インドに住んでます。


最近引っ越しました。前の家の大家は、問題が起こって連絡した時の対応ぶりから、何となく怪しい気配をうっすら感じてはいたのですが、家を退去する最後の最後で、その正体が露わになりました。陰湿いじわるオンナでした(笑)説明が長くなって申し訳ないですが性悪ぶりを下記に経緯を追って説明させていただきます。


12月24日。次の家賃を払うタイミングなどを考えて、1月24日に退去するつもりで、契約書に書いてあった通り一ヶ月前に退去ノーティスを出しました。それから次の家探しをしたのですが、気に入った物件の鍵の受け渡し可能日が2月1日だったので、インドではあるあるの退去日延長を大家に相談しました(何でも交渉の国なので、退去ノーティス取り消しなどもインドではあるあるです)。週末に引っ越ししたかったので、次の家の鍵をもらうのは2月1日でしたが、今の家の退去は2月4日にしてもらおうとしたのです。大家からはあっさりOKが出ました。気が変わられないように即座に延長分の日割り家賃を振り込みました。この時は一瞬この人は実は良い人だったのかもしれない、とだまされかけました。


次の家への引っ越しを楽しみにしていたら、なんとそのマンションコミュニティから外国人は受け入れ不可と言われたと、エージェントから連絡がありました。そんな物件紹介するな!世界で最も平和な国民日本人を拒否するなんてとんでもないコミュニティだ!と怒りに震えましたが、どうしようもないので次の物件を探すことにしました。その使えないエージェントはクビにし、知人の紹介で新たに雇った有能エージェントの助けでにどうにか良い家が見つかりました。鍵の引き渡し日は1月21日と主張されましたが、有能エージェントが交渉してくれて、25日受け渡しで話がまとまりました。


とりあえず今の家は2月4日までいられるので、ゆっくり少しずつ引っ越ししようと考えていたら、大家から「次の借り手が2月1日に鍵が欲しいと言ってるから月内に出て行ってもらえる?」と連絡がありました。


それまで今の家を見に来た人は一人だけ(インドは退去ノーティス出した途端に人が内覧しに来ます)。家が古くメンテナンスも行き届いていないためコンディションはかなり悪く、さらに一階の物件で虫が出たりもするのに、そんな即決する物好きがいるのか?といぶかりましたが、とりあえず次の家の鍵は25日にもらえることになっていたので、あっさり月内退去OKと返信しました(追加で払った家賃は日割りで返してくれと念を押しておきました)。


私が31日に鍵を返すと、ハウスクリーニングする時間がないだろうと思って、引っ越し日を27日に設定して、その日のうちに鍵を返すことにしました。清掃時間いるでしょうから早めに鍵返します、と大家に連絡したら、「切れてる電球とかはちゃんと新しいのにして、ベーシックな掃除はしといてね」との返信が。ひとつ切れてた電球があって実はそのまま出ていこうとしてましたが、とりあえず要請に応じて電球を新しくし、退去時にはゴミなど全て出してそれなりの状態にして退去しました。ホコリはたまってましたが、ハウスクリーニングするなら別に問題なかろうとの判断です。


それから2週間。もう次の住人が住んでいるものだと思っていたら、前の家の大家から、「家をやっと見に行ったら、掃除されてなくて、クモの巣が張ってて、冷蔵庫が臭かったんだけど!」と突然いちゃもんの連絡が。


いちゃもんつけてデポジット返さない作戦か、と踏んで、「鍵返してから2週間経ってるから、その間にクモの巣張ってホコリ溜まったんでしょ。冷蔵庫が臭いって意味分からないんだけど。食べ物全部出してったのに、ニオイが出るはずない」と返すと、「掃除ちゃんとしてないから冷蔵庫からニオイがするんだ」とのたまります。ただのいちゃもんです。「そもそも次の住人が2月1日に住みはじめるから月内に出てけって言ったんじゃないの?なんでまだ誰も住んでないわけ?もし慌てて出てかなくてよかったんならメイドに隅々まで掃除してもらう時間取れたと思うけど?」と返すと、「別にこれ以上議論したいわけじゃない。デポジットは数日後に返す」とのことでした。(ちなみにまだ返ってきていません)


日本人は反撃してこないからデポジット踏んだくれるとでも思っていたのでしょうか。そもそも、次の住人が決まってないのに早めに出てけと言ったのは、私をパニックに陥れるためのただの嫌がらせだったようです。自分からそれを暴露してしまうおバカさにも呆れます。私があっさり月内退去をOKしたので、きっと肩透かしを食らったことでしょう。


こちらの反撃にそこまで引き下がってこなかったので純粋にお金のためなわけではなく、単なる嫌がらせ・いちゃもんだったようです。その大家は小さい子どもがいるらしく、自分で何かビジネスもやってるようで(一度日本の会社とビジネスしたいから電話かけてくれと言われたことがありました。笑顔で断りましたが)、忙しさのためかこれまでもヒスがにじみ出る局面がありました。日ごろの鬱憤をどこかで吐き出したかったのか、その矛先が縁の切れめで私に向かったようです。インド人なのに明るくエモーショナルに攻撃してこないで陰湿な嫌がらせをするのは結構珍しいと思いますが、そんなことで鬱憤晴らしするしかないなんて哀れな人だ、と同情すら感じたのでした。