彼の声 2024.3.30 「言説の体制」 | 彼の声

彼の声 2024.3.30 「言説の体制」

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 述べていることが正しいのか間違っている
のかの判断が求められているわけでもなく、
人を騙す意図がなければ、少なくとも正しい
と思うことを述べているつもりなのだろうが、
だからといって自らが正しいことを述べてい
るように装いたいと直接そう思って述べてい
るわけではないだろうが、あからさまにそう
思っているわけではなくても、そうなるよう
な体制を作ろうとしているわけでもなくても、
それに関して様々なことを述べているうちに、
自然にそうなってしまうと状況を捉えるなら、
それが正しい状況の捉え方であるかのように
思われてしまい、そんなふうに思ってしまう
こと自体が感覚が誤っているのかも知れない
が、何を誤っているのかがよくわかっていな
いのと共に、感覚を誤らせるようなことが述
べられているわけでもなく、では状況を正し
く把握しているのかというと、今ひとつ自信
が持てないのだが、感覚としてはおかしなこ
とが述べられているように感じられるわけで、
彼らは彼らで人を騙そうとする意図は感じら
れないのだが、結果的にも理屈として正しい
ことを述べようとしているはずなのだが、た
だ疑念を抱かせるような実態がもたらされて
いるわけで、しかもそれがそうならざるを得
ないような事の成り行きだから、なおさら理
屈と現実とが背離してきて、結果的に理屈と
しては正しいことを述べているつもりなのに、
現実にもたらされている実態が理屈の正しさ
を裏切ってしまう状況となっているから、果
たしてその理屈が正しいといえるのかどうか
が問題となってくるはずだが、そこを問題視
してしまうと、述べていることの正しさも疑
わしく思われてしまうから、それを認めるわ
けには行かないことでもあるから、そういう
ところでうまく言説の体制を築けなくなって
いると状況を捉えるなら、必ずしも述べてい
ることが正しいとも言えなくなってくるのか
も知れないが、具体的に何がどうなっている
のかと問うなら、果たしてそれが経済理論と
言えるような代物なのかどうかが問題となっ
ているわけではなく、正しいと思われる理屈
に基づいて述べられている内容を実現するた
めの体制を構築しようとしているわけで、そ
のためには述べられていることと実際に行わ
れていることが一致している必要があるらし
いのだが、それが理屈からいえばその通りだ
と主張したいだろうし、実際に主張している
のだろうが、それに対して実態に基づいて反
論もできるものだから、それを主張している
側とそれに対して反論している側のどちらが
正しくてどちらが間違っているのかを客観的
に判断しても構わないはずだが、たぶんそれ
がどう判断してみても議論が平行線に終始し
てしまい、どちらも自身の主張や反論が間違
っていることを認めようとはしないだろうか
ら、そんな判断自体が意味をなさないし、実
際に主張している通りのことが行われるよう
に物事の成り行きを誘導する必要があるわけ
で、そういうことが実践されて初めて主張の
中で述べられている理屈の正しさが証明され
るわけだから、主張している通りのことが行
われるように、関係する各方面に向かって働
きかけている最中でもあるわけで、そんな活
動が世の中の様々な方面で行われている実態
があるわけだが、いったんそういうことが行
われる体制が構築されてしまうと、たとえそ
れによって何らかの不具合や弊害などが世の
中の様々な方面にもたらされても、それを行
なっている勢力がそれを行うための主導権を
確保している限りは、その勢力にとってはそ
れを行うことが都合が良い限りで、それが押
し進められるような成り行きになってしまう
わけで、その代表例が原発政策だと言ってし
まうと、今やさらにそれに対抗して再エネ政
策も推進されているだろうが、しかも両者が
共存可能になるように調整もされているわけ
だから、また実際に共存が実現した制度の代
表例を挙げるとすれば、裁判制度と刑務所制
度の共存も挙げられるが、そんなことの延長
上で考えられるのが、現状では不可能に思わ
れるようなことも将来においては共存が可能
となると考えるなら、現状で対立が煽り立て
られていることがそうなる可能性が考えられ
るだろうから、なぜ対立が煽り立てられてい
るのか疑念を抱くようなことであれば、それ
が怪しいと思うしかなく、その代表例として
積極財政と緊縮財政の対立が、何かそれを煽
っている人たちの意図や思惑を外れたところ
で、将来において現状では思いもよらない連
携や協力の関係が構築されて、それが世の中
が良くなる方向に働くのか、あるいは悪くな
る方向に働くのかは、現状では何とも言えな
いところだが、これまでの経緯から考えられ
るのは、例えば裁判制度や刑務所制度が世の
中に定着すれば、それらの存在を前提とした
世の中になって行くし、人々の活動がそれら
に対応したやり方になって、それらがあるこ
とを踏まえてどう振る舞いどう行動するかが
問題や課題となってきて、犯罪を起こすにし
てもそういう制度を前提とした犯罪になって
くるわけだろうが、それが必ずしも裁判制度
や刑務所制度の趣旨に合うとも限らず、裁判
が行われて有罪と認定された者が刑務所に収
監されるからといって、犯罪の抑止効果など
あってないような世の中の状況になってしま
ったわけで、それは原発によっても言えるし、
原発があるおかげで利益を得た人や団体もい
くらでも存在する一方で、ひどい目に遭った
人もいくらでもいるだろうし、再エネの推進
によっても、山林を大規模に伐採してソーラ
ーパネルを設置されて迷惑を被っている人も
いくらでもいるだろうし、また巨大な風車か
ら出る騒音に悩まされている人もいくらでも
いそうだが、それとこれとは全く別のことだ
と言えるようなこととして積極財政と緊縮財
政の対立が装われていて、今すぐにそんな偽
りの対立によって恩恵を受けたり被害を被っ
ているとは誰も思っていないとしても、何か
意図的に仕掛けられているように感じられる
から怪しいわけで、それが一過性の流行とし
て冗談か何かに終わればどうということはな
いのだとしても、ことさら熱心に煽り立てる
人々の尋常でない意気込みのようなものを感
じられるだけに、今後それらの人々の尽力に
よって、その理屈や主張が真理として機能す
るような制度や仕組みのようなものが構築さ
れるようなことにでもなれば、それに対応し
て世の中の人々の活動もそれなりに変更を被
ってしまうのかも知れず、それが良いことな
のか悪いことなのかは現状では何とも言えな
いだろうが、それもこれまでの世の中の経緯
や成り行きから言えることがあるとすれば、
それによって恩恵を受ける人や団体にとって
も被害を被る人や団体にとっても、そういう
制度や仕組みがあることを前提として振る舞
いや行動がそれなりに制約を受けたり、また
それがあることによって何か新たな可能性や
自由がもたらされるなら、それを利用したり
活用して新たなことをやろうとする人や団体
も現れるかも知れないが、仮にそうなったか
らといって、そんなことを煽り立てている人
人の意図や思惑が反映された世の中になるか
どうかも、少なくとも現状ではよくわからな
いのではないか。

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