彼の声 2024.6.29 「こだわりのなさ」 | 彼の声

彼の声 2024.6.29 「こだわりのなさ」

voice-163

 取り立ててどうでもいいことにこだわって
いるつもりもないのだが、それがどうでもい
いことだと思われるのに、他人がそのどうで
もいいことにこだわっているように思われる
と、そんな他人が得難い存在のように感じら
れて、他人がどうでもいいことにこだわって
いるから、それにこだわっていない自分が相
対的に有利なのではないかと勘違いな思い込
みにもとらわれて、たぶんそんな逆説的な効
果が得られる根拠など何もないはずだが、何
となくそんな感じがするのだから、それが事
態を都合の良いように捉えていることの証拠
かも知れないが、だからといって今ここで何
か自分に有利な状況がもたらされているのか
というと、そうでもなければそんな証拠も根
拠も効果も幻想に過ぎないはずだが、現状の
中で何に関して有利か不利かがわかっていな
いと、そもそもそんなことは何も言えないは
ずだし、ただ何となくそう思っている限りで
根拠のない思い込みに過ぎないことに関して、
何をどう述べてみても意味のないことにもな
りかねないが、まずは他人がこだわっている
ことが何なのかを特定しないと話にならない
ような気がするから、それを特定してそれに
ついて何やらかんやら述べてみたいのだが、
それ以前に他人とは誰なのかも特定できなけ
れば、話自体がフィクションになってしまい
そうだが、どうも誰が何にこだわっているの
かもうまく表現できないような事態にも思わ
れて、それがわかっていないなら、ここまで
述べてきた話の内容をここからどう展開しよ
うとしているのかも見当がつかなくなってき
て、だんだん不安感も増してくるが、それが
その人の独自のこだわりなのではなく、その
場の情勢や状況がその人をそうさせるように
仕向けていると見るなら、その人がその場で
主導権を握っているわけでもなく、それどこ
ろか誰も主導権など握っておらず、またそん
な成り行きを影から操っている黒幕的な存在
などいなければ、それがいようといまいと、
何がその場に作用や影響を及ぼしているわけ
でもないなら、その場に関わってくる誰もが
ただ受動的に動かされているのであって、自
主的に積極的に何をやろうとしているわけで
もなければ、では何にこだわっているのかと
いえば、それと意識することなく現状が維持
される程度のことをやっているわけで、その
場で活動すると誰もがそうなるように仕向け
られてしまうからそうなっていると説明でき
るようなことであるなら、取り立てて誰が何
にこだわっているわけでもなく、誰もがそう
なってしまうから誰もがそうなることにこだ
わっているように見えてしまうのかも知れず、
それがミイラ取りがミイラになるようなこだ
わりだとしたらそんなのはこだわりでも何で
もなく、否応なくそんなふうに動かされてし
まうから、そんな成り行きに逆らう隙もない
ような状況の中でそうなってしまい、そんな
成り行きにとらわれている多くの人々がそれ
に気づかないわけでもなければ何なのかとい
うと、気づいていながらそんな成り行きに身
をまかせているから、より一層そんな傾向が
世の中で強くなっていると言えるようなこと
かも知れず、誰もがそれに逆らえなくなって
しまうのであり、そういう成り行きに逆らう
には、それなりに覚悟できて信じられる理由
がないと意識して逆らえないと思うなら、自
らの意志の力を信じてそれに逆らうことにな
って、実際にそうなってくるとそれに逆らっ
ている人たちに特有なこだわりがあるように
感じられるわけで、逆に意志薄弱な人ほどそ
の場の成り行きに流されてミイラ取りがミイ
ラになるようにして、その場の状況や状態を
維持継続する側に加担するように仕向けられ
て、大した抵抗感もなくそうなっている人々
に何かこれといってこだわりがあるようには
感じられないはずだが、それとは明らかに違
ってその場の成り行きに従うのでも逆らうの
でもない態度や姿勢があるかというと、新た
にその場の成り行きを作り出すようなことが
できれば、なぜ作り出さなければならないの
か、その理由を知りたくなってくるかも知れ
ないし、その理由に説得力や合理的な必然性
なども備わってくると、多くの人々が積極的
にその場の成り行きを作り出す側に加担した
くなるはずで、実際にも加担する人や団体が
増えてくれば、それだけその場の状況や状態
が現状から変わる可能性も大きくなるはずだ
が、果たして現状がそうなっているかという
と、そうなるように仕掛けている人や団体が
決められた時刻に決められた場所に大勢集ま
って、そこで大規模な集会を開いてそこに集
まってきた人々に向かってそれなりに説得力
のあることを訴えかけているわけだが、その
訴えかけている内容というのが多くの人々が
力を合わせて世の中を変えようと訴えかけて
いるわけで、何かそれが自家撞着のような内
容であるはずもなく、ちゃんと辻褄の合った
ことを述べているはずだが、それに対して聞
く耳を持たない人々がどう反応しているかと
いえば、普通は無視を決め込むのが無難なと
ころだが、そうではなくまるで愉快犯のよう
なことをやって、相対的に今こそ世の中を変
えようと訴えかけている人たちを有利に導こ
うとしているように感じられるとしたら、果
たしてそれが自己犠牲的な行為なのかという
と、ちゃんと金儲けにも結びつけているのだ
から表向きはそうではないと主張しているよ
うな感じにもなっているから、今のところは
それが功を奏しているような気もするわけだ
が、そんな気がしていること自体が事態を都
合の良いように捉えていることになるかとい
うと、結果が出てみないことには何とも言え
ないことかも知れず、それに対して彼らがそ
れと意識せずに力を合わせて打ち倒そうとし
ている勢力が、彼らが訴えかける対象となっ
ている人々を意識させることなく結果的に味
方につけて世の中の主導権を握っているつも
りの勢力なのだから、一筋縄ではいかないの
はもちろんのこと、それらの勢力に属してい
るつもりの人自身がミイラ取りがミイラにな
っていることに気づかないでそうなってしま
っている人たちなのだから、そういうところ
でも大衆迎合的な彼らの意志薄弱な態度が功
を奏してそうなっているようなことなのかも
知れない。

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