彼の声 2024.2.9 「岸田首相の処世術」 | 彼の声

彼の声 2024.2.9 「岸田首相の処世術」

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 それを処世術と言ってしまうと、それがそ
の場限りでやっていることではなく、これま
でに連綿とやってきたことの正当化と、将来
に向けた自らの地位や立場を盤石にするため
の立ち振る舞いだと見ると、何となく納得で
きるような気がしてしまうが、本当に処世術
と見るべきなのか、それとも何か特定の意図
や思惑があってやっている立ち振る舞いなの
か、そんなふうに振る舞っている当人にもよ
くわからないのかも知れないが、自然と身に
ついた動作や仕草や言葉遣いや対応の仕方だ
と受け取っておけば、それで構わないような
ことでしかないだろうが、だからといってそ
んな振る舞いだけで事態を切り抜けられるか
というと、当人を取り巻く周囲の情勢や状況
や当人を助けている官僚機構の組織的なサポ
ート体制に支えられて、その地位や立場が成
り立っていることは確かだから、その人の個
人的な力量など氷山の一角にも満たない、ほ
んの少しの割合しか占めていないような力関
係の中で事態が推移していると成り行きを捉
えるなら、その人の立ち振る舞いの内容や程
度や傾向の良し悪しだけで事態を把握するの
は勘違いもいいところだとしても、それにし
ても岸田首相の国会での受け答えや言葉遣い
から感じ取れるのは、いやらしくも卑怯な人
間のクズのような印象を受けるわけだから、
それが彼の個人的な資質だと受け取るしかな
く、立場上そうならざるを得ないのだろうか
ら、それが嫌ならさっさと辞めれば済むこと
かも知れないが、辞められない個人的な事情
があるというなら、そんなのは彼以外の誰に
とっても知ったことではないだろうが、彼自
身が有能か優秀かなんてそうしたひどい印象
とは全く関係のない次元で評価されるところ
かも知れず、それなりに優秀な人材だから首
相になれたと思っておいても構わない程度の
ことであり、実際にも優秀であることは確か
だろうし、少なくともその立ち振る舞いから
学業が優秀だった印象を受けるわけで、彼の
ような人材など世の中にはありふれているわ
けではなく、それなりに上位に入るような優
秀な人材には違いないのだろうが、だからと
いってやっていることが評価できるわけでは
ないところが微妙であるどころか、思いっき
り非難したり罵倒したくなるような結果をも
たらしているわけで、なぜそうなってしまう
のかといっても、日本の政治や行政の制度的
な限界を象徴するような成り行きだとも言え
ないにしても、もっと違った状況ならそれな
りに高い支持率を得ていたのかも知れないか
ら、やはり人としての立ち振る舞いからもた
らされる力量などあまり関係のないところで、
そういう世論調査的な支持率が決まってくる
のだろうから、そんな支持率など当てになら
なそうだが、もちろん状況が彼のような人材
の支持率を下げているわけだから、そんな状
況の中で苛烈な批判や非難を浴びるのも当然
の成り行きに違いないのだが、なぜそうなっ
てしまうのかと問う以前に、現状の政府には
できないことをやれと迫られているのだから、
それができないと言い訳する立場に首相が立
たされていると見ておけばよく、あからさま
にできないとは言わないような言語的なごま
かし術を駆使しながらも、実質的にはひたす
らできないと言い訳しまくっているわけだか
ら、当然それに対して批判されたり非難され
たりするわけで、できないことをやるには政
権交代するしかないわけだが、それを阻止す
るためにも首相の小手先の技術としての答弁
があまりにもひどいから、しかもそうならざ
るを得ないのだから、後は国民の選挙での判
断にまかされているわけだが、それもできる
だけ先延ばしにしたいのだろうから、民衆の
敵としての行政の長であることの範を示して
いると言えるだろうが、そういう面の優秀さ
は誰からも評価されることはないだろうが、
こんな状況の中では岸田首相の優秀さが逆説
的に際立っていると見ても構わないだろうし、
優秀ではなく有能であるなら、政権交代がス
ムーズに行くような配慮が求められているの
を察知してしまうところだが、それが絶対に
できないところが日本の政治情勢の限界を際
立たせているところだろうから、結果的にさ
らにひどい状態がこれでもかと続くことが期
待されてしまうのだろうが、それも行くとこ
ろまで行ってしまっていることの証しだとも
言える事態だと現状を捉えるなら、この先の
ある時点で、誰も思いもしなかったようなあ
っと驚く出来事が待ち受けているかも知れな
いにしても、それが誰も期待しなかったよう
なことであるなら、うまくやったことになる
のだろうが、誰がうまくやったわけではなく、
誰の功績だとも言えない事態になってしまう
かも知れないが、たぶん岸田氏の功績だとも
誰もそうは思わないとしても、逆業績のよう
なことだと事態を捉えるわけにも行かないだ
ろうが、実態としてそうかも知れないような
成り行きになってしまえば、やはりうまくや
ったことになるわけだが、誰もうまくやって
いないのにそうなってしまうと予言したくな
ってしまうような現状の中では、いったいそ
うなることにどんな意味や意義を見出せるわ
けでもなく、そういう意味ではただの冗談に
は違いないが、その冗談のような来るべき事
態の内容がまだ現時点では謎なのだから、そ
れについてこの時点で言及するわけにも行か
ないし、言及しようとしてもできるわけでも
ないから、それについては何とも言えないが、
その一方で現状で起こっていることの驚くべ
き事実が何なのかと言えば、岸田首相の国会
で駆使される執拗で不快な答弁術だと言える
だろうから、しかもそれを引き出しているの
が野党による疑惑の追及だとも言えるだろう
から、ある意味ではなるようになっているの
だろうし、それを取り立ててダメだの何だの
と否定的な評価を下すのも、不当で悪質極ま
りない印象操作だと思われてしまうから、そ
んなことはやらない方が身のためであるどこ
ろか、そういうことをやるのもその場の情勢
に応じた紋切り型に適っていると見ておいて
も構わないにしても、それもメディア的な限
界であるとも言い難く、逆にそうなってしま
うメディアの情けなさが評価に値するような
ことでもあって、これまでにもそんなことを
延々とやり続けてきたからこんなひどい事態
を招いてしまっただけに、それなりにうまく
やってきたことに関してはメディアの優秀さ
が目立ってしまうわけだが、それも優秀では
なく有能であるなら、現状からの転換を図る
ような配慮が求められていることに気づいて
しまうわけだが、気づいたところで制度的な
圧力によってそうはさせないような妨害工作
が必ず施されるだろうから、誰がそんな立場
になっても思い通りには行かないだろうが、
それでも現状であからさまに露呈しているひ
どい状態に対応して行けば、そうなるのが自
然の成り行きのように感じられる範囲内の結
果がもたらされると信じて行動するしかない
だろうし、実際にそんな成り行きに導かれな
がら行動している人や勢力も結構な割合で存
在しているわけだから、それらの人や勢力に
とっての格好の攻撃対象や批判対象や非難の
対象となっているのが、岸田首相的な処世術
と言えるかどうかも、それを処世術とは言わ
ないかも知れないが、とりあえず彼が体現し
ている立ち振る舞いの不快さが現状のひどい
事態をもたらしていると多くの人々が錯覚し
ているのかも知れない。

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