移動中に、どうしてもコーヒーが飲みたくなって、カフェに駆け込んだ。
オーダーして、「あんまり時間がないからすぐに出して」とお願いしたが、「すみません、もう1回言ってもらえますか」と言う。「すぐに出なきゃいけないから、急いで」と言うが、通じない。
ちなみに、そこまでのオーダーは英語が通じていたので、英語が分からないわけではないはずだ。
「わ、た、し、は、す、ぐ、に、コ、ー、ヒ、ー、を、う、け、と、り、た、い」と言うと、ようやく意味が分かったように見えた。
しかし、コーヒーを作る係にそれを伝える気配がない。「だ、か、ら!すぐにコーヒー出してってば!!!」と言うと、何か後ろの人に話していたが、後ろから係の人が出てきて、何か問題でも?という顔をする。
「時間がないからすぐにコーヒー作って」と言ったが、通じない。3回言って通じないので、「英語分かんないの?」と言うと、「OK」と言って引き下がった。
しかし、多分理解していない。確実に英語の問題ではない。インド人には急いで注文を出すという概念がないのかもしれない。
別に急ぐそぶりもなく、普通にコーヒーを淹れて、出してきた。
インドでも、マルチナショナルカンパニーで働いている人たちの中には、我々と同じ時間感覚でガツガツ働く人たちもいる。必ずしもみんなそうすべきということでもない。しかし、それがほんのごくわずかで、いまだに大多数には急ぐ(時間を効率的に使う)という概念すらないのだとすると、この国の経済成長のポテンシャルが本当に大きいのだろうか、生産性を上げられるのだろうかということに疑問を持たざるを得ない。