後もう少しで搭乗かと思いきや、飛行機遅延のアナウンスがあって、ただでさえいらついているところ。


隣の席に座った男が、なんかしゃべってるなぁ…と思っていたら、なんと私に話しかけていた。「何時の飛行機に乗るの?」「私)13:45」「どこに行くの」「私)デリー」「どこから来たの」「私)ムンバイ」「インド人なの?」「私)ノー」「どこの国から来たの?」「私)なんで答えなきゃいけないわけ?」「オー、ソーリー」


どこから来たの、と言う質問には、外国人だ!何人だろう?、という好奇心を満たしたいという欲求がだだ漏れている。ここでまともに返したら、また延々としゃべってくるに違いない。だから敢えてムンバイと答えたのだ。この国では、話したくない人がいるかもしれないという想像力はないらしい。プライバシーという概念が欠落している。ただそこにいるだけで、ぶしつけに「何人?」と聞いてくる人の何と多いことか。


インド人の暇つぶしに付き合わされるなんてごめんです。