【就トレ13】即戦力とはなにか? | ショッピングの人類学

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「即戦力になる人材を育てる」というのを売り物にする大学が多い。
「即戦力」の内容はというと、おおかた専門的な知識と技能の習得ということらしい。
そして、「即戦力になる」=「就職に有利」という発想だろう。

しかしだ。企業は専門的な知識や技能なんて求めていないのだ。
『週刊ダイヤモンド』2月19日号が「役に立つ大学」という特集をしているが、企業が求める能力の一位は「コミュニケーション能力」である。
だから、「専門的な知識や技能を身につける」=「就職に有利」なんていうのは、大学業界を含めた世間の幻想なのだ(もちろん、エンジニアの世界のように、専門的知識や技能が重要な場合もある)。

では何が本当に重要なのか?
ひとことでいえば、「アタマが動く、カラダが動く、ココロが動く」の三つだ。
つまり、知恵がある(機転がきく)、フットワークがいい、やる気がある・好奇心がある、ということ。


そう、就職には、社会で生きるための「基礎体力」が求められているのだ。基礎体力があれば、その他の力は後からついてくる。
だから、「即戦力」というのは、実は「基礎体力」なのだ。