19-3 黒き暗殺者
ナルガクルガは鋭い翼刃を振りかぶると、レオン達に向かって斬りかかる。
「くそっ!!」
レオンとカリアは同時に、左右に回避する。ナルガクルガは狙いが外れ、勢いよく地面に着地する。レオンはすぐに、体制を立て直しナルガクルガに向けて斬りかかろうとするが、
ゴアァァァァ!!
ナルガクルガは、飛び上がると後脚で立ち。前脚でバランスを取る。尻尾を大きく振りかぶると、地面を蹴り上げ振りかぶっていた尻尾を、振り回す。
「がぁっ…!!」
振り回された尻尾は、レオンの脇腹に直撃した。レオンの身体は勢い余って、壁に激突しようやく止まった。
「げほっ… げほっ」
衝撃で肺から空気が吐き出される。意識が飛びそうになったが、なんとか保つ。
ゴアアァァ!!
ナルガクルガは間髪を入れずにレオンに襲いかかってきた。鋭い鋭刃翼を振りかざすと、レオンに向かって斬りかかる。
「レオン!!」
ナルガクルガが目の前に迫った瞬間、突然目の前が真っ白に染まった。レオンはとっさに、左腕を目の前にかざす。
ゴァァァァァ…!?
ナルガクルガは短い悲鳴を上げ、後ろにのけ反る。カレンが投げた閃光玉が、ナルガクルガの目の前で炸裂したのだ。ナルガクルガが怯んでいる間に、レオンは後退しポーチの中から回復薬Gを取り出し、飲み干す。
ナルガクルガが怯んでいる間に、カリアが近づき斬りかかろうと近づこうとしたが、
ゴァアアア!!!
ナルガクルガは、突然飛び上がるとカリアに向かって飛びかかって来たのだ。鋭いブレードがカリアの脇腹を斬り裂く。
「くっ!?」
ナルガクルガは地面に着地すると、もう一度跳躍する。「2激目が来る」カリアは痛みを堪えナルガクルガから距離を取ろうとしたが、ナルガクルガはカリアとは逆の方向に向かって飛び出して行った。
「閃光が効かないわけではないようだな」
レオンはナルガクルガの様子を見て、効いていないわけではないようだ。砥石で研ぎ終え、尻尾を叩き付け威嚇しているナルガクルガに向かって斬りかかる。
ギャワァ―!!
ナルガクルガは悲鳴を上げる。頭部から血が噴き出し辺りに飛び散る。
「切れるな」
レオンに続いてカリアも斬りかかろうとするが、閃光玉の効果が切れ、ナルガクルガの視界が戻る。
ナルガクルガは、地面を蹴り上げレオン達から距離を取る。ナルガクルガが通った後に赤い軌道が見えた。
ガアアアアアアアァァ!!!!!!!
ナルガクルガは咆哮する。両目は真っ赤に輝いており、尻尾の先端に付いてある棘は逆立っている。
「気をつけろよ」
「あぁ・・・」
カリアとレオンはいったん武器をしまい込みナルガクルガの様子を伺う。カレンも念の為武器をしまい込み距離を取ろうとした時
「カレン!!」
レオンがカレンに向かって叫ぶ。その声に反応し前を見た瞬間、目の前にナルガクルガが迫ってきた。
「きゃぁ」
ナルガクルガの巨体が直撃する。更に、吹き飛ばされたカレンの身体の上にナルガクルガがのしかかる。
To Be Coutinued