彼の声 2024.3.11 「情勢の陰謀論的な解釈」 | 彼の声

彼の声 2024.3.11 「情勢の陰謀論的な解釈」

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 誰もがわかっていることをあえて言うなら、
例えばコカコーラやマクドナルドはアメリカ
政府の支援を受けた国策企業ではないが、世
界中に広まっているし、またアメリカの政権
政党の民主党の有力な支持団体である全米自
動車労組には属さないテスラは、アメリカと
政治的な対立関係にある中国で自動車を生産
しているし、アメリカ政府の経済政策がうま
く行っているから、アメリカが国家として世
界の覇権国となっているわけではなく、政府
の政策とは関係なく勝手に経済成長したから、
世界の覇権国になっている面の方が大きく、
逆にかつてのソ連や今の中国のように政府が
経済をコントロールしようとすると失敗して、
経済に対してはマイナスに働くわけで、結果
的に経済発展した国というのは、政府の自由
主義的な政策によって資本主義市場経済が維
持されている国になるわけだが、その自由主
義的な政策というのが政治的には無策に近い
のかも知れないが、経済的な無策を結果的に
もたらすのが政治的な民主主義であり、民主
主義が実現していないと独裁政治によって経
済をコントロールしようとして失敗してしま
うだろうから、政治的な独裁体制の中国で自
動車企業として成功しているBYDがなぜ世
界的にも成功しているのかと言えば、中国以
外の他の民主主義国でも積極的に自動車を生
産して販売しようとしているからかも知れな
いが、こうすれば経済が良くなるとかいう理
屈などないのかも知れないし、放っておいて
も好景気と不景気の景気循環が生じるから、
民主的な政治体制の国では不景気になれば政
府が経済的に困窮した国民を助けるための政
策を行わざるを得なくなるわけで、だから経
済的に困窮した国民が政府に対して文句を言
うのは当然の成り行きとなり、政府が国民を
助けるための政策を行わざるを得なくなるわ
けだが、そうだとすれば現状の日本でも経済
的に困窮した国民が多くいて、国民が政府に
対して不満を持っているとすれば、政府への
支持率が下がるのも当然の成り行きだが、果
たして現状が本当にそうなっているのかとい
うと、今後また政権交代でも起これば、そう
なった理由づけとしては、それが妥当に思わ
れる程度のことかも知れないが、実際に十数
年前にはリーマンショックによって世界的に
景気低迷した煽りを食って、日本でも政権交
代が起こったのだが、数年後の東日本大震災
の煽りを食って、また政権交代したタイミン
グで、アベノミクスの異次元金融緩和とリー
マンショック後の景気低迷からの脱却のタイ
ミングが重なって、見かけ上は好景気になっ
たのだろうが、それと同時並行してキリスト
教の一宗派の韓国の統一教会による日本乗っ
取り計画も進行中だったのだろうから、それ
が民主主義的な政治体制の破壊をもたらすよ
うな成り行きだったから、一時的にはヤバそ
うな事態に陥ったものの、それもコロナ禍の
煽りを食って頓挫して今に至っているわけだ
から、それらの成り行きが全て偶然の巡り合
わせと言えばその通りかも知れないが、それ
が陰謀論的な妄想を煽り立てるようなことで
もあるから、その種の陰謀論の興隆を招いて
いることも確かかも知れず、それを信じてし
まう人も結構多いのかも知れないが、世界的
に見れば極東の島国の日本で起こっているこ
となんて枝葉末節などうでも良い部類に入る
ことかも知れず、人や物や情報や富の流れと
してはアメリカへと全てが流れ込むような成
り行きにはなっているはずだが、なぜそうな
っているのかといっても、うまく理屈立てて
説明することはできないのかも知れないし、
アメリカが根本的なところでは無政府的な国
家といってしまうと、では現に存在するアメ
リカ政府は何なのかというと、その全てを統
治しているわけではない政府であって、別に
経済政策に成功しているからそうなっている
わけでもないだろうし、どちらかといえば失
敗しているから経済の全てをコントロールし
きれていないし、コントロールする必要もな
いはずだが、そのアメリカでもキリスト教右
派などの宗教教団が暗躍していて、イランや
アフガニスタンなどの教権国家を目指してい
るわけでもないだろうが、絶えず傘下の集団
に対してコントロール術を行使して、政治的
な主導権を握ろうとしているのかも知れない
が、たぶん全てをコントロールできないこと
が経済の興隆をもたらしていて、制御できな
いからそこに自由や偶然の余地が生じて、そ
の自由をなくして偶然を全て必然にしたいと
は思わなくても、人が集団を構成して運営す
る制度の目指す目標が絶えずそうなってしま
うから、そんな硬直化した傾向が社会の中で
強まると、政治や経済の停滞がもたらされて、
人も物も情報も富も移動しなくなると共に、
それらを相対的に多く享受できる人とできな
い人との間で格差も拡大するわけだが、アメ
リカでは絶えずそれらが世界中から流入する
から、それに伴って自由や偶然の余地も絶え
ず生じて、運が良ければ大成功してしまう人
や集団も絶え間なく出てくるわけだろうが、
相対的な程度として日本ではそうも行かない
わけで、だからどうしても社会主義や共産主
義などの平等を重視したくなるのだろうが、
それを政府が制御しようとすると、どうして
も民主主義を破壊するような傾向となって、
自由や偶然の余地を許さないようなことをや
りたくなってしまうのだろうが、少なくとも
現状では人々の間で富や権力の格差も目立っ
てきているから、平等を目指す社会主義や共
産主義的な傾向となるにしても、そういうこ
とをやるのと引き換えにして、それなりの経
済的な停滞も覚悟しなければならないから、
それをあからさまに社会主義や共産主義とは
言わないためのごまかしが必要となってくる
のかも知れないが、民主主義を守るには人々
の間で平等を目指すような政策も必要となっ
てくるから、それに伴って経済的な自由を減
じるような傾向にもなってきて、結局はうま
くは行かないにしても、うまく行かない間に
格差を減じるようなことをやらないと、ただ
単にうまく行かないだけとなってしまい、ご
まかしも何もありはしないような状況となっ
てしまうだろうが、そういったうまく行かな
い政策をやるにはリベラル勢力がうってつけ
なのかも知れず、そういう意味では左翼に存
在価値や存在意義が生じてくるわけで、順番
から行けば次の政権交代の際には左翼政権に
なると都合が良いわけだが、果たして日本国
民にそういうことをやれる配慮ができるかと
いうと、今のところはうまく行っていないわ
けで、やる前から失敗を運命づけられている
わけでもないだろうが、たぶん民主主義を実
現するには失敗してもらわないと困るような
成り行きがあるのかも知れず、そういう失敗
を担うためのポジションとして左翼があり、
リベラルの役目が順番として巡ってくるよう
なローテーションが確立されると都合が良さ
そうなのだが、実際にはそんな予定調和な成
り行きにはなりそうもなく、絶えず経済的な
利益を求めて格差を拡大させる傾向が顕著に
なってきてしまうかも知れないが、それでも
大多数の人々に富の分け前が回ってこないと
不満が募ってきて、民主主義が機能していれ
ば政権交代も定期的に行われて、その間に少
しは平等を目指す傾向も出てくるのではない
か。

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