彼の声 2024.7.5 「面倒な事態から逃げるには」 | 彼の声

彼の声 2024.7.5 「面倒な事態から逃げるには」

voice-163

 何をやっても絶えず面倒な事態を引き起こ
してしまうわけでもなく、そうかといって何
の得にもならないことをやっているとも思え
ないし、それとこれとは次元の違うことだと
思うまでもなく、なぜかそうなるのを避ける
にはどう振る舞えばいいかと思い悩んでいる
わけでもなさそうで、何でいつもこうなって
しまうのかと不条理な結果に直面して茫然自
失となっているわけでもないが、こうなった
のは自分のせいじゃないと他人に責任転嫁し
たくなるような嫌なことばかりに遭遇してい
るわけでもなさそうで、では何なのかという
と、いつも何でもないような結果になってい
るだけで、何もやっていないのだからと嘘を
つきたいわけでもないが、少なくとも何も言
い訳できないようなあからさまな失敗を回避
しようと思うわけでもなく、実際に言い訳す
るような事態には陥っていないと思いたいし、
これといって言い訳するようなことでもない
はずだが、何がそうなのかと結果を疑いたく
なるわけでもなければ、人として完全無欠で
完璧な心身の状態というのがあり得なくても、
これ見よがしにずるいことをやっているとも
思えなくても、それがずるいことだと思うま
でもなく、謝罪するような事態にはなるべく
ならないようなことをやりたがっているわけ
ではないのであり、そこまで気が回らないか
ら適当なところでいい加減にそこから離脱し
て、結果を見ないうちに逃げてしまうのだか
ら、それではだめだと反省するわけで、しか
も反省しながらも性懲りもなく同じ過ちを繰
り返しているのだから、反省そのものを裏切
っていて、果たしてそれをヒットアンドアウ
ェイ戦術だと言えるかどうかも定かではない
が、都合の悪いことはなるべく考えないよう
に心がけているわけでもないが、実際に何だ
かわからない事態を何度も経験しているわけ
だから、それを全て理解しているわけでもな
く、理解してひどいことをやってしまったと
自己嫌悪に陥らないように心がけている可能
性もなきしもあらずで、実際にはそれが何で
もないことなどではあり得ないし、何かしら
まずいことが含まれていて、それを他人から
指摘されないように取り繕っている可能性も
あるわけだから、ある程度の嘘やごまかしや
偽善や欺瞞はつきものだと自らの行為や行動
や言動の否定的な面は把握しているような気
はするのだが、それを直視するわけには行か
ないわけだから、そういう嫌なところが自身
のひどい面として強調されてしまうような事
態になるのは是が非でも避けたいと思えば、
実際には取り返しのつかないひどいことをや
っていても、それを意識しないように配慮し
ていて、それが自己暗示のような精神作用な
のかも知れず、そんなことができる人が厚か
ましくもずうずうしく世間で幅を利かせてい
て、それでは面倒な事態を避けていることに
はならないにしても、面倒な事態になってい
る最中でも平然としているように見えるから、
そういう人の味方になっていることが心地良
いような幻想にとらわれている人も結構世の
中には多くいそうで、そういう人が公的な領
域で逆らい難い権力や権限を持つに至れば、
良識や良心が死に絶えることになるかならな
いかも、どの程度でそうなっているかにもよ
るだろうが、すでに世の中が面倒な事態にな
っているから、そういう人が一躍世間の脚光
を浴びるような成り行きにもなっているのだ
ろうから、すでにそうなっている時点で取り
返しのつかない事態だと言えるのかも知れず、
しかもそんな取り返しのつかない状況の中で
も多くの人々が普通に暮らしているわけだか
ら、もちろんそんな状況に反発して、世の中
には生活に困っている人が大勢いると主張し
て、そういう人々を助けろと訴えかけるよう
な政治パフォーマンスも度々仕掛けられてい
る実態もあるだろうが、それをパフォーマン
スだと受け取ってしまうこと自体が、真に受
けていない証拠となるにしても、そういう方
面には一切関わらない生き方もあるだろうか
ら、それが趣味の世界にどっぷり浸かって馬
鹿なふりをすることになるかというと、果た
して趣味や娯楽だけで生きて行けるのかと問
われる隙など与えないような振る舞いになっ
ている人もいるだろうが、良心が邪魔をして
ひどいことが行われているのを見て見ぬふり
ができなくなってしまう事態というのが、何
をきっかけにしてそうなるかというのが謎と
いうわけでもないはずだが、趣味や娯楽にう
つつを抜かしていられる余裕のある暮らしに
憧れているわけでもなくても、そうなるよう
に仕向けられてしまう社会的な立場というの
が自然発生的に生じている現状もあるらしく、
実際にそうなってしまった人が世の中にどれ
ほどいるかが問題となっているわけでもない
のだろうが、果たして人が労働から解放され
た後にそうなるように仕向けられる世の中の
情勢が良いか悪いかの判断には結びつかない
とは思いたいが、現状でそうなりかかってい
る人がいくらでもいる世の中なのかも知れず、
その一方で貧困が問題視されているのは毎度
のことのように思われるが、果たして他人が
貧困に陥っているのを無視できるかというと、
意識して無視はしていないが、見て見ぬふり
を装っているわけでもないのに、結果的には
そうなってしまうとすれば、それを意識せず
に面倒な事態になるのを避けていて、そこか
ら逃げていることを意識しないようにしてい
るとも意識していないのかもしれないから、
そういう面ではうまく立ち回っていることに
なるだろうが、一歩間違えば自分もそうなっ
ていただけに、それを回避できたことをただ
運が良かったと思っているだけでは腑に落ち
ないわけで、自分が貧困に陥った他人より優
れていたから、そうなることを回避できたと
も思わないし、家族の助けがあったからそう
なったにしても、しかも自分がその家族を助
けていなければ、何か負い目を感じているよ
うな心境にもなりそうだが、至ってそうでも
なければ何なのかといっても、それも成り行
き的にそうならざるを得ないことだと思うし
かなく、まだそれが結果ではなく、途中経過
の中でそうなっていることだから、これから
どうなるかわからないようなことでしかない
わけで、果たしてこれから趣味や娯楽だけで
死ぬまで生きていられるなら、もうこの時点
で逃げ切れた先に待ち構えている終わりとい
う結果が出ているわけだ。

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