同じ顔でもまったく別人 | ショッピングの人類学

ショッピングの人類学

モノを買い、コトを楽しむ人間の生態を観察する、ショッピング人類学のブログ

いや、人間のはなしではない。本のはなし。

ベストセラーになった本のデザインをまねて、似たような本を出すケースはよくある。
かつて、あの『チーズはどこへ消えた』のあとに続々と出てきた「類似品」などは、その典型。
出版社の方々もたいへんなんだろうが、「恥も外聞もなく」というのは、あのことをいうのだろう。

しかし、『チーズは・・・』が、なぜあれほどに売れたのかは、いまだもって謎である。
本の内容をひとことでいえば、「常に変化する環境に敏感であれ」、これだけ。
たしか帯には、有名大企業がこぞって社員研修のテキストに使ったというが、にわかには信じがたい。これは「フォークロア」(都市伝説)のたぐいか?

さて本題。
『小さな本社』という本がある。日経新聞社から出ている由緒正しき本。
この本の装幀をみてビックリ。
以前、研究仲間と出した『想起のフィールド』という認知心理学の本の装幀と同じではないか!
こちらも、新曜社という人文社会科学系では優良な出版社の本。

ベストセラーの装幀をまねるならまだしも・・・
たぶん、装幀作家が同じだったのだろう。それにしても安易すぎないか?