土の庭、茶室清華亭があります。観賞したかったなぁ。修行中じゃなければほんとに内部を拝観できたのでしょうか。

 

 

鐘楼 

慶長十五年の銘をもつ梵鐘が懸かっています。

 

 

華水手水舎 

 

飲めるそうですが、手を清めるだけにしました。梨木神社の染井と同じ水脈かな。

 

 

 

不動堂 

 

堂内には泣不動縁起ゆかりの不動明王坐像が安置されています。泣不動縁起は絵巻(安倍晴明ゆかり)で秘宝なので、こちらで参拝するわけですね。撮影可のようでネットで拝見することもしばしばありますが、お寺の方の許可がないのでここはご遠慮しました。

 

 

地蔵堂 

 

子安地蔵尊が安置されています。内部には入れませんでした。

 

思っていた以上に見所があり、この時期ならではの涅槃図も鑑賞できて拝観して良かったです。ただ、ほんとに修行中じゃ無かったら大方丈か小方丈を見学できたのかな。それが唯一の気がかりです。