(文章が長いのでご注意ください)ムンバイから丸一日かけてシッキム州ガントクにやって来ました。


シッキムはインドですが、ヒンドゥー色は薄い文化圏のため、牛肉が食べられます。バッファロー(インドではバフ(Buff)と呼びます)なのかもしれませんが、もはや赤い肉に飢えすぎているのでどっちでもいいです(笑)


ホテルに着いたのが夜9時。まずフロントでレストランでディナーが食べられるか聞きます。9時半ラストオーダーで、10時半までとのこと。よかった、滑り込みセーフ!!!チェックインして部屋に荷物を置いて、レストランにダッシュ。今日は11時半のフライト。Akasa Airを使ったので機内食はありません。微妙なフライト時間だったので、ランチはとりあえず買っておいたパンを飛行機の中でかじっただけです。シッキムにたどり着くまでも、シッキムに行けばきっとニクがある!と思って、余計なものは食べずお腹を空かせてきたのです。


ものすごい勢いでメニューを確認したら、ビーフの文字も、バフの文字もありません。ポークも無し。モモ(ギョーザのような小籠包のようなチベット料理)やトゥクパ(チベット料理の麺類)はありましたが、ほとんどベタなインド料理です。やられた…ここに来る観光客は保守的インド人メインそうだから(実際朝ご飯の時は平地からとおぼしきインド人しかいなかった)、それに合わせたラインナップなのか…と死ぬほどガッカリしましたが、とにかくお腹は空いているので、アグレッシブにカダイチキン?(まぁまぁ辛いカレー)を選びました。念のためどれくらい辛いか聞いてみたら、ミディアムスパイシーに出来る、と言われたので、それでお願い!と言ったはずですが、かなり強烈な辛さのカレーが出てきました。


それで分かりましたが、そのレストランのシェフはかなりのスパイシー料理を好む模様です。次の日食べたトゥクパですら辛かったから…カダイチキンによる胃のダメージを軽減するために食後にラッシーを頼もうとしましたが、無いとの由。空腹にガッツリ刺激物を入れてしまった時は、気をつけて乳製品を取るようにしてますが、無いなら仕方ない…(そして予想通り翌日微妙な胃痛にさいなまれて酒が飲めなかったのでした)


とりあえず避暑が目的で来たので、観光しまくる気は毛頭ありませんが、遅めの朝食後、繁華街らしいMG Mergに向かってみます。歩いて行こうと思って意気揚々と出たのですが、間違って反対方向に行きかけてしまって(地図だと高低の感じが分からなくて、ガントクにいる間に何度も真反対に行く事態発生)、気づいて出鼻をくじかれたのでやっぱりタクに乗ることにしました。ガントクのタクは車のアタマにTaxiというカンムリが載っていて分かりやすいです。乗車中のクルマを何台もやり過ごして、やっと停まってくれたと思ったら、後ろに二人、助手席にも一人乗ってます。ドアが開いて、どこまで行くの?と聞かれて、MG Mergと言ったら、乗れと言われます。どうやら乗り合いタクのようです。よく分からないままとりあえず乗り込みました。一人降り、二人降り、どうやら通勤時間だったらしく、地元の人が乗っていたようです。最後の一人が降りる時に、とりあえずもうちかそうだったので私も降りました。料金は30ルピー(約50円あまり)とのこと。安い!


やはり想像より栄えてます。しかし、小ぶりな街並みでほどよい感じです。あちこちにチベット風なデザインがあって異国情緒漂います。まず高台に登ってみましたが、曇りだったので特に素敵な景色は見えませんでした。それにしても、すれ違う人々の中に我々日本人のような平面顔の人がいると、それだけで癒やされます。普段平地インドでアグレッシブインド人と喧々諤々を繰り広げているため、平面顔の人はみんな良い人に見えてしまいます。ある意味警戒心が無くなりすぎて危険かも(苦笑)



2日目はケーブルカーに乗ってみました。高いところに上がってから、最初に乗ったところまで戻ってくるタイプ。

お昼は、1日目も2日目も、ニク。まずはThe coffee shopでステーキ。メニューにはバフと書いてました。ちょっとかたいですが、バフにしてはいい具合に焼いてくれてます。

2日目は、Taste of Tibetで、ビーフフライドライス。このきゅうりドーン!の潔い盛り付けは嫌いじゃありません。ちなみに、シッキム州は州をあげて野菜のオーガニック栽培をやってます。外食でも農薬の心配を全くせずにご飯が食べられる素晴らしさよ!

居心地の良いカフェもいくつかありました。
繰り返しになりますが、ガスってたので景色はいまいち。

花屋さんが充実してたのもいいです。ハサミ持ってきてブーケでも作ればよかった。
私の好きなアジサイもあちこちに。

ところで、1日目の午後当たりに、私の帰る日から3日間空港への道路がメンテナンス工事のため閉鎖されることが発覚。一瞬焦りましたが、ダージリンを経由すれば帰れないことは無いとのこと。往路でお世話になったシッキム観光局窓口で紹介してもらったお兄ちゃんが色々気を利かせて車を手配してくれました。直行するより余計に2時間かかると言われて、一瞬絶望的な気持ちになりましたが、もうなるようになれ!ととりあえず朝5時にホテルを出発することにしました。

早朝に発つのでホテルに朝ご飯はいいですと言ってたのですが、ノープロブレム!と言って、朝ご飯パックを用意してくれました。2人分かと思うほどのボリューム。これまでインドのみならず複数国のホテルで朝ご飯パックを用意してもらってきましたが、過去最大。みっちり2パック分。シッキミーズのホスピタリティが身にしみます。

人よし、食よし、酒税が安いので酒もよし、空気もきれいでグリーンも多いシッキムはオススメです。唯一のハードルはアクセスです。ダージリン経由の帰りの車を手配してから気がつきましたが、バグドグラ空港からシッキムまでヘリが飛んでるようです。見た限りコストは陸路と変わらず。一人旅なら、時間を節約出来そうです。私も再来するならヘリを使いたいと思います。

帰りは最低8時間、最悪15時過ぎのフライトに間に合わないことも覚悟しましたが、素晴らしすぎるドライバーさんに当たり、早朝に出たから交通量が少なかったというのもありますが、途中休憩も入れてなんと5時間でバグドグラ空港まで行けました。行きの6時間は何だったんだ、と思ってしまいます。結果的に清々しい早朝の車のいない道、ダージリン辺りの茶畑をドライブ出来てむしろよかったのかもしれません。

余談ですが、今回の旅のCutestわんこ。毛並みがキレイで、むっちむち。なんで屋根の上にいるのかは不明です。