唐突ですが、皆さん、「酷道」という言葉をご存知ですか?

もともとの意味は当然「国道」なんですが、国道って、通行量も多くてキレイに整備されているイメージがありますよね。

ところが、一部に人や車が滅多に通らず、「これホントに国道???」って道が存在するのです。

それを「酷道」と呼び、一部に酷道のドライブを専門にやってレポートを書くなどのマニアの方が結構存在します。

僕もマニアとまではいきませんが、かなり好きな方で、道が険しくなればなるほど、他の車通りが少なくなるほど大興奮です



出張で今回宮崎へ行ってきたのですが、その帰りにあえて酷道を通って帰ってきましたんで、だれも興味ないかもしれませんがレポートを(笑)

普段のブログ内容とはまったく異なるので、ご興味ない方はすみませんm(_ _)m



Wikiで「酷道」を見ると、次のように定義づけられてます。

酷道は、下記のような特徴を持つ国道のことを指す。

狭隘道路大型自動車の通行(一方通行の場合)または大型自動車同士のすれ違い(対面通行の場合)が困難もしくは不可能な区間がある。更に狭い場合は軽自動車でさえ同様の状態になる。
・ガードレールのない断崖など、通行が非常に危険な区間がある。
オフロードけもの道の区間がある。
・全線が開通していない、あるいは歴史的経緯により遊歩道または階段として整備されているなど車(自動車、原動機付自転車軽車両)が一切通行できない区間がある。徒歩ですら通行が困難もしくは不能な場合もある。
・時間雨量が20ミリ程度以上に達すると全面通行止めとなってしまう区間がある。
土砂崩れや道路決壊などがあるにもかかわらず復旧されていない。
積雪地域の道路では、除雪作業が行われず冬期閉鎖される区間がある。


今回通った国道265号線、しっかり条件満たしてます(・∀・)
ネットで「九州 酷道」で検索をかけると真っ先にヒットするのがこの265号線、「九州最凶酷道」との呼び名もあります。

今回は酷道そのものが目的ではなく、あくまで仕事からの帰りですから道は始点から終点までたどっているわけではありません、椎葉村近辺の、265号線の中でも一番濃いところだけを通りました。



地図上では、出発から自宅までこんな感じ

酷道周辺を拡大するとこんな感じ

もっとわかりやすく



なんとも国道マニア心をくすぐるくねくね道です(^^)


携帯のグーグルナビにしたがって(この時点では目的地は椎葉村に設定)、宮崎県西都市から国道219号で西北へ進みます。




ここは265号線に入る手前の国道219号線。まだ車線幅も、中央線はないにしても2車線分の幅はありますので、緊張感はありません。

それでも周囲の景色が充分これからの道の険しさを予想させて、テンション上がりまくり

この一ツ瀬川沿いの219号線も、ダムあり山ありと景色もよく、50キロ超の快適なドライブコースです。

でも車幅はぎりぎり2車線分なので、対向車と飛ばし過ぎには充分ご注意を!



さて、ここからやっと本来の目的の265号線に入ります。



早速道幅狭小!さっそく酷道の本領発揮です。

対向車が来たら絶対に離合不可・・・


あ、この「離合」って、なぜか福岡だけの言葉らしいですね。
意味合いとしては「車が狭い道を行き違う」的な感じで福岡では皆子供の頃から当たり前のように使ってますが、他県では通じないらしい・・・


車幅は完全に一車線分、山側にはところどころ落石あり、谷川は断崖絶壁なのにガードレールの無い箇所あり、となるほど、九州のベストオブ酷道(笑)



これが国道・・・

常に対向車の登場やコーナーの奥の曲がり具合に気を使いながらの緊張感漂うドライブが続きます。



幸いなことに、大きな落石やがけ崩れは起きていませんでしたが、脇道の県道は全面通行止めになっている道路も。


ピンボケしてますが、ちゃんと国道をしめす、例のおにぎり看板もあります



椎葉村でも写真を、と思ったのですが、到着したのが夜の8時過ぎですでに真っ暗!
残念ながらここからは写真はありませんん。

五ヶ瀬あたりからは道幅も広がりかなり整備されてきて、緊張感もだいぶほぐれます。


山都町からさらに265号線を北上して、265の終点となる南阿蘇の高森まで抜けるルートもあったのですが、さすがにクネクネ道はもうお腹いっぱいになったので(笑)、山都町からは218号線へ左折し、445号線を抜けて九州自動車道で福岡へ帰りました。


今回は残念ながら夜になってしまったんで写真や景色をあまり楽しむ時間がなかったので、次回は昼に行きたいですねー

ただ、偶然ですが季節は一番いい時期に来たのかも。九州山地の一番奥の奥ですから、冬は積雪・凍結で通行できなくなること間違いありません。
また夏場のゲリラ豪雨なんかも心配です。今回は天候に恵まれましたが、雨が降るとまじでやばそうな感じです。

この265号線、ドライブに行くとしたら春か秋、また天候は事前に確認していきましょう。

また今回のルートでは、スタートの西都市でガソリンスタンドとコンビニで補給をした跡は、国道445で熊本県に入るまでコンビニ・ガソリンスタンド・道の駅など全くありません。
とくに265号線では椎葉村以外では車を止めることすらままなりませんし、自販機すらみかけません。ルートに入る前に給油やお手洗いなど充分準備してから入ってくださいね。


いやぁ、でも楽しかった

必ずまた再訪したいと思います