● 子育ての目的
結婚して子宝に恵まれて、
産んだ我が子を抱いたとき
どんな感情を抱いたか。
無事に命あって生まれてきてくれた我が子。
私たち夫婦の元へきてくれてありがとう。
生まれてくれて、ありがとう。
長男は仮死産で、私も呼吸困難で
酸素マスクをつけられて、意識が朦朧としていた中、
我が子が蘇生で命を取り戻したという声を、聞いたとき
指一つ動かせなかったにも関わらず、
喜びと安堵で涙だけが、止まりませんでした。
産んだ以上、
子育てだけは途中放棄できません。
自分と子どもの命が続く限り・・
止むを得ず途中放棄せざるを得なかった人もいると思いますが、
産んだ我が子への責任は一生ついて回ります。
命が繋がった瞬間
あれほど愛おしかった我が子が
成長していき
いつしか
何をしても泣き止まず
夜泣きがひどくて眠らせてくれなくて
一日中、抱っこで何もできずノイローゼになりそうに。
さらに成長していけば、
どうして言うことを聞いてくれない
わがままが過ぎる
いたずらばかりで大変。
「もう、ママは今日からまーくんのママになる！！」
そう叫んだとき、
小さな小さな我が子は
わたしの手をしっかりと握り、
「ママ、大丈夫だだよ。僕も今日からまーくんになるから、僕はずっとママの子だよ」
涙で目の前が何も見えなくなって、
その場で泣き崩れたら、
小さなその手は
「ママ、大丈夫だよ。僕がいるじゃない」
と、私の背中をポンポンと叩いた。
時がたち、
夢を追い求める中で、
思い通りには全ては行かず、
壁に当たってはチャレンジし
それでも理想や夢は実現できず
道半ばで諦めざるを得なかった事や
なかなか、思い通りに行かない現実に悩み苦しみ
自暴自棄になることも
挫折も悩みも
苦しみも
いっぱいあったと思う。
私が子育てを、ちゃんとできたかというと、
全くそんなことはなく
子に教えてもらいながら
側で見守りながら
一緒に乗り終えてきたように思う。
「ママ、ほら見て、夜にお山が溶けていくね」
「ママ、お相撲しよう！僕は貴乃花、ママは化け物（曙）になってね」
振り返れば、本当に申し訳ないくらい何もしてあげられなかったのに
気がつけば、長男今年２８歳。
人に優しく、洗濯も掃除も料理もできる
大工仕事も、 PCだってネットも詳しい
結構、器用。
生き方は不器用だけどね。
だけど、
何をしても何とかしてでも、これからの人生を
自分でしっかり歩いてくれるだろうと信じている。
結局、1人の人間の命を預かって
親として何ができるかを考えた時
自立させることが目的なのだと思う。
動物だって、そうしているんだからね。
あれこれ、世話を焼きすぎず、
親の思い通りにしようともせず、
我が子が自立して巣立ってくれること、
これこそが、子育ての目的なんだと思う。
そして、
子育ての醍醐味は
子どもの成長と並んで親も成長できる
ことなのかな？
そんなことを思う。徒然・・・・
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