彼の声 2024.3.7 「邪魔者の言い分」 | 彼の声

彼の声 2024.3.7 「邪魔者の言い分」

voice-161

 ある傾向の思考に凝り固まった人たちが思
っている分には、世の中にはそれらの人たち
の活動の邪魔をする様々な不都合や不具合が
あると意識されるかも知れないが、それらの
人たちにしてみれば、できればそれらの不都
合や不具合をなくしたいのだろうが、逆にそ
れがあることによってなぜか物事がスムーズ
に動いているとすれば、それらの不都合や不
具合が他の物事と組み合わさって、何かしら
世の中で機能している可能性がありそうで、
そうであるなら一概に不都合や不具合を取り
除くべきではないのかも知れないが、では具
体的に何が不都合や不具合をもたらしている
のかといえば、例えばそれがあってもなくて
も構わないような物事なのに、なければ困る
ように思われているとすれば、それがあるこ
とによって生じる不都合や不具合が何なのか
というと、何かと活動の邪魔をしてくるよう
な人々なのかも知れず、何かをやろうとする
と必ず文句を言ってきて、それをやらせない
ように邪魔をするなら、それらの人々の存在
が鬱陶しいだろうし、そうなっているから邪
魔な人たちを何とかして出し抜こうとして、
あれやこれや工夫を凝らして邪魔者たちを退
けようとするのだろうが、そういう対処の仕
方が戦略的な振る舞いを加速させると共に、
その場の成り行きがさらにこじれてきて、そ
こから新たな不都合や不具合も生じさせるか
ら、それがさらなる面倒な事態をもたらすの
かも知れないが、果たしてそうなっていた方
が都合が良いかというと、誰もそうは思わな
いかも知れないが、揉め事の仲裁などを生業
としている人や団体などにとっては、願って
もない商売のチャンスとなって、争いや諍い
の間に入って双方から利益を引き出そうとす
るのかも知れないが、それが争いや諍いの邪
魔をしていることになれば、そんなことをや
ろうとする人や団体こそが邪魔者には違いな
いわけだが、争いや諍いを鎮めたりやめさせ
ようとするのではなく、逆に煽り立てて騒ぎ
を大きくしようとするなら、邪魔者であるど
ころか、争っている双方にとって味方なのか、
あるいは共倒れを狙っている共通の敵となる
かどうかも、結果的にどうなるかによっても
役回りが違って見えるかも知れないが、当初
は邪魔者だと思っていたのが、意外と事態を
うまく収めるのに効果的に機能する役割を果
たせば、争っている双方にとって役に立つ存
在だと好感を持たれるかも知れないが、そう
ではなくどちらにとっても憎まれ役を買って
出るような損な役回りであれば、場合によっ
ては争いの場から排除されるだろうし、そう
やって憎まれ役をそこから排除することによ
って、その場の物事がスムーズに運べば、憎
まれ役として効果的に機能したことになるだ
ろうが、果たして当人たちが意識してそうい
う損な役を買って出ているかというと、たぶ
んそうは思っていないだろうし、自身の役回
りを理解していないから、その代わりにあり
ふれた被害妄想に囚われている可能性も考え
られるが、それでも構わないとなると、そん
なことはお構いなしに、これからもそこに居
合わせた誰もが自分たちの役回りを理解しな
いまま、しかもそれでも構わないような成り
行きの中で、なぜか物事がスムーズに進行し
て行くのかも知れず、もちろんそれがスムー
ズに進行しているとは誰も思っていないだろ
うし、いつものように文句ばかり言ってくる
鬱陶しい邪魔者たちにやっていることをいち
いち邪魔されて、腹立ちまぎれに邪魔者さえ
いなくなればと願いながらも、やっているこ
とをごまかすための見え透いた嘘をつきまく
りのひどい毎日を送っているのかも知れない
が、それで構わないような状況の中で物事が
進行中だとすれば、何かそれが予定調和のよ
うな気がしてしまうわけでもなく、誰もそん
な気がしないから、いつ壊れるとも知れない
微妙な力の均衡を意識しながら、また慎重に
細心の注意を払いながらも、その場で生じて
いる自らの役回りに合うような言動や行動を
心がけているのかも知れないが、それが勘違
いの思い違いなわけでもないだろうし、そう
なるのが当然の成り行きの中でそんな状況と
なっているはずだが、たぶんそれを見ている
観衆はそんなふうには思っていないわけで、
そこに観衆などいるはずもないとは思わない
が、実際に誰がそんな光景を見ているわけで
もなく、見ているのではなく逆に無視してい
る割合の方が多いはずだが、中には無視しな
がら無視している出来事に対して文句を言う
不届き者たちも結構いて、しかもそんな自分
たちを不届き者だなんてこれっぽっちも思っ
ていないどころか、無視しているからこそ、
勝手な文句を言える自分たちの立場を最大限
に利用しながら、そこで行われていることを
貶すわけで、その文句の内容が紋切り型のデ
マや嘘や偏見に満ちているのも毎度のことで
あり、そうやって同じように無視している者
たちの共感を得ようとしてそんな言動に興じ
ているわけだが、それでも構わないのかとい
うと、やはりそれでも構わないわけで、その
程度で済ませてしまえば、そこで行われてい
ることに向き合う必要もなくなって、面倒で
ややこしいことを考える手間も省けて、他の
物事がスムーズに運んでいるように思い込め
るはずなのだが、本当にそうなのかというと、
そうでなければまずいわけでもなく、実際に
はそうではないのかも知れないが、そういう
ことにしておけば済むような成り行きの中で
活動している人たちにしてみれば、それで済
んでしまうに越したことはないのかも知れず、
だからその種のデマや嘘や偏見を振り撒いて
平然としていられる恥知らずなメディアに信
頼を寄せているわけでもなく、大して信頼し
ているわけでもないのに誰もがそれを放置し
ているわけで、もちろん放置しないでそれを
改められるような権力や権限など誰も持ち合
わせていないから、放置するしかやりようが
ないのだろうが、果たしてそれでも構わない
のかというと、それも結果的にはそれでも構
わないような成り行きになってしまうから、
誰もがそんな成り行きの中で活動するしかな
いのだろうが、大半の人たちは活動している
わけではなく、そこで飽きもせず毎日のよう
に繰り広げられている光景や出来事を見守る
ことしかできないと思っているわけでもない
のだろうが、それを放置していると思ってい
るなら、活動していないのと同じことかも知
れず、それが嫌なら文句を言って邪魔をしな
ければならないのかというと、それも実際に
文句を言って邪魔をしている役回りを担って
いる人や団体を支持したり、あるいはそうい
う行為に反発したり反感を抱いたりしている
限りで、果たしてそこに参加していることに
なるかというと、どうもそうとも言い切れな
いのかも知れず、しかも参加しているだけで
はダメで、それをぶち壊しにしなければなら
ないような成り行きにならないと、そこで活
動しているとは言えないとしたら、ではそん
な活動の内容がどうなっているのかといえば、
それが直接の破壊活動でなければ、そこで行
われていることをスムーズに運ぶための手助
けをしていることになるのかも知れない。

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